ヘーゲル『哲学入門』中級 第一段 意識一般 第十三節[感覚と反省の混成としての知覚]
B. Das Wahrnehmen
§13
Das Wahrnehmen (※1) hat nicht mehr das Sinnliche(※2), insofern es unmittelbar, sondern insofern es zugleich als Allgemeines ist, zum Gegenstande. Es ist eine Vermischung von sinnlichen und von Reflexionsbestimmungen.(※1)
B. 知覚
第十三節[感覚と反省の混成としての知覚]
知覚は、感覚的なものが同時に普遍的なものとして対象にあるかぎりにおいては、もはや直接的な対象としての感覚的なものを対象にもたない。知覚とは、感覚的な規定と反省規定との混成物である。
※1
Das Wahr~nehmen 知覚、英語では Perceive、 Perception
「真を捉えること」
Wahr 真なるもの
nehmen 捉える
※2
das Sinnliche
感覚的なもの。ここでは具体的な個別的な対象でもあるが、知覚においてはその対象を同時に普遍的なものとしてもつ。