私の好きな時間

大好きなお花達と手仕事と日々の暮らしの記録です

「プリンの日」に決めた

2022年03月04日 | 日記

母に会いに行く前日、

「何か食べたいものある?」と聞いたけど、

答えず。

 

父も大好きだった和菓子があり、

それを持って行こうかと話したら、

「食べたくない。」と答えた。

 

「それじゃあ、なにか美味しい物を見つけて買って行くね。」

 

そう言ったけど、

どうしようか?

 

主人が、

「プリンはどう?ゼリーとか?」

「あのスーパーに美味しいあのプリンのお店があったって言ってたじゃないか?」

 

夕方だけど、

急いで自転車を走らせた。

 

「あった!!」

 

「パステルのなめらかプリン」

 

ず~~~~~っと以前のこと。

息子が富山の大学に行ってた時、

歯の矯正をして帰って来た夏休み。

 

痛みもあって、とっても可愛そうな時でした。

 

その頃、

娘は埼玉の大学に行っていて、

帰省してくるとき、

池袋のデパートでこのプリンを買って来てくれました。

 

「おにいちゃん、これなら食べられるよ!」って。

 

みんなで食べて、

「こんなにおいしいプリン、食べたことないね!」

なんて大はしゃぎして食べたことがありました。

 

それから、

田舎に帰省する時、

母に食べさせたくて、

もちろん、弟家族の分も買って持って行ったこともありました。

 

あの日、

「おかちゃん、美味しいプリン買って来たよ。

食べさせてあげるね。」

 

母が小さなお口を開けて食べてくれました。

「おいしいでしょ?甘いでしょ?

食べれば元気が出る!

大丈夫!!元気になれるよ!」と、

食べてくれたことが嬉しくて、

私の声は弾んでいたと思う。

 

ほんのちょっとだけしか食べられなかったけど。。。

 

スプーンに3回ぐらいだったかな?

 

その後、口を結んでしまったのよね。

 

「もういいの?おいしかったねぇ~」

 

そんな私の一方的な言葉ばかりだったけど、

母の目は「聞いてるよ。聞こえているよ。」って、

返事をしてくれているように見えました。

 

私は、

この手で、

母にプリンを食べさせてあげられたことが、

何よりも嬉しくて、

「私だけの名誉」だと勝手に決めました。

 

義母の命日は「ケーキの日」なので、

 

母の命日は「プリンの日」と決めました。

母はなんて思ってるかな?

「くらり、楽しい日、美味しい日になったね。」って、

きっと喜んでくれていると思う。

 

昨日の「ひなまつり」には、

主人と二人で美味しくいただきました。

 

二日後

母と本当のお別れ。。。

 

毎日ブログに向かう一人の時間で、

母への思いはつのるばかりだけど、

きっと、親を亡くされた方々も、

きっと、こんな思いをされていらっしゃるんだろうなぁ?って

あらためて思っています。

 

 

コメント
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