蓮の花だより・・・不定期便

季節のうつり変わりと花の香りを求めて、筑後地方を中心に紹介して行きたいと思います。

旧三井港倶楽部

2015-06-02 12:58:18 | 日記
















前回の続きです。三井三池炭鉱三川坑の見学を終えた後、お隣に建っている旧三井港倶楽部へ行ってみました。

旧三井港倶楽部は歴史的建造物&庭園です。2005年12月に大牟田市指定文化財の指定を受けていますし、2007年に経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

広大な庭園を持つ優雅な西洋建築の旧三井港倶楽部は、三池港に入港する外国船などの高級船員たちの宿泊所・招待所として1908年の三池港と同時に開館しました。炭鉱全盛期には三井財閥の社交場となり、皇族や政財界人、外国人技術者などの迎賓館としても使われました。

近年はレストランや結婚式場として使われていましたが、所有している三井鉱山が産業再生機構の支援を受ける中で営業を停止することになり2004年12月に閉館されました。三井鉱山は大牟田市に買い取りを打診しますが財政難によりそれを拒否されます。しかしすぐに保存を求める声があがり、地元経済界有志により保存会が設立し、市民やNPO法人「大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ」と共に、保存へ向けた署名運動がスタートします。その結果、約1ヶ月余りでおよそ28,000人もの署名が集まりました。すでに地元経済界により(株)三井倶楽部保存会が設立され三井鉱山と売買交渉を進めた結果、譲渡が決定します。閉館から約1年後、多くの人々の願いにより新会社のもと旧三井港倶楽部は再びオープンすることができました。

現在も結婚式場やレストランとして営業されています。レストランは本格的なコース以外にも手軽なランチや喫茶メニューがありますし、見学もできます。
コメント (12)
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