動物日記

動物についての、いろんなお話し

熊日新聞朝刊の記事

2007年10月31日 | Weblog
『ツル、上天草で羽休め』ということで、ナベヅルさんの記事が載っていました

天草にもツルさんがやってくるんですね鹿児島県の出水市では、たくさんのマナヅルさんとナベヅルさんを見ることができます
私も、昨年のお正月に行ってきましたが、かなりの数が肉眼で確認できました

ツルさんたちも、朝鮮半島から鹿児島県出水市まで移動するのですから、途中休憩も必要ですよね

体のサイズがかなり大きいので、最初に見つけた方も驚かれたことでしょう


それから、トキさんの記事・・・・
日本で産まれたトキさんの子供を中国へ返すため、数千万円もかかるそうですが、みなさんはどう思われますか?

トキさん13羽に、国民の税金を数千万円かける・・・がんばって働いて支払った税金が、トキさんのチャーター機の費用に消えるなんか虚しさを感じるのは私だけでしょうか?

返すことが悪いとはまったく思いませんが、方法は他になかったのでしょうか?
私たちの話の中では、自衛隊に協力してもらえばいいんじゃないか?という意見も出たのですが・・・

数千万円をサラリーマンが稼ぐには、何年かかるのでしょうね

愛玩飼養登録について

2007年10月30日 | Weblog
今日は、休館日でしたが鳥獣保護センターへ愛玩飼養登録について年配の方がお尋ねに来られました

いろんな情報は、インターネットなどで手に入れることができる今日この頃・・・年配の方は、パソコンを使うことができない人も多く、間違った情報を入手してしまうこともあるようです

今日のお尋ねは、『友達が、今年からホオジロの愛玩飼養もできるようになったといっていたので・・・』という内容でした

多分、今年からホオジロの愛玩飼養の新規登録だできなくなった。ということを勘違いされたのではないかと思います

やはり、法律そのものを読んでもなかなか理解できない。というのも実状だと思いますし、もっと分りやすい内容で啓蒙する必要があるのではないかとつくづく感じました。

今日来られた方には、説明ができたのですがまだまだ違った捉え方をされている人がいるのではないかと、考えてしまいました。

違法飼養者は年配の方が多いというのも実状なので、もっと分りやすく伝えられるよういい方法を考えなければならない・・・と思っています。

アライグマさんのお話し

2007年10月29日 | Weblog
動物園で愛嬌を振りまいてくれるアライグマさんとてもかわいいですよね特に、餌を洗っている姿なんか・・・

昔『アライグマ ラスカル』というアニメがありましたが、そこに出てくるラスカルはとてもかわいかったことを覚えています

しかし、アライグマさんはかわいい姿から想像はできないかもしれませんが、とても狂暴です

可愛い姿に騙されて?アライグマさんをペットとして迎えいれた方も少なくありません生活を共にしてみて初めて狂暴なことに気付き、捨てられたアライグマさんもたくさんいます
そのアライグマさんたちは野生化して、繁殖し増え続けています。
そこで、特定外来生物の指定をされてしまいました

特定外来生物ということは、逃がしてしまったり野に放してしまったりした場合は、3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処せられます

しかも、アライグマさんには『アライグマ回虫』といって恐ろしい寄生虫がいることがあります。
アライグマ回虫とは、人間に寄生すると死亡してしまうことも多い寄生虫です

アライグマさんは、安易にペットとして売られたために、アライグマさんには罪がないのに、特定外来生物にまで指定されて・・・捕獲した場合はその場から動かすこともできず、苦痛を与えない方法で、致死させなければなりません(いわゆる安楽死です)

人間の身勝手で、家庭での飼養に適しているかどうかの判断をせずに輸入し、販売してしまう・・・ということも問題かと思いますが。

ペットを取り扱う業者もプロですから、ペットとして適しているかどうかの判断は必要不可欠なことだと思います。

罪のない動物を犠牲にする・・・命の重さをもっと考えて欲しいものです

狂犬病のお話し

2007年10月27日 | Weblog
狂犬病の予防接種と蓄犬登録は飼い主の義務であることは皆さん御存知かと思います。しかし、日本での発生はないから・・・と言って予防接種を受けさせない飼い主さんがいらっしゃるのも事実です

