動物日記

動物についての、いろんなお話し

野生鳥獣の悲劇

2007年09月05日 | Weblog
今、鳥獣保護センターで保護しているハシブトカラスさん1羽とドバトさん1羽は病気もケガもしていません。
それなのに、鳥獣保護センターの救護舎でリハビリをしています。
実は、この2羽は人間により飛ぶのに1番大切な風切羽をパッツリと切られているのです。
だから、羽が生え変わるのを待っています。
最近、このような事例は少しずつ増えてきています。ツバメさんでもありました。
なぜこんなことをするのでしょう?人としてやってもいいことなのでしょうか?
羽は生え変わればとべるようになる
と安易に考える人もいるかもしれませんが、野鳥は食事の量と運動量のバランスがとれなくなると死んでしまうこともあります。呼吸機能が低下するともいわれています。
羽を切られ、飛べないという状態はどういうことか・・・野鳥にとって、命に関わる重大なことなんです。

数年前には、嘴を根元から切断し両足ともに皮膚1枚でつながっているという状態のドバトさんが運び込まれたこともありました。なぜ、そんな無惨なことができるのでしょう?


ハシブトカラスさんとドバトさんは何を考え、生え変わりを待っているのでしょう・・・
1日も早く、羽が生え変わり野生復帰できる日を待つしかないのですから。
野生鳥獣は、人間が作り出したものにより被害を受けているのに、羽まで切断されてしまうなんて・・・野生鳥獣にとって最強の敵は人間なのではないでしょうか?