今日はY子さんのディプロマ本試験を見学させていただく為に浜松本校に行ってまいりました。
もう何度このディプロマ本試験の場に立ち合わせていただいてきたことでしょう。
毎回の事なのですが、生徒さんの試験見学・・・というより、自分も一ディプロマ受験者の
ような気持ちで座らせていただいてしまうのです。
今日は5名の方達が実技本試験に臨まれたのですが、
午前中はまず自己紹介、そしてなぜこのJHASのディプロマ資格を取得したいのか?
あとは前もって用意してきたお話しではなくて、今・・この瞬間に自分が話しておきたいことを
話す・・という時間が持たれました。
当時は到底笑って話せるような事ではなかったことを、今ではしっかりと乗り越えて
明るい笑顔と共に笑い飛ばしながらお話ししてくださる姿に一緒に大笑いさせていただいたり、
又みなさんが歩んでこられたそれぞれの道のりを聴かせていただく中で自然にぽろぽろっと
涙が零れ落ちる場面も何度かありました。
それは私自身も同じような体験をしてきたことがあったからです。
「私もそうだったよなぁ~~同じだったなぁ~~」と当時の自分を思い出し、
生徒さんの試験の見学・・といえどもやっぱり似た者同士が集まるのだなぁ~と思わずにはいられませんでした。
お1人お1人のお話しを聴かれながら、優しく必要な言葉をかけられる広海先生の言葉は
私もこれまで多分何百回と聴かせていただいてきたはずなのに、今日もまた胸に優しく浸みわたるのです。
きっとその言葉が本当に私の魂奥深くまで浸透していくまで何度も何度も聴かせていただく
必要があるのだなぁ~と思います。
自分と向き合うという作業をしているうちに
だんだん「一体自分が何を考え、何を感じているのか?」全くわからなくなってしまって
そんな中、新潟中越地震が起こるのですがその時も何も感じない自分がいて(悲しみとか不安とか)
「これはヤバイ!!」と思ってあるがままの自分の感情を紙に書き出してみたら次から次へと
怒りの言葉しか出てこなかったんです・・・。
・・・とSさんがお話ししてくださいました。
自分と向き合うという作業をしてると、おのずと自分の嫌なところが見えてきて、
「こんな自分ではいけない・・」と否定しながら自分を変えていきたい・・と努力されてきたようです。
自分が変わっていこう~と思うことはとても大切なことですが、この想いが度を超え
自己否定からの努力になってしまうと、「自分が一体何を感じ、何を考えているのか」さえ
わからなくなってしまいます。
マイナスな感情は確かに持たないほうが良いにこしたことがありません・・・。
しかし私達は生身の人間・・・。
心というものがある人間です。
ですからその自分の本心というものを否定して、、おきざりにして、、素晴らしい自分になろうとする・・・
自分以外の自分になろうとすると・・どんどん本来の自分から遠ざかり、
やがて「感じる」ということを忘れてしまうのかもしれません。
ひろみ先生はこれまでも何度も何度も伝え続けてくださいました。
「自分と向き合うということは例えどんな自分が出てこようとそれを否定したり嫌ったりするのではなく
ただ受け止めてあげるだけでいいのです。」 と・・・。
自分を否定する気持ちが自分への厳しさとなり、それはイコール他人を見る目の厳しさに繋がっていくのですね。
与える生き方ができる人というのは、なにより自分自身に与えることができる人。
ど~~んな醜い感情が自分の中から出てきても・・・
ど~~んな卑劣で汚い想いが出てきたとしても・・・
ただただ優しく・・・決して弱い自分を追い詰めず・・「大丈夫だよ。大丈夫・・・。」
自分を励まして応援して・・プラスの言葉を自分にいっぱいいっぱい言ってあげられる人・・・。
そして精油を手にとり、あるがままの自分を抱きしめてあげられる人・・・。
そうやって自分にいっぱい与えられる人はきっと自分以外の人に対しても
とぉ~~っても優しくて与えらえる人なのでしょうね。
今日もひろみ先生はこのように伝えてくださいました。
「プロとして一番大切なこと・・それはセラピスト自身が癒されているということです。」と・・・。
そう・・癒されている・・というのは今までより更に立派な人になるということではなくて、
上記に書かせていただいたとおり、「どんな自分も許して受け止めてあげられている」という
ことなのだと思います。
そういう意味では今日受験されたメンバーの皆様も・・・(てんてんもまだそういうところ・・根深く残っております。)
真面目がゆえに自分に厳しくなり、人にも厳しくなり、それが施術の硬さとなって表れていたそうです。
ここでいう「真面目」とは「物事はこうあるべき・こうでなければ」という想いが強い人と・・ということです。
皆様施術のレベルはとても高かったと思います。
いやぁ~~てんてん達がディプロマ試験を受けた当時と比べたら、今のJHASのディプロマ試験は
かなりハイレベルです。
それでもひろみ先生は決して妥協することなく、しっかりと不合格・・というかもう一度
再試にのぞむように全員に伝えられました。
受験生の皆様はその結果に対して決して落ち込むということはなく、どこか晴れ晴れとした表情を
それぞれが浮かべられていました。
きっと自分の課題が更に明確になり、結果を謙虚に受け止められていたからだと思います。
みんな素敵素敵ぃ~~
京都校から受験されたY子さんも、本試験会場でも決して緊張されることなく、(ほどよい緊張感はありました。)
普段のレッスンどおり・・いえ・・今日は手もとっても温かくなられて更に落ち着いて施術されていましたよ。
前半のお話も自分の想いというものを決して偽ることなく、ありのままの姿でしっかりと
お話しされている姿はとっても素敵でした。
きっと3/14(水)に行われる再試験までの日々もYさんにとってとても貴重な時間となることでしょう。
Yさん・・ほんとよくがんばったよ!!
再試が今から楽しみやね。
今日のディプロマ試験は私にとっても初心に返らせていただけるまたありがたいディプロマ試験となりました。
ご一緒してくださったみなさま・・本当にありがとうございました。