確かに、日本での発生(外国で犬に咬まれ、帰国後に発症した人を除く)は1957年以降にはありません。

しかし・・・外国では発生しているのです。海外へ犬を連れて旅行へ行ったり、または、逆のパターンなど容易に諸外国へ行くことができるようになった今、絶対狂犬病は発生しないと言えるのでしょうか?

法律で定められた飼い主の義務ということももちろんですが、人間を守るためでもあることを忘れないで下さい。

もし、狂犬病が発症したら、必ず死亡します。そんな恐ろしい病気は非常に少ないそうです

予防接種を受けていない犬が感染し、人や他の犬に噛み付いてまた感染・・・
どんどん広がっていきます。予防接種を受けない理由に『高いから』『混合ワクチンを受けてるから必要がない』とおっしゃる方がいますが・・・

高いからということについては、予防接種を受けさせられないのであれば、受けさせることができる頭数を飼育するべきです1頭なら、予防接種で3000円・登録で3000円(初年度のみ)で済むのです。後は毎年予防接種を受け、3000円支払うだけです。しかも年に1回ケーキやお菓子、お父さんのビールを数日我慢すれば払える金額です

混合ワクチンを受けてるから必要ないとんでもない話ですね。混合ワクチンの中には、狂犬病は含まれていません。もし、狂犬病が蔓延したら混合ワクチンでは感染を逃れることはできません。混合ワクチンは、犬が感染症にかからないための予防接種です。狂犬病の予防接種は義務です。ワクチン接種は任意です。そこを勘違いするのだけはやめてください

飼い主の義務はきちんと果たしてくださいわからなければいい・・・という安易な考えで命ある動物の一生に責任が持てますか?動物の一生に責任が持てないのであれば、動物の飼養はしないでください。
動物は、ぬいぐるみでもおもちゃでもありません

ペットショップの店員さんとのお話し

2007年10月26日 | Weblog
大型ペットショップの方と、今日はお話をしました。

オオルリを買いたいという方が増えているとか・・・

ペットショップもお客様の要望に答えたい。という思いはあるのでしょうが、法律を犯してまで要望に答えることはできません

ある人と先日お話をした時、ペットショップなどで餌を売ってあるから違法飼養が減らない・・・とおっしゃっていましたが、実際に自分で餌を作って飼養している人もいるのも事実です


ホームセンターやペットショップで大量にすり餌を購入している方がいらっしゃいますが、何に食べさせているのでしょう?
セキセイインコやカナリヤなど、一般的な飼い鳥はすり餌は食べません
愛玩飼養の登録をして、メジロやホオジロを飼養していたとしても、1世帯に1羽しか飼えないのですから、大量のすり餌購入は違法飼養の臭いがします
1羽では、缶入りのものが1缶あったら1ヶ月は持つでしょうし、大量にまとめ買いしなくても、新しいものを1ヶ月に1度購入するのが普通ではないでしょうか?
すり餌は特に日持ちしないものですし・・・

皆さんはどう思われますか?ずっと前から疑問だったのですが・・・

ミヤマカラスさんがやってきました

2007年10月25日 | Weblog
寒くなってくると、ミヤマカラスさんが渡ってきます。冬、たくさん電線にとまっているのがミヤマカラスさんです

ハシブトカラスさんやハシボソカラスさんよりも体が小さく、群れで行動します

ついこの前まで、ハシブトカラスさんやハシボソカラスさんが口を開けて暑そうにしていたのに、もうミヤマカラスさんがやってくる時期になりました

夕方、群れでたくさん飛んでいるカラスさんはミヤマカラスさんです。カラスさんがたくさん飛んで気持ち悪いとか、縁起が悪いとかおっしゃる方がいますが、ミヤマカラスさんたちは、寝る場所へ帰ろうと群れで行動しているだけなのです。
だから、気持ち悪いって言わないでやってください

