動物日記

動物についての、いろんなお話し

朝から大忙し!!

2010年05月26日 | Weblog
いつものように、運び込まれた傷病鳥獣たちのお世話と小屋の掃除をしていると・・・
が鳴りましたたしか、9:30頃だったかと思います

それは、交番からでしたカラスさんが人間を襲い、けが人も出ているのでどうしたらいいか?との電話でした

カラスが人間を襲う?ほとんどの場合は、威嚇してきたカラスに驚いて転倒してけがしたとなるのですが・・・

すぐに現場へ行きたい気持ちは山々だったのですが、清掃や給餌の真っただ中少し時間はかかりましたが、警察の要請とのことで現場へ行くことにしました


まず、を下さった交番を訪ね、場所を確認
すぐ近くとのこと・・・


さあ現場へと車に乗り、交差点を曲がってビックリ
パトカーは出動し、警察の方は何という名称か知りませんが機動隊の盾のようなもの?を片手に持ち、ちょうど学校の前だったので先生たちも傘を持ち道路に立ち、カラスさんの攻撃を観察されていました



カラスさんは、大興奮状態ふと見ると、学校の塀の近くにカラスさんのヒナが・・・それを守るため、親カラスさんは必死で威嚇していたわけです

巣は高く、戻すこともできませんので、網で保護することにしました何分もかからない作業でしたが、一段落・・・

カラスさんが興奮した理由には、人間があまりに騒ぎすぎたから・・・ということもあり興奮をあおった形になってしまいました。


ヒナをとられた親カラスさん・・・
よほど悔しかったのでしょう腹も立ったのでしょう
その後高い木の上で、枝を突きまくり木の皮をむしり取り、下に落とします


その後には、木の葉をちぎって落とす始末・・・
2羽のカラスさんで喧嘩を始め初めは親子かと思って見ていたのですが、どうも夫婦のようでした

「あんたどこでなにやってたのよ子供が大変な時に」「いやあ、餌をとって来いって言われたから、餌を探しにいってたんだけどぉ」と会話が聞こえてくるようでした

人間もカラスさんも夫婦喧嘩は似ているのかもしれません

今回のカラスさんは、ハシブトカラスという種類のカラスさんでした。ハシボソカラスさんよりも頭がいいと言われています

襲われて、けがをしたという人は軽傷だったそうです。足が当たったそうでした

カラスさんが突いて頭蓋骨陥没とか、肉を食いちぎられたとかいう話は聞いたことがありません
また、私たちもお世話をしていてそんなことをされたこともありません

今は、カラスさんも子育ての時期・・・
ヒナを守るため、威嚇もしてきます。だから、慌てないでください騒がないでください少しでも興奮をさせないよう、静かに見守ってください

もし、ヒナが落ちていたときは、まず段ボールでいいのでヒナにかぶせて親鳥から見えないようにしてください姿が見えなくなってしばらくたつと親鳥は落ち着きますそれから、保護を考えてください


とにかく、今日のカラスさんは大興奮だったので落ち着くまでに時間もかかりました木の枝にも、相方のカラスさんにも八つ当たりしまくりでやっと落ち着いてくれたようです

しかし、親が子を守る必死で守る姿は素晴らしいものだと思いませんか?わが子を守りたい人間も動物もみんな同じです
野生鳥獣の絆のほうが人間より強いかもしれませんね・・・最近は虐待とかも多いようですし
野生鳥獣を見習って、親子愛を育みましょう



スズメさん・カラスさん・ハトさん・・・

2010年05月04日 | Weblog
今日は、電話が朝からとても多かったですそれだけ保護された野鳥の数も多いということですつまり・・・けがや病気の野鳥が多いということです

今年から、農業被害等の問題で保護対象種が制限されました。(詳しくはホームページをご覧ください)ということで、その中にスズメさん・カラスさん・ハトさんが対象外となってしまったのです。

