今の季節、私の住むまちは金木犀の香りに包まれます。
すっきりと冷たいくらいの空気を流れる甘い香り。
まちのほとんどの家庭には金木犀が植えられ、朝夕のあいさつの後には「金木犀の季節ですね。」と付け加えます。
かつて、金木犀が町の木だった名残りの香り。
市町村合併によって町は市へ、金木犀は桜へと変わりました。
それでも金木犀の香りは、変わることなく秋の風に乗って漂います。
多くのものが失われたり変わっていく中で、ずっと変わらずにあり続けるものをこれからも大切にしていきたいなぁと思い、またこの素敵な香りをする木を植えてくれた先人たちに感謝しています。
でも、私たちはこの先の未来に何かを残し、何かを伝えていくことはできるのだろうかという大きな不安も抱えています。
子供の頃に遊んだ公園や広場は荒れ、田畑は潰されていきます。
小学校の近くにあった沢はずいぶん前に無くなり、鮒を釣った沼もいつの間にか埋め立てられて駐車場になりました。
神社で行われていたお相撲やお祭も気がつけば姿を消しました。
まちは生きているんだから絶えず変化するものだけど、この変化は急激すぎてあまりに多くのものが無くなっていくばかりで何も生み出すことはできなかったんじゃないかしら。
そして、この先も何かをつくり伝えていくことを私たちの世代はできないんじゃないか、と漠然とした不安を感じています。
それでも、金木犀の香りだけはずっと絶やさずに伝えていきたいなぁと、頬を冷たく撫ぜる秋の風に吹かれながら思うのです。
すっきりと冷たいくらいの空気を流れる甘い香り。
まちのほとんどの家庭には金木犀が植えられ、朝夕のあいさつの後には「金木犀の季節ですね。」と付け加えます。
かつて、金木犀が町の木だった名残りの香り。
市町村合併によって町は市へ、金木犀は桜へと変わりました。
それでも金木犀の香りは、変わることなく秋の風に乗って漂います。
多くのものが失われたり変わっていく中で、ずっと変わらずにあり続けるものをこれからも大切にしていきたいなぁと思い、またこの素敵な香りをする木を植えてくれた先人たちに感謝しています。
でも、私たちはこの先の未来に何かを残し、何かを伝えていくことはできるのだろうかという大きな不安も抱えています。
子供の頃に遊んだ公園や広場は荒れ、田畑は潰されていきます。
小学校の近くにあった沢はずいぶん前に無くなり、鮒を釣った沼もいつの間にか埋め立てられて駐車場になりました。
神社で行われていたお相撲やお祭も気がつけば姿を消しました。
まちは生きているんだから絶えず変化するものだけど、この変化は急激すぎてあまりに多くのものが無くなっていくばかりで何も生み出すことはできなかったんじゃないかしら。
そして、この先も何かをつくり伝えていくことを私たちの世代はできないんじゃないか、と漠然とした不安を感じています。
それでも、金木犀の香りだけはずっと絶やさずに伝えていきたいなぁと、頬を冷たく撫ぜる秋の風に吹かれながら思うのです。
なんかアクアさんのまちへの気持ちが、グッと伝わってくる文章でした。
先人達が残してきた豊かな自然や文化を後世にも残したいですネ。
今日の雨で、香りも無くなってしまうでしょうね。
財政難で行革の嵐が吹き荒れる昨今、私のまちの未来はどうなってしまうのかと不安に思っています。それでも変わることなくあり続ける自然に人間は敵いっこないのさ、と自嘲してしまいます。
あー、貧乏はツライ