動物日記

動物についての、いろんなお話し

悲しいニュース・・・

2008年11月23日 | Weblog
昨日の夜のことでした。テレビのニュースを見ていると、事故のニュースが・・・

イノシシさんの有害駆除のために猟友会の方々が山へ入っていた時のこと、見通しの悪い場所で人間がイノシシさんと間違われて撃たれ死亡したというニュースでした。


狩猟というものは、自然界の野生鳥獣の適正な数を守るために重要な役割を果たしています。


しかし、銃を持ち山へ入るわけですから事故が起きれば大変なことになります。

なぜ、姿を確認してから発砲しなかったのか・・・
とても悔やまれます。

狩猟をされる方の意見を聞けば、教科書と現場は違うんだと言われてしまうかもしれません。

それは、何にしても裏と表はあるものだと思います。

狩猟が解禁になって、楽しみで山へ行ったのではなく有害駆除という任務を果たすため山へ行き、事故にあってしまったなんて・・・

朝出かける時にはいつもの笑顔で「行ってきます」と出かけられたのでしょう。家族は、いつものことと「いってらっしゃい」と見送ったのにその数時間後には笑うことも話すこともできない状態になってしまったのです。

狩猟者がいなくなればイノシシさんやシカさんは増え続けることでしょう。民家までもやってくることになるかもしれません。

狩猟者がみんなを野生鳥獣の被害から守ってくれていると言っても過言ではありません

事故が起きないように・・・狩猟解禁になるといつも思います。しかし、事故はおきてしまいました。最悪の形で・・・

本来なら、夜には猟を終えてお酒でも飲みながら 「イノシシをこうやって撃ったんだよ」なんて話をしてくれたのでしょう。

家族はもっともっとたくさんお話したいこともあったはずなのに・・・


今回の被害者は、私をかわいがってくれた方でした・・・

うらやましいくらいの仲良し家族です

時々しか会わなくても会うと笑顔で声をかけてくれるとてもいいおじさんでした。

今でも信じられません。


今後、絶対このような悲しい事故が起きないことを願うばかりです。



またまた野鳥の違法飼養・・・

2008年11月21日 | Weblog
なぜ、なくならないのでしょう?
なぜ、法を犯してまでも野鳥を飼養するのでしょう?
なぜ、悪いことをしているという認識がないのでしょう?
なぜ、取締にあって逆切れするのでしょう?



最近、私は野鳥の違法飼養について頭の中は?でいっぱいです

今日もたくさんの野鳥たちが運び込まれました

メジロさん・ウグイスさん・ソウシチョウさん・・・総勢50羽がやってきました

「野鳥は飼えない」そう伝え、押収しようとするとなぜみなさん逆切れするのでしょう?

違法飼養者は
「そんな法律は知らない子供の頃からずっと飼っていた」
「逃がせばいいんだろ
「一人暮らしで寂しかった」などといろんな言い訳をしますが・・・

結局言い訳をした分体力の無駄使いになるだけです何を言っても法律違反なのです。何を言っても見逃しはできません

逃がせばいいのだろうと毎回聞くその言葉・・・虚しさを感じます。

子供が自分のおもちゃを他人に取られるくらいなら、自分で捨てると駄々をこねてるような・・・

今まで飼養していたメジロさんたちを押収されるくらいなら、自分の手で放鳥したい

同じ響きに聞こえるのは私だけでしょうか?


カゴの中に閉じ込められ、羽も擦り切れた野鳥を急に放して飛べるはずもありませんし、餌だって身勝手な人間がすり餌に切り替えたまま放されたら何を食べていいかもわからない

不幸な野鳥を増やしていることに気が付いていないのか、反省なんてまったくなしです

たかがメジロ・・・たかが趣味・・・たかがおもちゃ・・・

そんな考え方なのでしょうかね

高い罰金を払わなければ、法律違反に気づかないのでしょうか?

自分の身に降りかからなければ、反省も何もしないのでしょうか?

地球上の大切な野鳥を身勝手な人間が奪っていることを許していいのでしょうか

野鳥はみんなのものです個人がカゴの中に閉じ込めるなんてあってはならないことです

法に触れない遊びはたくさんあると思います。

魚釣り・グランドゴルフなどなど・・・コソコソと野鳥を飼うのではなく堂々と自信を持てる趣味を見つけてほしいと願います

違法飼養者のみなさんに忠告です。

明日は我が身だと思ってください


密対連のシンポジウムに行ってきました!!

2008年11月11日 | Weblog
今回のシンポジウムは、宮城県で開催されました

熊本からは、直通の飛行機がないので熊本ー伊丹伊丹ー仙台と乗継が必要でした。

飛行機の苦手な私にとってはかなり大変でした


さて、シンポジウムですが・・・

2日間に渡り開催されます1日目は基調講演や宮城県の現状の説明・環境省より、輸入鳥獣についてのお話がありました。

2日目・・・
メジロの見分け方について山階鳥類研究所の茂田先生のお話を聞き、その後は交流会ということで各県の取り組みや現状についての報告がありました


各県で違法飼養される鳥の種類も異なります。未だに堂々と小鳥店が野鳥を販売していたという報告についてはかなり驚きました

熊本県はやはり違法飼養の件数は多いようですが、押収した野鳥をリハビリする施設があるということについてはとても恵まれているのも事実です。

他県にはリハビリ施設がなく、自宅へ持ち帰りお世話をした。という報告もありました。

結局、小さなメジロかごの中でどれだけ長く飼養してもリハビリにはなりませんよね

だって、羽の力は落ちる一方ですし自然のものを探して食べさせるなんてことも狭いかごの中では不可能です

押収して、小さなかごの中で長く飼養されるということは、違法飼養者がお世話するか、リハビリテーターがお世話するかの違いだけで簡単に言えば「飼い主」が変わっただけのこと・・・


押収する件数が少なかったり、違法飼養の個体数が少なければ金属製のかごでのリハビリも可能かもしれませんが、熊本県のようにたくさんやってくればリハビリ用の小屋が必要になります




それから・・・
東北では、メジロではなく 「イスカ」という鳥を違法飼養するのが主流だそうです

イスカという鳥を私はみたことがありませんでしたので、帰着後写真で確認しました上嘴の長い赤茶けた色の野鳥のようです。

私には、少々変わった鳥に見えましたが

密猟に対する現場の悩みなど共感できることもたくさんありました


本当の交流会は懇親会でのお話だったのかもしれません

違法飼養などで押収された野鳥をリハビリする人たちは、傷病鳥獣も扱っているというパターンが多く、東京の自然環境アカデミーの事務局長さんには特にいろんなことを教えていただきました

まあ、リハビリと一まとめにしてしまえば傷病鳥獣も押収した野鳥も同じなのかもしれませんが・・・


このような会議に参加すると、その関係者にたくさん会いお話ができます。
その後も、いろんな相談などお互いの交流を深められるいいチャンスだと私は思っています


生き物を扱うということは、個体により一つ一つ症例がちがいますのでどうしても自分の知識だけでは不足してしまうし、行き詰ってしまいます

そんな時、いろんな人の意見が聞ければ助かる命も増えるはずです


これからも、どうぞ皆様よろしくお願いします

密対連の皆様・野鳥の会宮城県支部の皆様・参加された全国の皆様2日間大変お疲れ様でした