明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

指定券 さだまさし

2019-05-26 19:15:40 | 僕の音楽日記
ストリングスアレンジ
がすごく良くて
物語の情景を
効果的に盛り上げてくれている。
 
別れの情景は
悲しくも
振り切るものが心に去来する
いくつかの場面を
ひとつひとつ整理しながら
次へと進むのが
お互い大人の別れの仕方なら
 
人混みに紛れて消えてゆく
君を見失う時間が訪れるように
そう、突然に
その方が
あとを引かないのかもしれない。
 
 
その人は
一度だけその目に
焼き付ける為
密かに
面影色の列車に乗って
訪れてくれた。
 
少し早い夏前の事。
 
出会いは突然で
 
どうやって平静を装うか?
装うったつもりが
笑顔がぎこちなく
 
こんなはずじゃなかったのに
 
え?え?え?
なに?なに?
が心を行ったり来たり
 
訪れた君は
一瞬を切り取りに来て
僕は時間を包み込もうとするけれど
 
この手をスルリと溢れる様に
君は
シンデレラの様に
僕の前を振り向きもせず
走り去る。
一瞬が永遠にはならず
焼き付けた時間はわずかながら
たしかにそこにいた君は
時間を気にするシンデレラのよう
 
ガラスの靴さえも
置かないで
風のように去っていったあの時の君。
 
残り香もそこにいたという
事実の時間さえも
ごっそり残らず跡形もなく
持ち帰った君。
 
 
ふるさと行きの指定券を握りしめて
立ち去った君
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

カルフォルニアの青い空 アルバート・ハモンド

2019-05-26 14:19:59 | 僕の音楽日記
今日は西日本では
光化学スモッグに注意!
とか
いう予報。

光化学スモッグ!
懐かし〜!!

ちょうどこの歌が流行ってたころ
結構 頻繁に夏休み
注意報とか、
警報が出たりして

遊びに外に出られなかった覚えがある。

73年という年は
トイレットペーパーがなくなるという
騒動から飛び火して、
品薄からのパニックで
社会問題になった事があった。

僕の住んでた団地にもスーパーがオープンして、それこそ
我も我もと
トイレットペーパーに群がる
女の人の光景をいまでも覚えてる。


何かしら不安を煽られ、気分的に
先行き不安を子供心に植え付けられた
そんな社会的な
影を落とす出来事が多かった年だったように思う。

空を見上げれば
光化学スモッグ
海では東京湾の魚介類から基準値超える
PCBが検出されたり

石油ショック
ドバイで日本赤軍がハイジャック
ノストラダムスの大予言の本が発売

本当に世の中に暗い影が落ちてきた
そんな年だった。


無邪気に遊んでいられないと
空を恨めしそうに見上げれば…

アルバートハモンドの
カリフォルニアの青い空が聞こえていた。

いつかはアメリカ西海岸に!
そんな遠いアメリカ西海岸に憧れて…
しょぼしょぼする目をこすりながら

青い空を渇望した。

40数年後にカリフォルニアの地を訪れる
なんて事も
予想にしてなかった
あの頃の僕。





白い色は恋人の色 ベッツィ&クリス

2019-05-25 18:31:43 | 僕の音楽日記
この歌を聞いていた幼少の頃
外人さんは日本語がペラペラに
喋れる人ばかりなんだと
真剣に思っていた。

日本人だけが
日本語しか
喋れないのだと
思っていた。

ヒデとロザンナにしても
ロザンナさんは日本語喋れるし、

ブラウン管に登場する
外人さんは日本人もどき
うまく歌うし、日本語もうまく
喋れる。

日本人が歌うより
柔らかな日本語だから
この歌なんかも
何か雰囲気が違って
良く聞こえたものだ。

白百合は高貴な花として、
白い色は
その花になぞられて
恋人の色。


詩人 北山修氏の作詞らしい、
素朴で暖かい。
メロディーメーカー加藤和彦さんとの
このコンビは
ジャパニーズフォークの王道。


多分誰が歌ってもある程度
売れたのかもしれない。

しかし
このアメリカ人の女性デュオが
歌うことで
何か違う風に吹かれた
そんな雰囲気の中
みるみるうちに
ヒットソングとして
認識させていたし、僕ら
ガキだったものたちも
口ずさむほど
なじみの良い歌となったわけだ。

