【君が好き】という
歌のタイトルは数多く
どれもイメージは
ラブバラードを想像する
しかし
吉田拓郎さんの
【君が好き】は
ぶっ飛んだ。
今から
49年も前
もうすぐ50年経とうとするのに
なんだろうこの作品は
古さも感じなく
ただ、ただ、ファンキーで
凄いR&Bでシャウト
しまくってる
吉田拓郎という
アーティストのピークを
第一次のピークに
到達しようとしていた年
1973年
激動の年でもあった。
無実の罪で逮捕されて
マスコミからバッシングを受け
その反動の爆発的エネルギーが
噴出した
LIVE'73のコンサート
そこでの披露曲
作詞岡本おさみ
作曲吉田拓郎
のコンビネーションで繰り出す
作品は
おおよそ1973〜74年が
二人ともに燃焼している感じが
ひしひしと
伝わってくる
喫茶店で何気なく過ごす
シーンの中で
君が好きというワードへつながっていく
岡本おさみさん独特の
世界観。
その歌の歌詞に当てはまらない
字余り、字足らずの歌詞を
見事に歌にしてしまう
また、これも才能の吉田拓郎さん
どうしたって歌にするのは
難しいものが
メロディーとアレンジで
とんでもなく凄い作品に
仕上がってしまう
当時の飛ぶ鳥を落とす勢いの
吉田拓郎旋風は
良くも悪くも世間を敵に回しながらも
時代を撃ってきた。
君のことが好き
君が好き
感情を爆発的にして表現するならば
こんな感じで
君に好きだという
感情を伝えるのだろうか?
もっと優しく
もっと囁くように
君が好きって
言って欲しいのが
女心なんだろうと思うが
吉田拓郎さんは
あの頃1973年ごろは
そうじゃなかったんだなぁ
多分もう、この頃を越えられることは無いのだろうけれど
これはこれで若い時の
最高のパフォーマンスで
語り継がれるものだと思うし
いつまでも
古さを感じない
そんな
作品だし、
君が好き
というセリフも
普遍的なものだし
それをこうまで捻って
ファンクにしちゃうのは
やはり
フォーク歌手ではない。