この時期の電話のほとんどが、スズメさん・カラスさん・ハトさんのヒナが落ちていた・・・というもので、原則お断りするよう通達を受けている私たちとしてはその旨をお伝えします

しかし・・・ 「同じ命だろう 」 「じゃあ見殺しにしろっていうことか」などお叱りを受けています。はっきり言ってかなりへこみます

去年までは、制限なく受け入れができていたので良かったのですが、今年度は制限が設けられたために、飼料代も少なくなっています。全部受け入れたい気持ちは山々です
しかし、こちらも運営管理を県から委託されている身・・・県からの通達は守らなければならないのです



もし、自分が保護をしたと思えばやはり同じ命なのに・・・と思うと思います。そして、自分でお世話するにも、仕事で家を空けたりすればヒナを育てることなんて無理です
わかるんです。皆さんのお気持ちが・・・痛いほど・・・
受け入れない=この子をどうしたらいいの?となるのは当然です

だから、なんらかの解決策を一緒に考えたいと思いますのでまずお電話をお願いします。そこでお話をしていい方法を考えましょう見殺しにはしない方法を・・・
ですから、まず話をきちんと最後まで聞いてくださいお願いします



それから・・・お願いがもう一つ
センターへどうしても持ち込みができない場合、こちらと時間が合えば引き取り収容にお伺いすることもあります。
ここでお願いです
必ず捕まえて、段ボールなどの箱に入れておいてください行ったらいなかった・・・。飛んで行った・・・。と言われましても、こちらも短時間で数件まわらなければならない時もあります。熊本市内全域は広いです。端から端まで車で走り回らなければならない日もあります。
傷病鳥獣は、センターへ持ち込んでいただくのが原則です
それができず、困っていらっしゃる方のために引き取りにお伺いするのであって、時間短縮にご協力をお願いいたします。

引き取り収容の合間には、運び込まれたたくさんのヒナたちに餌も与えなければなりません。1羽を助ければいいのではなく、運び込まれた鳥獣はみんな同じです
ご協力をお願いします

世間ではゴールデンウィーク・・・

2010年05月02日 | Weblog
毎日山の中にいると、今日が何日で何曜日なのかわからなくなってしまいます
子供の学校が休みということで「ああ今日は土曜日なんだ、日曜日なんだ・・・」と思う日々です

さて、ゴールデンウィークということですが、もちろん私たちには関係ありません一応休所日ということにはなっていますが、動物がいますので当然餌を与えるため出勤です
今年は、休所日でも電話応対をするように・・・と県との契約で決まっていますので、電話も受けます休みの日は電話も多いです
特に、今の時期はヒナの時期でヒナが落ちていた・・・などの電話がとても多いです

休所日の持ち込みは、基本的に電話をしてから持ち込んでください放鳥獣に出かけたり、餌の仕入に出かけることがありますので留守にしている時間があります

私たちも連休なんて何?と働いていますが、野鳥も子育てのために必死で働いています餌を持って巣に帰り、数秒でまた餌を探しに飛んでいきますあなたたちも大変ねえ・・・なんて思いながら子育てを見守っています

そういえば、昨日センターに設置した巣箱からシジュウカラさんが巣立ちました数日前には小さな巣箱の穴から、ちょこんと顔をのぞかせたりしていたヒナですが、昨日いよいよ外に出ました親鳥は必死で、鳴いてヒナを誘導していましたまだ、よく飛べないヒナは植え込みの中に落ちたりしながら少しずつ練習し、夕方には飛び立ちました
子供を一人立ちさせるために必死になっていろ親鳥の姿・・・見習わなければと思えるほどかっこよかったです
無事に巣立ち、また、巣立ちの時を見せてもらってとてもうれしかったです

休みなく他の運ばれてきた鳥や動物のお世話をしているご褒美だったのかもしれません

だんだんヒナが増えてきました毎年恒例ではありますが、早く元気に巣立ってほしいものです
しばらくは、センターの子育て戦争が続きます