白い色
純白
汚れなき真っ白な心のような
白百合のように

青空は初恋の色
夕焼けの赤い色は
想い出の色



ハーモニーを効かせて
癒される歌声は

時代が少し変わりつつ
あった1969年の事。
来るべき1970年代にむけて

人々は少しずつ
癒しの歌を求めていったのでしょう…





歌:ベッツィ&クリス
作詞:北山修
作曲:加藤和彦
花びらの白い色は恋人の色
なつかしい白百合は恋人の色
ふるさとのあの人の
あの人の足もとに咲く白百合の
花びらの白い色は恋人の色

青空のすんだ色は初恋の色
どこまでも美しい初恋の色
ふるさとのあの人と
あの人と肩並べ見たあの時の
青空の澄んだ色は初恋の色

夕やけの赤い色は想い出の色
涙でゆれていた想い出の色
ふるさとのあの人の
あの人のうるんでいた瞳にうつる
夕やけの赤い色は想い出の色
想い出の色 想い出の色

魔女 小泉今日子

2019-05-24 20:19:54 | 僕の音楽日記
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
松本隆さんの女性の心を見事に投影
してる歌詞。
 
振られた腹いせ、一太刀浴びせる
そんな小さな抵抗は
優しさゆえにできない
そのことも悔しくて
魔女にでもなって
そう願う心は
どれだけ荒んで
傷がついていたのだろう。
 
 
80年代の女性の生き方
恋愛の仕方には
この様な仕返しめいた
行動なんかがあったのだろうか?
 
女の子も負けてない!
という
その主張は
願望になり
欲望へと膨らんでいく。
 
 
キョンキョンは魔女である。
魔性の女である。
 
最近の記事ではそんな書かれ方をされてたり、
 
この歌が流行ってた頃のキョンキョンは
それはそれは
可愛い綺麗で素敵なアイドルさんだった。
 
時は流れて
魔女になっちゃった?
魔女にさせられちゃった?
 
それでも
キョンキョンはやっぱりアイドル
なんてったって
アイドル。
 
魔女にでもなんにでもなれちゃう
アイドルなのだ。
 

療養所 サナトリウム さだまさし

2019-05-23 19:53:02 | 僕の音楽日記
この歌を聞こうなんて
思わなかった。
 
多分怖かったんだと思う。
聞くのが怖かった。
 
悲しい歌
それも
現実を脚色せず
ありのまま 見せてくる風景に
目を背けたかったんだと思う。
 
弱虫な僕は
さだまさしさんの
弱いと思ってたキャラクター
を勘違いして、
ほんとは強い人で
弱々しく見える外見だけのイメージで
歌の世界も
聞かずして決めつけていた。
 
総じて
「聞かず嫌い」
だったわけで
 
好きか
嫌いか
だと
好きではない。
でも
嫌いではなくなった。
ってところ
 
入り込めないこともある
 
それは自分の弱さがそうさせるんだ。
 
この歌だって
そうだ。
療養所 (サナトリウム )仰々しい
歌のタイトルは
所縁のある人は聞こうと思うだろうが
 
イメージが先行して、辛く、悲しい歌なんだろうな
と思ってしまうのが関の山で、
拒絶していた。
 
僕が小さいとき
近所の遊び友達が
ある時
急に一緒に遊ばなくなり、
家にこもりっきりになり、
たまに玄関横の
倉庫で一人で人形で遊んでいたり、
それを見かけると
僕は
「また、一緒に遊ぼう!」と声をかけ
 
寂しい、感じのする友達を励ましたり
した。
 
そしてある時その子は急にいなくなった。
 
急性白血病で亡くなった。
 
療養所にも少しいたらしい。
 
だから
療養所と聞くと
辛いイメージしかない。
 
それを歌にされても
その子の記憶がいつまでも剥がれず
こびりつくことを拒んでいたのかも
しれない。
 
 
 
僕は弱虫だから
 
気も弱いから
 
死ぬ事が怖くて
考えたくなくて
逃避するほうなのだ。
 
生と向き合うことの
奥深さ。
 
こうして歌で作品として
聞いていくうちに
 
僕として
この先
誰に対しても
何が出来るのだろう
と考えてしまう。
 
できれば
そういったことを抜きにして
音楽を純粋に楽しめるようになりたいのだけれど
 
現実にある
光と陰
 
その両方に真実はあって
喜びもあり
悲しみもある
 
 
いまはありのままを受け入れて
受け止めて
 
素直な気持ちで心に刻もうと思う。
 
遠回りをしてきた
歌たちに対しても