明日の葉っぱ(8×8)=69

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Rollng 30 吉田拓郎

2020-10-08 19:50:00 | 僕の音楽日記
前例のない、
道無き道を進んでいた
吉田拓郎。
時代の天下をとったものは
いつまでも
その座に君臨し続けるわけには
いかなくて、
次の活きのいい 
トップアーティスト
が控えていて、
時代を変え
流行を作り替えてゆく。


歌謡界、アイドルにおいてもそうだ。
一時代を築いて、その後
息の長い活動をつづけて
いくからには 
スタイルを変えていかないと
いけない時に直面する

例外なくフォークという括りの中で
一時代の天下を取った
よしだたくろう も
重ねくる年齢に歯向かうこと
は出来ず 30歳という
節目を迎えるようになっていた。
20代という
輝かしい世代にアーティストの魅力を爆発させ燃焼してきた
吉田拓郎さん
30歳という新たな壁、アーティストとしてのスタイルに戸惑い
前例のない未知の新たな道を模索
しつつ、踏み出そうとしていた
1978年。

20代最後の歳に
フォーライフレコードの社長に就任
会社ごっこと揶揄され
それでも
裏方に徹し、第一線から退くつもりでいた
会社人吉田拓郎になろうと思っていたが
諸般の事情、二足の草鞋を履かざる終えなくて、アーティスト兼社長業もこなさなくてはならない
レコード会社の事情の中に
30代のアーティストとしての生き方、活動の仕方、勝負の掛け方
何もかも未知で前例なき道を駆け抜けていった。

ローリング30という
2枚組のアルバムをひっさげて
また、表舞台に颯爽と躍り出た
吉田拓郎さん。
その時
自らの言葉で自らのメッセージを
発進するのが
吉田拓郎流なはずだった
のが…
ローリング30というアルバム
そしてアルバムタイトルにもなった
この歌
ローリング30
はなんと、松本隆さんの詩だった。

Rolling 30 動けない花になるな
Rolling 30 転がる石になれ

過ぎ去った過去は断ち切ってしまえ
青春の長さ測るものはない
身体より老けた心など持つな
流れ行く時にさからって泳げ
自分のカラを突き破り
愚かな笑顔など見せるな

振り向いた昨日に恥じないように
仰ぎ見る明日に恥じないように
Rolling 30 動けない花になるな
Rolling 30 夢吹く風になれ
Rolling 30 Rolling 30

なまぬるい日々に流される者よ
俺だけは違う身を切って生きる
三叉路があれば石ころの道よ
躓いた痛み発条にして歩け
心の汗も流さずに
やさしさなどとお笑いぐささ

ついて来る世代に恥じないように
届かない世代に恥じないように
Rolling 30 動けない花になるな

Rolling 30 翔び立つ鳥になれ
Rolling 30 Rolling 30

20代の青春期を共に駆け抜けた
岡本おさみさんも
作品は
よしだたくろうさんと
同化した言葉のように
作詞された作品は
岡本おさみさんの言葉というよりも
よしだたくろうさんの
言葉に、みごとになっていた。
作詞家の領域、個性を圧倒するかのようにまた、作詞家も作曲者よしだたくろうに寄せていっていた。
その現象が
新たな活動開始をつげる
狼煙のように
発表された
アルバムローリング30だった。
タイトルチューンでもある
「ローリング30」
とても、松本隆さんの都会的センスの醸し出す言葉ではない、
むしろ、吉田拓郎化した松本隆の言葉だった。

松本隆も吉田拓郎にならなければ
いけなかった、そんなコンセプトを持って世に送り出された
アルバム
「ローリング30」だった。


ローリング30
動けない花になるな!

身体より老けた心など持つな!
流れゆく時に逆らって泳げ!

ついてくる世代に恥じないように
届かない世代に恥じないように



決意表明の
ローリング30!
腹をくくり、30代からの
立ち回りを決意して
活動を再開して、精力的に
また歌の世界に切り込んでいこうと
した吉田拓郎。侍のような
潔さを纏い
吉田拓郎を待望していた
ファンからすれば
「待ってました!」
だったのである!






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