暖かくなれば、ミヤマカラスさんの姿もみることができなくなります。寒い時期だけ姿をみせてくれるので、優しく見守ってあげてください

ハトさんたちがやってきました

2007年10月24日 | Weblog
今日は、ドバトさんが2羽・キジバトさんが3羽やってきました
ドバトさん2羽とキジバトさん2羽は幼鳥です。キジバトさんもう1羽は尾羽が抜けているだけで、体は元気です

最近、ドバトさんよりキジバトさんが運び込まれることが多いのも実情です

この時期の持ち込まれる鳥さんや動物さんたちは、渡りの途中の事故などが多いのですが、今年はキジバトさんのヒナ(幼鳥)は毎日のようにやってきています・・・

気候のせいなのか・・・原因ははっきりとはわかりませんが、なんだかおかしいです

急に寒くなると猛禽類が餌を採れなくて弱って運び込まれることも多くなります。
餌を与えるのが早ければ、回復も早いのですが処置が遅れると命を落としてしまうこともあります

これからは、カイセンという皮膚病にかかったタヌキさんも増える時期です。
寒くなると、体を寄せ合うことで感染が広まります。
しかし・・・
弱っているように見えても、噛み付くこともありますので御注意下さい
それから、濃厚な接触をすることで人にも感染することがありますので気をつけてください
犬や猫にも感染しますので。あしからず・・・

オオルリさんが11羽もやってきました

2007年10月23日 | Weblog
今日は、違法飼養のオオルリさんが11羽もやってきました

オオルリさんは、一つの小屋に何羽も一緒に入れると、ケンカしてしまいますだから・・・1羽ずつ籠に入れて飼養することになります

しかも・・・夏鳥なので、(もう暖かいところへ渡ってしまった後なので)春まで飼養して、リハビリをしてからの放鳥となります

暖かいところにいる鳥さんなので、冬の寒さには耐えられないため室内での飼養となります。

なぜ、オオルリさんだけ11羽も違法に飼っていたの?という気はしますが、運び込まれてきた以上、粗末に扱うことはできません

これからオオルリさんとの長期生活が始まります

幸せの青い鳥があてはまるかどうかはわかりませんが、春までがんばってお世話したいと思います

密猟が1日も早くなくなりますように

情報交換・・・

2007年10月22日 | Weblog
今日は、岡山県の鳥獣保護センターの方とメールのやりとりをしましたこれからの時期、岡山県は獣類がやってくるとのことです

女性一人でセンターを切り盛りしているので、獣類がやってくると大変です

先日は、海で油まみれになったトビさんを野生復帰させたそうです
私も、油汚染の研修は受けてはきましたが、熊本県ではそんな事例には出会っていません

彼女とメールのやり取りをすると、もっとがんばらなきゃといつも思います

お互い情報交換を行うことで、助けられる個体が1羽・1頭でも増えれば・・・と思っています。

熊本県の鳥獣保護センターは、この数日は傷病鳥獣が1日3件平均でやってきています。

本来、これからの時期は少なくなるはずなのですが・・・

NHKで鳥獣保護センターを紹介してもらいました

2007年10月21日 | Weblog
NHKの『ご近所の底力』という番組で、ドバトさんの被害についての放送がありました。

ドバトさんの糞害に困るマンションの住人が糞害をまぬがれる方法が何かないか・・・
という番組内容でした

鳥獣保護センターは、ドバトさんを救護するということで取材を受け、紹介をしていただきました

ヒヨドリさんやホオジロさんを含めて保護という立場を紹介していただきました

鳥獣保護センターをたくさんの人に知っていただきたいといつも願っているので、今回のような紹介をしていただけるのは、大変嬉しく思います

3日間取材をしてくださった、NHKの皆さんには感謝申し上げます。
ありがとうございました

今後ますます私たちもがんばっていかなければと思っています