動物日記

動物についての、いろんなお話し

両目失明のコミミズクさんのお話

2007年09月30日 | Weblog
今日は、カラスに襲われたコミミズクさんのお話をします。
去年の3月に両目をカラスさんに襲われたコミミズクさんは、神経障害で頭もずっと揺れている状態でやってきました(>_<)
当初はもう助からないだろう・・・と諦め半分でお世話をしていました。
しかし、なんとか人工的な餌に馴れてくれたので、ボランティアの方に預けて飼育をしていただくことになりました(^o^)
一度諦めたコミミズクさんは、手厚い看護を受け、広いお部屋でほぼ放し飼いで可愛がっていただき、半年が過ぎた今日やはりお別れの日がやってきました(T^T)
ボランティアの方には精一杯手を尽くしてもらい、野生では生きていくことができないコミミズクさんは、寿命を全うできたと思います(^o^)
野生復帰はできなかったけど、幸せな生活を少しでも長くできたこと、コミミズクさんは感謝してると思います(^-^)v
ボランティアさん。長い間ありがとうございました。m(_ _)m
そしてお疲れさまでした。

マンソン裂頭条虫って?

2007年09月29日 | Weblog
マンソン裂頭条虫って聞いたことありますか?

これは、サナダムシの仲間で、イヌ科やネコ科の動物に寄生します。長さは1メートル以上もあります

しかも・・・
これは人間にも寄生します

マンソン裂頭条虫は、中間宿主として、カエルやヘビなどの爬虫類や小動物とされています。

うちのネコちゃんは、よくヘビを捕まえてくるの・・・うちの犬はよくカエルを食べてるの・・・などという場合は御用心

この寄生虫は、糞を肉眼で見ても判断は困難です。

動物病院で、便の虫卵検査をしてもらいましょう
通常の検便で虫卵の確認はできますよ

実際には、マンソン裂頭条虫の幼虫が寄生している、カエルやヘビなどの爬虫類を食べることによって感染します。

だから・・・
犬よりも、猫に感染する事例が多いようです

しかし、油断は禁物
寄生虫は他にも種類がありますので、最低1年に1度の健康診断と一緒に検便をされることをお勧めします

寄生虫により、駆虫薬の種類も変わってきますので、人からもらった薬など勝手に飲ませるのは危険です

獣医師の診断を受け、感染していた場合は獣医師処方のお薬で寄生虫さん

マイクロチップのお話し

2007年09月28日 | Weblog
動物愛護法には、飼い主の責任として、飼っている動物の所有の明示というものがあります。方法としては、脚輪・名札・入れ墨などとマイクロチップなどがあります。

首輪や名札などは、外れたりとれたりすることがありますが、マイクロチップとは約12mmの電子標識器具で皮下に埋め込むことから、外れたりとれたりする心配はありません

このマイクロチップを注入しておくことで、迷子になったりした場合に発見が容易にできます。

マイクロチップは1度注入すると一生交換の必要はありません。リーダーという装置でデータを読み取ることができます。獣医師に注入してもらいますが、動物の体には負担が少ないと言われています。

自分で飼っている犬がいなくなり、探している時他の誰かが自分の犬に良く似た犬を散歩させているのを見かけたとしましょう・・・
よく似てるけど、証拠がなければ私の犬です。とはなかなか言い切れません。
しかし、マイクロチップを注入していれば、リーダーでデータを読み取り自分の犬だという証拠にもなります。

まだ、日本ではメジャーではありませんが、外国ではかなり導入されています

新聞などを見るとペットを捜しています・・・という記事がよく載っていますかわいいペットのためにも、離れ離れにならなくていいようにこんな方法も考えて見られてもいいのではないかと思います
普段はおとなしいペットも、雷や災害など思いも寄らない事態が発生することもありますよ

ガラスなどに衝突した野鳥を見つけたら・・・

2007年09月27日 | Weblog
最近、多いのがガラスなどに衝突する野鳥さんです。
もし、こんな野鳥さんを見つけたら、すぐに動かさず小さな箱に入れてしばらく薄暗い静かなところで様子を見てあげてください

