新 緑 の 季 節
花もそろそろ終わりに近づきました。
代わって木々の葉がひらきはじめ、まさに“萌え木”の状態です。
もともと「もえぎ」というのは、「木の芽が出てくる」という意味だそうです。
つまり木の芽が出ている時の状態なので、古くは(貞丈雑記による) 「萌木」と書いたようです。
ところが、木の芽の「明るい黄緑」の綺麗な色であることから、
現在では、「萌黄」と書くのが一般的になり、「萌黄色」と書く方が多いのでしょうか。
その色は、「強い黄緑」(strong yellow green)、菜の花の黄色よりは、もっと葉の色の緑が混じった感じです。
じつは「もえぎ色」にはもう一つ、「萌葱」と書く色があります。そう「ねぎ」(葱)です。
アオネギが土から地上に出た直ぐの茎部分の色なのでしょう。
この「萌葱」も「萌黄」と一緒に扱うことが多いようですが、じっくり見ると「ネギの青い部分の色」は濃いです。
正確には「萌黄色」と「萌葱色」は違う色のようにも感じます。
さて、レントン通りのケアキも芽吹き、萌木の状態です。
また西向いの矢筈山もいよいよ“山笑う”の状態になりました。