動物日記

動物についての、いろんなお話し

雨が続きます・・・

2008年09月30日 | Weblog
雨が降ると、気分的に暗くなってしまうのは私だけでしょうか?

野鳥たちも雨の中餌を探すのは一苦労です

しかも、明日は九州地方には台風が接近するとのこと

鳥獣保護センターは、数年前に台風で大きな被害を受けました園内の木は倒れ、遊歩道も歩けない状態でした

職員数が少ないために、復旧にも数カ月かかりましたそんなことがあってからというもの、台風はかなり怖いです

しかし、強い風が吹いた後はケガをした野鳥たちもたくさん運ばれてきます

風にあおられて、羽をケガしてしまうのです


野生鳥獣には家がありませんので、風の当たらないところにじっとしているしかありません風がまったく当たらない場所なんてあるのでしょうか?人間が外に放り出されたら耐えられないと思うのですが・・・

それが、野生鳥獣の強さなのかもしれません


数年前のその大きな台風の時には、我が家は1日半も停電しました電化製品に頼りきりの生活は、ご飯を炊くのも一苦労でした

真っ暗な部屋の中で過ごすことなどないし、テレビも見れない、電気がつかないから本を読むことさえできないどう時間を使えばいいかもわからず・・・


風が強いから窓も開けられず、エアコンも入らない当たり前の生活ができないということは、人間にとってかなりのストレスでした

数十年前にはそんな暮らしが当たり前だったのに、便利な世の中に慣れてしまったから苦痛なのでしょう


でも、人間にとってそんな便利な世の中であるからこそ野生鳥獣には住みにくい環境になってしまったのも忘れてはならない大切なことだと思います

人間と野生鳥獣は共生をしていかなければならないものどちらかに偏って都合のいい環境であってはならないと思います

どこも悩みは同じ・・・?!

2008年09月22日 | Weblog
また、スズメさんたちには落ち着けない時期がやってきました
お米を食べてほしくないから・・・と[スズメおどし]なるもので追い払われていますスズメさんも少なくなってきたというのに・・・



さて、今日は岡山県の鳥獣保護センターの方からお電話がありました彼女は、運び込まれる傷病鳥獣のお世話を一人でこなすすごくパワフルな女性です

傷病鳥獣に対してどこまで治療を行わなければならないかなど、悩みは同じです

上司とケンカしてでも自分の意思を貫くことはなかなか誰もができることではありません


現場でなければわからないこと、たくさんありますどのような方法で治療やリハビリをしたらいいか、餌は何を与えたほうが早く元気が出るか・・・など日々悩みはつきません


私たちの仕事は、動物園や動物病院などとも異なります


飼い主のいない野生鳥獣たちを扱っています。野生鳥獣は環境のバロメーターだと私は考えていますが、なかなか世間の注目を集めることもできません


しかし、助けてあげたい元気にして野生に返してあげたいという思いから、この仕事を続けています


仕事的にはかなりハードな仕事ではあります毎日運ばれてくる野生鳥獣たちの数はその日を終えてみなければわかりません


彼女は一人でそれをパワフルにこなしています彼女とお話をすると、もっとがんばらなきゃといつも思います

元気になって野生復帰をさせる時の喜びは大きいものですが、懸命に処置を行っても命を落としてしまう子もいます

鳥獣保護業務の現場は、悲しんでいる暇がありません命を落としてしまった1羽に対し悲しんでいたら、他のたくさんの野鳥たちの命を奪ってしまうことにもなりかねないのです

処置の方法や給餌の方法など、情報交換を行うことで助けられる傷病鳥獣が増えることにつながります

そんな情報交換ができる仲間を大切にしていきたいと思います

無理をしすぎて彼女が体を壊してしまうのではないか・・・といつも心配しています

今後も、お互いにがんばらなきゃと改めて気を引き締めた1日でした



鳥獣保護センター内で必死に生活しているスズメさん・・・

2008年09月15日 | Weblog
鳥獣保護センターの本館周辺にやってくるスズメさん片羽が悪くうまく飛ぶことができないのですが、必死で生きています


数か月前にある日突然やってきました斜めになりながらも一生懸命餌を探しています

時々、室内で保護していた鳥さんを救護舎へ移す時籠の中に余っている餌を外に出してあげると、待っていたかのように食べに来ます


でも、野生の本能は持っているので、人が近くにいると目の前では食べてくれません

毎日、姿は見せてくれます「今日も元気だよ」と報告に来てくれているのかもしれません

鳥獣保護センターの園内にいるから、外敵にも襲われず生きていけるのでしょう



しかし、最近は心ない人がいて駐車場に猫さんを捨てていく人がいます・・・
その猫さんが子供を産み、園内にまで餌を探しにやってくるのです

その猫さんたちは野鳥を襲います鳥獣保護センターは、野鳥の楽園のはずなのに野鳥たちが安心して暮らせない環境になりつつあります

どうしたらいいのか本当に困っています。餌がなければ、場所を移動してくれるのだろうと思いますが、お昼休みに休憩に来た人や遊びに来た人が餌を与えてしまうのです

「餌を与えないでください」と張り紙もたくさんしました。でもなくなりません

もちろん猫さんがかわいそうとおっしゃる気持もわかります。ただ、鳥獣保護センターは「野鳥の楽園」なのです猫さんをかわいがる場所ではありません。


なんとかがんばって生きている野鳥たちもいます。そんな野鳥たちが安心して暮らせる場所が鳥獣保護センターの役割なのです

一人でも多くの方にご理解していただきたいと願っています


オオルリさん無事に放鳥!!

2008年09月11日 | Weblog
7月の初めに、オオルリさんのヒナがやってきました

ヒナなので、オオルリさんの特徴の青い色はなくオオルリさんであることにさえ気がつかない人も多いのではないか・・・という姿でした。

人間の手で育てられたので、かなり大きくなるまで口を開けて餌をねだり・・・止まり木にさえとまらず、カゴの下のほうで私たちの様子をいつもみていました

この頃には、背中や頭にもうっすらと青色が出てきてオオルリさんに変身


オオルリさんのきれいな青色は1年では出ません。来年にはきれいな青色の鳥になってくれていることでしょう


そんなオオルリさんもいよいよ救護舎へ・・・1日目は餌を食べた後がなく、少々心配はしていましたが、翌日にはのんきに水浴びをしていました


救護舎の中で餌も採れるようになり、飛びまわることもできるようになったのでいよいよ放鳥です

活発に飛び回る鳥ではないので、救護舎から飛んでいくまでにも時間がかかるだろうという私たちの予想は大はずれでした

救護舎の屋根を開けたのと同時に、「さよなら~」と飛んで行きました

無事に放鳥できたのはとてもうれしいことですが、もう少し名残惜しく飛んで行ってほしかったなあ・・・というのは人間の勝手な言い分ですね

とにかく、無事に巣立ってくれて本当に良かったです



久々のブログ・・・

2008年09月09日 | Weblog
1カ月半ほど、こちらの勝手な理由でお休みをしてしまいました

なんとか、ヒナも落ち着きほっと一安心です

お休みしていた1か月半の間には、違法飼養で連れてこられた野鳥たちもたくさんいました

なかなか減らない違法飼養に、どうしたらいいものか・・・と日々悩んでおります

この度、当協会では「違法飼養についての普及啓発のポスター」を作成いたしました

熊本県内の各郵便局に掲示のご協力をお願いしました

熊本県内で掲示のご協力をしていただける店舗等を探しています

ご協力いただけるお店などございましたらご連絡をいただけると幸いです

これからまた、ブログを書いていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします