チョキで殴るぞ!

自分のことは棚に上げ、他人には一言つっこまずにはいられない、 わがまま“びっきい”によるツッコミ短歌ブログです。

混浴に淡い期待を抱いてもお前みたいな野郎だけだよ

2006-09-06 05:53:12 | びっきい昔ばなし
むかしむかし、
ワシが高校生だった時の話じゃ。

ワシは地学部に所属しておった。
天文班、地質班、気象班。
地学部はこの3班に分かれていたんじゃが、
毎年、夏休みになると、
全部の班がそろって合宿を行ったんじゃ。
目的はペルセウス座流星群の観測。
山奥の秘湯の宿に2泊くらいしたかのう。
これは今だから言えるんじゃが、
天体観測とは名ばかりで、
大半の時間はマージャンに費やしておった。
まあ、チーピンが北斗七星に
見えないこともないがなあ。

ある年の合宿のことじゃった。
わしらはたまたま
テレビドラマのロケチームに出くわした。
古谷一行&木の実ナナコンビでおなじみの
混浴露天風呂連続殺人”シリーズじゃよ。
間近で見るスターにも興味津々だが、
なんせ思春期の若者だったからのう。
本命のお楽しみはもちろんアレじゃよ。
そう、温泉ギャルズ!

古谷一行演ずる右近太郎が
ゆったり露天風呂につかってる時に、
キャピキャピとおっぱい丸出しで
乱入してくるギャルたちじゃよ。
現実にはこんなうまい話は99%ないんじゃが。

座敷でマージャンに興じるワシら。
すると、「ギャル、用意して!」という
監督らしい男の声が外から聞こえてきた。

おっ、チャンス到来!

ワシらはこっちのパイには目もくれず、
一目でいいから生おっぱいを見ようと、
すかさず露天風呂へダッシュした。
ところが…
機動隊もまっ青の
スタッフによる鉄壁のガードに遭って、
ワシらの願いがかなうことはなかった。
合宿から帰って数か月後。
オンエアでギャルを確認したものの、
なんとも虚しさだけが残ったもんじゃった。

ここで裏話を一つ。
温泉地が舞台のドラマでは
湯治場のムードをよりかもし出すために、 
白い煙の出る発煙筒を焚くようなんじゃよ。
しかし、あるスタッフが誤って
黒い煙の発煙筒を焚いてしまったんじゃ。
「やべっ!」と言葉を発し、
狼狽しながら山の奥へ走っていく姿は、
まるで聖火ランナーのようじゃった。

いやはや、あれもこれも、
今となってはすべてがいい思い出だわい。
さて、ひとっ風呂浴びてくるとするかな。
ギャルはおらんがのう…。