チョキで殴るぞ!

自分のことは棚に上げ、他人には一言つっこまずにはいられない、 わがまま“びっきい”によるツッコミ短歌ブログです。

学割が通用するかダメモトで「大学生」って言ってみっかな?

2007-03-22 05:56:22 | びっきい昔ばなし
むかしむかし…
まあ、そんな昔でもないか。
あれは28歳の夏のことじゃった。

休日、ワシは当時住んでいた
杉並区内をチャリで駆け回っていた。
そして、交番の前を通りすぎた時のことじゃ。

「ちょっとキミ!」

ワシを呼び止めたのは一人の警官だった。

「キミ、今、そこの塾から出てきただろ?」

ちょっ、じゅっ、塾って!?  
確かにTシャツを着てラフな服装だったが、
お受験のおぼっちゃまじゃあるまいし、
28歳の成人男子が塾に通ってるわけないじゃろ?
ワシがやんわり否定すると、

「ははっ、それは大変失礼しました!」

と、警官は即座に謝罪した。
ワシは半分あきれ返りながらも、
何もなかったように再びチャリを走らせた。
しばらくブラブラしていると、
前方からまたしてもパトロール中の警官が!

「あ、ちょっとすみません」

再度、呼び止められるワシ。

「一体、何があったんですか?
 さっきも声をかけられたんですが!」

怒りのあまり語気を荒げたワシに、警官は言った。

「あ~、実は自転車の盗難届が出されていまして。
 白い自転車が盗まれたそうなんです」

ワシは自分のチャリをじっと見つめた。
それはまぎれもなく白い自転車じゃった。
だが、善良区民のワシが
もちろんチャリを盗むはずはない。
時間をたっぷり使って
自身の自転車であることをきちんと説明し、
ワシはやっとこさ解放された。

この時、ワシは思ったんじゃ。
なんとかかんとかうまい具合に
ワシは自分の無罪を証明することができた。
しかし、運悪く何も証拠を出せなかったら…
ワシは連行され、
厳しい取り調べを受けていたかもしれない。

たとえば、満員電車で痴漢の疑いをかけられ、
周囲の乗客によってたかって責められたら、
気弱な男性ならまったく反論できないじゃろう。
すべてが冤罪だとは言わないまでも、
こういうケースが実際に多々あるのかと考えたら、
ワシはそら恐ろしくなった。
同時に、どこかでほくそ笑んでる真犯人を
心底恨めしく思うのじゃった…。


※この記事は、
 コチラのネタの焼き直しです。
 俗に言う手抜きってヤツです。