もしかすると、脳内出血や内臓からの出血などを起こしているかもしれません
そんな時、動かすことで余計に悪い状態になってしまうこともあるのです

軽い脳震盪であればしばらくすると、何事もなかったように飛んでいくこともあります。

逆に、そこで静かに息を引き取ることもあります。

衝突の場合は、当たった体の場所しだいでかなり状態も変わってきます。

もし、しばらく様子を見て外傷があったり、飛べないような時には、熊本県内の場合は鳥獣保護センターへ連絡してください。

しばらく静かに様子を見る・・・
衝突の野鳥さんの保護には大切なことです

シカさんのお話し

2007年09月26日 | Weblog
今日は、シカさんについてお話します
シカさんは、鳥獣保護センターの中のシカ園にも♂♀合わせて20頭ほど飼育されています。

野生のシカさんについては、数が増えすぎて害獣駆除の対象にされている地域もあります。

狩猟をする人が減っている(高齢化になっている)というのも現実のようです。だから、なかなかシカさんの数も適正な数にはなりません。

しかし、住む場所を奪ってしまったのも人間生活する場所が少なくなってしまったということで、適正な数というのも少なくなってしまったのではないでしょうか?

シカさんは、興奮させるとホルモンのバランスが狂い死亡してしまうこともあります

草食動物の場合は敵に襲われる瞬間に血液中の酸素濃度を減らし、痛みを感じないようにする体の仕組みを持っているのだそうです。

それから、衰弱したシカさんの顔にはダニが異常についていることがあります。
これは、衰弱して体温が低下してくると体中のダニが顔に集中します

しかし、野生のシカさんの顔はとてもきれいです。大きな目をみるととても害獣とは思えないのですが・・・

人間と動物の共生とは・・・考えさせられます



ノミさんのお話し

2007年09月25日 | Weblog
イヌさんやネコさんに寄生するノミさん・・・小さな厄介者です

イヌさんやネコさんに寄生すると、ノミアレルギー性皮膚炎を起こすことがありますひどくなると、脱毛してしまうことも

しかし、小さな小さなノミさんはピョンピョンと素早く動き回るので、数が少ないとノミさんを探し出すことはなかなか難しいです
そんな時は、ノミさんの糞で判断します。黒い小さな糞をティッシュか脱脂綿を湿らせたものの上に置くと・・・周りが赤く滲んできます

それから、ネコさんのノミさんは人間にも害を及ぼします。皮膚の柔らかい子供には湿疹が出て、赤くはれ上がってしまいます。ひどい場合は発熱することもありますので、草むらを歩く時などは注意してくださいね

イヌさんネコさんのお話しに戻りますが・・・
ノミさんは、瓜実条虫といって寄生虫の中間宿主にもなっています。
簡単に言うと、イヌさんやネコさんが条虫の幼虫を持ったノミさんを食べることによってお腹の中に寄生虫ができてしまうということです。
これは、米粒くらいに切れた虫が糞に混ざって排出されて気がつくことが多いようです。でも、本当はこれが繋がっているので、糞に排出されたのは一部と思っていいかと思います

イヌさんもネコさんも、人間もみなさんノミさんには注意しましょう

ノミさんの卵もまた、厄介者です。何もお薬を使わなければノミさん成虫より、ノミさん卵のほうが厄介者と言えるでしょう。

御注意ください

驚いたお話し

2007年09月24日 | Weblog
今日は、ペットショップへ行ってきました
そこで、驚いたことがありました
なんとそこには、アオダイショウ(ヘビさん)が売ってありました。しかも、8,800円という金額がついていました
アオダイショウというものは、田舎では日常的に見かけるヘビさんで、鳥の巣箱に入り込み卵やヒナを食べたなどの話しも日常茶飯事なのです

