はっぴいえんどの
処女作
ファーストシングルでも
ある
【12月の雨の日】
12月にして雨って
気候的には暖かいことを教えてくれる
♪雨は夜更け過ぎに
雪へと変わるだろう
とのちに歌ってヒットした
歌もある中
やはり
12月は雨よりも
雪の方が
冬らしさはある
歌:はっぴいえんど
作詞:松本 隆
作曲:大瀧 詠一
水の匂いが 眩しい通りに
雨に憑れた ひとが行き交う
雨あがりの街に 風がふいに立る
流れる人波を ぼくはみている
ぼくはみている
雨に病んだ 飢いたこころと
凍てついた空を 街翳が縁どる
雨あがりの街に 風がふいに立る
流れる人波を ぼくはみている
ぼくはみている
とても
短い歌詞なんだけど
大瀧詠一節にみる
柔らかく気だるい感じ
そして
演奏だけが先を行ってる
これから
はっぴいえんどの音楽が展開される
記念すべき第一作
だった
【12月の雨の日】
サビの部分が
メジャー調に転調して終わる
歌詞のように
(雨上がりの街に 風がふいに立る)
なんだか
雨上がりの街をみてる
僕は…この先に希望を少しもちつつ
12月に降る雨をやり過ごす
アンニュイな気分の中にいる
そんな
歌詞はやはり当時からして
どこかオシャレで垢抜けている
流れる人波を僕は見てる
大勢の中の一人
その流れから弾かれて
距離の中で
眺めるその流れは
さみしさも
焦りもなく
ただ 無感情の
当時でいう
「シラけた」感情だったのだろうか