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長距離電話の向こうの街 山口岩男

2019-11-25 07:40:00 | 僕の音楽日記



1989年 遅れてきた
骨太のフォークロックアーティスト
[山口岩男]さん!!
「開戦前夜」という名盤でデビュー

浜田省吾さん
甲斐よしひろさん

ブルーススプリングスティーン
を彷彿させる
疾走感のある
ロックと味のあるバラードを
歌ういいアーティストだった。

90年代のミュージックシーンには
入り込めなかった

小室哲哉さんを中心とする
打ち込みサウンド
小室ファミリーのウエーブが
流行りの中心で

懐古的なサウンドは
追いやられてしまっていた
90年代。


脈々と繋がっていってほしかった…
こういったスタイルのアーティストは……


また、時代が一回りして、今!
引き寄せられるように
その音を求められてることも
あるけれど


あいみょんにしても
菅田将暉にしても
少なからず
70年代アーティストの音を
刷り込まれているはずなのだから


ネオ70年代ミュージックとでも
言ったらいいのか…

新しいけれど
懐かしい

僕らが聞いても
免疫が働いて
受け入れられた
あいみょんや菅田将暉さんの
音楽。

どこかに脈々と繋がっている
ものがあれば
それを辿ればいい。
そこを感じる事ができればいい


さてさて
山口岩男さんなのだが…
「長距離電話の向こうの街」

一人に一つの
電話。
スマホの普及で

もう、随分古さを感じてしまうのだが…

確かに
外からかける
公衆電話ボックスが
あった時代。

寂しげにポツンと灯りを放ち
佇む電話ボックス

両替して百円玉握りしめて
かけた
長距離電話。


すごい勢いで落ちて行く
100円玉

あのガヂャン ガヂャン
と硬貨が落ちていく音が
やけに急き立てられる感じで…

伝えたい事の半分も言えないで
電話が途中で切れたり…

もう、お金がなかったりした時のあの虚しさ、
なんとか
ポケットの中から見つけた10円玉
ひとこと伝えたり、

50円玉は使えないんだよね…

家の電話では長話ができなかった
あの頃
家の人には聞かれたくなかった
話やら
恋人同士の会話は
どこか
秘密にしとおきたい
そんな事が若さゆえ…

寮生活であった時も
寮に電話はあるけど
やはり
外に出て
電話ボックスからかけたり
照れ臭いし、聞かれたくない
話。

お互いの寂しさを埋め合う
電話での会話

あの少し切なくて
胸の奥がチクチク痛む
あの時の感じは

もう今の時代ないんだろうね

一人に一台
スマホ
ケータイ電話の普及。
寝ながら
風呂に入りながら
ご飯を食べながら

どんな時だって
会話できてしまう。

あの時代
電話をする
その時間はわざわざ時間を
とって
時間を作って
対峙する程の大袈裟な
感じもあり、
胸の高鳴りを抑えながら
両替した
お金は手の中で
熱気で湿っていたっけ……






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