そんなヘビさんが売り物に・・・
そんな時代になったのか・・・と素直に驚いてしまいました

鳥獣保護センターの池の周りには、アオダイショウの中でも最大級だろう。と言われるアオダイショウが住んでいます。

そのヘビさんの抜け殻を見つけたので、サイズを測ってみると2メートルを超えていました

それから、もう一つ・・・
ヘビさんの抜け殻も売ってありましたお財布の中に入れるとかで買って行かれる方がいるそうです

ドバトさんのお話し

2007年09月23日 | Weblog
今日はドバトさんのお話しをします
最近、公園や住宅地でもドバトさんをたくさん見かけませんか?
ドバトさんは多いもので、年間4回もヒナを孵すとも言われています。一度に産まれるのは、ドバトさんの場合はほとんど2羽です。単純に計算すると、家族が1年間に8羽増える計算になります
ドバトさんの糞の中には金属を溶かす物質が含まれているとか、小さな子供さんの喘息の原因になっているとか・・・嫌う人もいます。また、逆に平和の象徴だと可愛がる方もいらっしゃいます。
可愛がって、餌をやられている方のお家の隣の方は嫌がっている・・・そんなことだってあるのです。また、人間が必要以上に餌を与えることによって、異常に増えるということも考えられるのです。
だから、餌を与えていいのか・・・この場所で餌を与えていいのか・・・考えなければならないのではないでしょうか?ドバトさんのことについては、近隣トラブルにもなりかねませんので、周りを見渡しよく考えてみることも大切なことだと思います
それから・・・ベランダに巣を作りヒナが産まれているからなんとかしてほしいという問合せもたくさんあります。ヒナが巣立つまでなんとか見守ってくださいとお願いするしかないのですが、巣作りをされては迷惑だとおっしゃる方には・・・
ベランダに植木鉢を置かない、物を無駄に置かない、どんなに忙しくても窓を開け人の気配を感じさせる・・・ことで、防ぐことができるとも言われています。
ドバトさんはヒナが巣立つまで、約60日かかります
人間と野生鳥獣の共生を少しずつ考えていきたいと思います。

野鳥は勝手に飼育してはいけません

2007年09月22日 | Weblog
野鳥は、原則的に飼育してはいけません
ただし、熊本県ではメジロの愛玩飼養は認められています。しかし、これも勝手に飼育するのは違法飼育と言って半年以下の懲役又は、50万円以下の罰金に処せられます各市町村又は、県に(地域によって異なります)まず捕獲許可を申請し、その許可がおりてから捕獲を1羽だけし、次に飼養許可(登録)の申請をし脚輪をつけて(県もしくは各市町村から付けてもらって)、年間登録料を支払っての飼育になります。登録の有効期間は1年間となっており、毎年更新し年間登録料を支払って飼育します。
この、メジロも1家庭に1羽しか許可は出ません。
この順序を間違えてしまうと、法律違反になってしまいますので御注意ください

去年まではホオジロの愛玩飼養も認められていましたが、今年の4月からホオジロの愛玩飼養の新規登録はできなくなりました。

スズメさんも、ツバメさんも、ムクドリさんもヒヨドリさんもたくさんいますが、お家で飼うことはできません。
法律上では、違法飼育となってしまいます



カササギさんのお話し

2007年09月21日 | Weblog
去年のお話になりますが・・・
カササギさんのヒナが鳥獣保護センターへやってきました。やって来た時の状態は、カラスさんに襲われ片目失明で、重症でした。しかし、なんとかがんばって成鳥になりましたが、片目失明のため野生に返すことはできず鳥獣保護センターのアイドルとして、お客さんを迎えてくれていました。

カササギさんは、佐賀県の県鳥に指定されており、佐賀平野・筑後平野の一部は生息地として国の天然記念物に指定されています『カチカチ(勝ち勝ち)』と鳴くのが縁起が良いとされこの鳴き声から【カチガラス】とも呼ばれます。
熊本県では、加藤清正が朝鮮出兵から戻る時連れ帰ったとされています。

全体的に体は黒く、部分的に青みがかっており、胸やお腹は白いとても美しい鳥です

最近では、電柱に巣作りをするので電気会社さんの悩みの種にもなっています

鳥獣保護センターで育ちあがったカササギさんは、結局食事の量と運動量が合わなかったのでしょう。突然お別れの日はやってきました。職員もかなりショックな出来事でした。
しかし、センターにいる間はみんなから声をかけてもらい、可愛がられ幸せな生活を送ってくれたと信じています。
水浴びさせると雄叫びをあげていましたが・・・