川原事件簿（酔っ払い編）

　捜査はアタシにまかせて！

 

昨日の朝の散歩中、大きい方の川床が広く乾燥しているのであんずを遊ばせたくなった。
時々入って歩いているがその日は草ボウボウで獣道から外れてしまい、いつもと違
う場所から砂地部分に出た。

しばらく歩くとその川床で男性が横たわっているのが見えた。
『い、いややな～。。。ま、まさかな～～。。。』と近づくと、頭が茂みの中に入っていて
頭から下の部分を砂地に出している状態で爆睡している。
横には酒瓶やコンビニの袋が置いてあったので酔っ払って寝ているのだ。

新米刑事（あんず）に調べさせようと思ったが、怯えて役に立たない。
じ～っと観察するとお腹が上下して息をしているので、そのまま立ち去った。

が、すごく気になった。
川原の人が散歩する道からはまったく見えない場所だし、そのまま放っておくと危な
いのでは、と感じた。
しかもいつもと違う場所からたどり着いたところなので、自分がそこに呼ばれたような
気がしたのだ。

今朝、心配だから散歩がてら捜査に出かけることにした。
やはり、同じ格好で寝ている。（息はしている）
少し離れたところにアマゴルファーが見えたので、相談して一緒に見てもらった。
アマゴルファーは男性（お爺さん）に声をかけてゆすったが反応ナシ。

私の携帯で110番することに。
『こちら警察です。事件ですか！？事故ですか！？』（ドラマと一緒だな。）

その場で待っていてほしいと言われたので、警官が来るまであんずと突っ立ってい
た。
しばらくすると『柔道５段』風の四角い警官が走ってくるのが見えた。
同時に警察から確認の電話が入り、遠くから叫ぶ四角い警官と電話の両方に忙しく
答えねばならなかった。

四角い警官が調べたところ、酔っ払って寝たのだろうけど意識がなく呼吸も弱いから
危ない状態だと。
救急車を呼ぶことになった。
ここまでで私は去ることにした。

 

捜査は本物の警官に引継ぎしたので安心だが、なんかすご～くモヤモヤと暗い気分に。
帰ってから半そで短パンに着替えて思い切り風呂掃除をしたら気分もすっきりした。

 

しかし、うちの新米刑事はなぜか本物の警官に唸り続けた。。。
アマゴルファーには何にも反応なかったのに、なぜ？？？