住宅性能とスチームサウナ

昨日の続き、スチームサウナを差別化商品として売り出そうと決めた工務店の社長の話です。

東北のある県で、昔からスチームサウナを売りに差別化をしてきた人がいます。
東北の片田舎で、お金持ちもいない場所でこつこつと信者を増やしてきたその人は、今年からユニットバスの設置をやめることにしました。
なぜなら、スチームサウナをユニットバス内に付けてきたのですが、だれも湯船を使わないことがわかってきたからです。スチームサウナ専用ルームにしてシャワーをつけるだけです。

お風呂好き多そうな、東北の片田舎で老人の人口が多そうな場所であることを思えば、画期的なことだと思いませんか？
ここまで来るのに１５年くらいの年月が掛かっているそうです。密かにスチームサウナ信者を増やしてきた、

この人の、住宅に掛ける信念は、スチームサウナは住宅を快適なものにするソフトな部分です。このソフトな部分を、普通だと思わせる、住宅の基本性能はとてつもなくレベルの高いものです。

最近、ちまたでよく聞く、外断熱工法ですが、この人はもう約２０年以上前から建てています。
この地方は俗に内断熱工法が気密創世期で知られるようになった時期から、すでに外断熱工法を始めていた方であります。

最近始めた方に比べると２０数年先を走って来た訳です。住宅性能を普通に出す事は当たり前です、その上でデザイン、住み心地、室内空気環境、健康と美容の全てが万全であるのが普通の住宅であります。

当然と言えば当然だけど、このレベルで住宅を造れる人は、日本全国で１％くらいの棟数しかありません。戸建であれば、３千棟位しか国内では建てられていません。
他の住宅は、性能のないただの、建材見本市のような石を投げればそこらじゅうに当る、何の変わり映えのしない、結露してカビが生え、暖房は石油ファンヒーター、冷房は局所冷房だけがんがん掛けても余り効かないような家であります。
よく皆さん、住んでますよ！

今の世の中、テレビで宣伝している、広告料を上乗せさせられて、でも知らない工務店よりもましそうだからと言って家を建てる人がいるのが不思議であります。

これは、知った人と、知らなかった人の差は余りにも大きいのです。
いま、周りでスチームサウナ知っていると聞いて知っていると答えた人が、どの位居るでしょうか？
東北の片田舎の工務店が標準装備して差別化を計っている時、都会では、建材見本市のような住宅をみて感激してる人がいたとしたら、２０年その人は遅れていますね！！

最初の、私がアドバイスした工務店は、これから全ての住宅にスチームサウナを標準装備することにしました。その先は、主婦層にあくなき健康と美を追求してもらうためです。
これからの、高齢社会は女の人の方が長生きし、生活の場である住宅をより快適にし、介護される時も快適な方法と、空気環境が整った場所で介護して欲しいと望むのは誰しも同じだと思います。

それさえできない、悲惨な住宅に多くの人が住んでいる日本で、現在も大手と言われる住宅会社にコマーシャル料を上乗せしても造って欲しいと願う人達が多いのには、これだけの情報社会になった日本では信じられません。

この調子だと終わらないので、また明日！！！！