カップを中心に記念撮影をするバルセロナイレブン=ローマ
欧州チャンピオンズリーグは27日、ローマで決勝戦が行われ、バルセロナ(スペイン)がマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に、エトーとメッシのゴールで2-0で快勝。バルサが3年ぶりに欧州のナンバー1クラブとなった。
史上最強といわれた前年王者のマンUに対し、ドリームチームとも呼ばれるバルサ。互いに故障者も復帰し、最高の舞台で最高のチーム同士の決勝戦となった。
立ち上がりに獅子奮迅の働きをみせたのはマンUのロナウド。試合開始早々、無回転のミドルシュートでGKバルデスのファンブルを誘うと、ここに飛び込んだのが、欧州CL決勝に出場した最初のアジア人プレーヤーとなった朴智星。わずかに届かなかったが、ロナウドその後も立て続けに40メートルのロングシュート、ゴール正面でのヘディングでバルサのゴールをうかがい続けた。
流れを変えたのは、バルサの中盤、イニエスタのドリブルだった。10分、イニエスタの中央突破から右サイドでパスを受けたエトーが中央に切れ込み、右足アウトサイドでGKファンデルサールの狭い右横を抜いて先制ゴール。この試合最初のチャンスを見事にものにした。
これで流れをつかんだバルサは中盤でイニエスタ、シャビ、メッシが正確で速いボール回しでマンUを翻弄し、ゲームを完全に支配した。
後半開始からテベスを投入したマンUだが、バルサのペースは崩れず、エトーからのスルーパスにメッシがゴール前でわずかに届かず、シャビのFKがポストを叩くなど、惜しいゴールチャンスが続いた。
そして後半25分、右サイドでフリーとなったシャビが放った絶妙のクロスは195センチのリオ・ファーディナンドの頭上を越え、169センチのメッシが精いっぱいジャンプした頭にピタリ。試合を決定づける2点目のゴールとなった。
マンUはさらにスコールズも投入して流れを変えようとするが、バルサが守りに入らず攻め続け、ついに2-0のまま大会終了のホイッスルを聞いた。
決勝でもゴールを挙げた21歳のメッシが9得点で大会史上最年少の得点王に輝いた。(サンスポ)