あすかパパの色んな話

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学生3大駅伝、各大学とも「実力伯仲」

2009年10月08日 19時31分46秒 | その他スポーツ情報

学生3大駅伝の最初は出雲駅伝から。昨年は日大のG・ダニエルが爆走し優勝を果たしたが、今年はどんな展開に!?

10月の出雲全日本大学選抜駅伝競走、11月の全日本大学駅伝対校選手権、1月の東京箱根間往復大学駅伝競走と、3つの大学駅伝レースを総称し、「学生3大駅伝」と呼ばれている。
 今年もいよいよ学生3大駅伝が開幕する。今年の学生長距離界の特徴を表すとすれば、「実力伯仲」という言葉が最も適切だろう。今夏のベルリン世界選手権に出場した選手こそいないが、各大学のエースの実力が拮抗(きっこう)し、そのまま、大学間の力関係を表している。
 日体大の一部部員による不祥事から「3カ月間の公式戦出場停止」、「箱根駅伝シード権のはく奪」といった処分や、前回大会、強豪の駒大が箱根駅伝で13位になってシード権を逃したことなどが影響し、例年とは異なる構図で展開されることが予想されるだろう。まずはこれから始まる各大会をここで展望してみよう。

■最終区がカギ スピードレースの出雲

出雲駅伝は6区間、計44.0キロで争われるショートレース。そしてその勝負のカギは最終6区10.2キロだ。これは全コースの4分の1近くを一人の選手が走ることになる。昨年はこの区間でギタウ・ダニエル(当時3年)が1分29秒差をひっくり返し、日大が優勝を果たした。
 過去20回の大会のうち、10回がこの最終区で逆転優勝しており、ファンの間では、“逆転の出雲”なる呼称まで定着しつつあるほど。つまり、この6区の選手にどれだけ力のある選手をおけるかが勝敗のカギである。

 そうなると留学生選手の爆発力は大きい。日大は今年もダニエル(4年)、そしてガンドゥ・ベンジャミン(1年)、山梨学院大(昨年4位)にはオンディバ・コスマス(2年)、そして第一工大(昨年3位)のキラグ・ジュグナ(2年)らの存在感が増してくる。日本人選手では前回の箱根駅伝5区で区間新記録を樹立した東洋大の柏原竜二(2年)らが彼らに対抗する力を持つか。
 さらにスピードランナーのそろう早大も戦力は充実。上記の大学のような絶対的なエースこそいないものの、選手層の厚さは他を引き離す。6区までに何とか逃げ切れるだけの差をつけたいところ。
 また、昨年、日大に逆転され2位に終わった駒大は予選会を控えているため、ベストメンバーを組んでくるかは微妙なところだ。

■箱根予選会は11枠を巡り47校が激突!
前回の箱根駅伝で関東学連選抜が10位以内に入ったほか、日体大のシード権はく奪もあって、今年の箱根予選会通過枠は11校。20キロのレースを走り、各大学上位10名の合計タイムで争われる。
 通過の筆頭候補は駒大。ユニバーシアード代表の宇賀地強を筆頭に、箱根駅伝で区間賞経験がある深津卓也、高林祐介、さらにはユニバーシアードのハーフマラソン代表に選出された星創太(以上4年)と20キロの距離に不安のない面々が並ぶ。

 もちろん前回の箱根駅伝で3位となった日体大も問題ない戦力。前回のメンバーを6人残して同大会に挑む。
 さらには昨年の予選会でトップ通過を果たした城西大、今年の注目ルーキー、村澤明伸擁する東海大、戦力の安定している専大、東農大、神大、帝京大、亜大も通過が有力視される。

 前回、本戦初出場を果たした上武大や、前回33年ぶりに本戦出場した青山学院大など、話題になったチームが今年も本戦切符を手にできるかにも注目したい。

■駒大と早大が有力か 地方勢の活躍に期待
11月1日の全日本大学駅伝は、8区間106.8キロのレース。昨年のこの大会では駒大と早大が最終区までトップを争った末に、駒大が最終区で突き放し、3連覇を成し遂げた。出雲同様、この最終8区が19.7キロと全区間の中で最長となっている。
 しかしながらこの全日本は9.5キロの3区以外は10キロ以上ゆえ、エースの力だけでは優勝は難しい。その点から見ると、今年も総合力に長ける駒大と早大の争いとなるか。両大学とも昨年走ったメンバーを5人残し、新戦力の台頭も著しい。

 4連覇を狙う駒大は、箱根予選会からどこまで回復できるかがカギとなる。また有力新人を多く抱え、ここで初陣を飾る選手も多いはず。大学駅伝初レースというプレッシャーの中で力を発揮できれば、一気に箱根に弾みがつくことだろう。

 また早大は北京五輪代表に選ばれた竹澤健介(エスビー食品)が卒業し、絶対的な柱がいなくなった。今年の関東学生選手権ハーフマラソンで駒大の宇賀地を抑えて、日本人トップになった尾崎貴宏(4年)が中心となる。最終区での起用が有力だが出雲同様、そこまでに好位置をキープしておきたい。
 
 昨年4位の東洋大も、距離が長くなるほどに力を発揮する選手が多いのが特徴。エースが集う2区、8区で前回大会走った柏原と大津翔吾(3年)が今年も残る。また箱根を3回、出雲を6回制しながら、不思議とこの全日本で優勝がない山梨学院大(前回3位)も上位候補だ。今年3月に卒業したメクボ・モグス(現アイデム)はいなくなったものの、その意志を受け継ぐコスマスがおり、留学生選手を擁する大学の中では、最も日本人選手の力は充実している。
 関東勢の上位独占が続く中、昨年は第一工大(九州)が7位。今年も打倒関東の最右翼だ。また今年は立命館大、京産大(ともに関西)の戦力も高く、どこまで上位に食い込めるか。

 特に全日本では関東以外の大学の奮闘を期待したい。地方から関東の有力大学に挑む隠れた逸材を探すというのも、この大学駅伝前半戦の楽しみ方のひとつだ。

■学生3大駅伝、今後の予定
●第21回出雲全日本大学選抜駅伝競走
10月12日(月・祝)「体育の日」
島根県出雲市・出雲大社~出雲ドーム前 
6区間 44キロ

●第86回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
10月17日(土)
東京都立川市・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園
20キロ

●第41回全日本大学駅伝対校選手権記念大会
11月1日(日)
愛知県名古屋市・熱田神宮西門前~三重県伊勢市・伊勢神宮内宮宇治橋前
8区間 106.8キロ

●第86回東京箱根間往復大学駅伝競走
平成22年1月2日(土)、3日(日)
東京都千代田区・大手町~箱根・芦ノ湖~東京千代田区・大手町
10区間 217.9キロ(往路:108キロ 復路:109.9キロ)
(スポーツナビ)