動物日記

動物についての、いろんなお話し

バンさんのヒナがやってきました

2007年09月20日 | Weblog
みなさんは、バンという鳥をご存知ですか? 今日は、バンさんのヒナが三羽もやってきました。真っ黒でフカフカの毛に覆われた彼らはとてもかわいらしいです(^-^)vしかし、体は小さいけど、足は大きくしっかりとしています。動きが素早くなかなか写真も撮らせてくれません(>_<) 水田や湿地で生活をし、泳ぎながら動物質・植物質のものを何でも食べるようです。大人になると、体の大きさは32センチ程になります。特徴は成鳥になると、嘴の先だけが黄色く、その上から額が赤く、体は全体的に黒っぽい色をしています。 今日やってきたヒナちゃんたちは元気に鳴いています!水を入れてやると早速水浴び始めてしまいました(^^ゞ早く元気に育ってくれるのをお楽しみに・・・

カラスさんのお話し

2007年09月19日 | Weblog
熊本地方は、猛暑が続いています昨日は全国でも最高気温だったそうです

暑い時、カラスさんの顔をみなさんは注意して見られたことありますか?口を開けて暑そうな顔をするのは御存知ですか体が黒く熱を吸収しやすいのかわかりませんが・・・
どんなに頭がいいカラスさんでも、暑さを避けることはできないようで、日中に見るカラスさんはどれも口が開いています
カラスさんの羽も、角度を変えてよく見ると真っ黒ではありません。
光の具合によっては茶色に見えたりもします。近くで見ると光沢があってとてもきれいです
カラスさんも最近は餌不足が続いています。人間がゴミの始末をきちんとすればするほどカラスさんの餌は少なくなります
人間が住みよい社会は、野生動物にとってはなんらかの影響を受けてしまうのも事実です。
餌不足により、鳥獣保護センターへ運ばれてくるカラスさんのヒナは栄養失調で足が立たないものが年々増えています。人工的に育てられて栄養失調になったものが以前は多かったのですが、カラスさんに関しては自然の状態で親に育ててもらっているのに栄養失調・・・ということが増えています。
カラスさんの餌不足もいよいよ深刻な問題のようです

ツバメさんのお話し

2007年09月18日 | Weblog
もうそろそろ、ツバメさんも遠い南の国へ帰る時期がやってきます
しかし、中には羽を痛め帰ることができないツバメさんもいます。日本で冬を迎えなければならないツバメさん。いわゆる『越冬ツバメ』


鳥獣保護センターにも、羽を痛めたツバメさんが保護されています。このツバメさんは羽の状態がよくならず、今年帰る事はできません。

ツバメさんは、たくさん飛び回っている姿は
よく見かけますが、
近くで見るとみなさんは『これ、何ですか?』と聞かれることもたくさんあります

ツバメさんの主食は虫なのですが、パンと牛乳を与えて連れて来られる方もいらっしゃいます他には、シーチキンやお米など・・・消化機能が違うんだけどといつも思いつつも、与えた後では手遅れなので後はうまく排出してくれることを祈るしかありません。
冬になっても帰れなかったツバメさんは、寒さに耐えられずほとんど死んでしまいます鳥獣保護センター内でも、ツバメさんが冬を越すことはなかなか難しいのも事実です。なんとか越すことができるか・・・と思っていると、もう少しというところで力尽きてしまいます小さな体で過酷な自然環境と戦っています


野生の厳しさを感じてしまう・・・一つの事例です

カイセン症に感染したタヌキさんがやってきました

2007年09月17日 | Weblog
今日は、カイセン症という病気に感染したタヌキさんがやってきました。カイセン症とは、ヒゼンダニというダニが毛穴に入り込んで皮膚炎を起こす病気ですタヌキさんの毛穴に入り込んだヒゼンダニは体中に皮膚炎を広げ、最終的には皮膚呼吸ができなくなって死に至ります。カイセン症は治らない病気ではないのですが、人間に捕まるタヌキさんは衰弱しており、体力的にも、駆虫薬に耐えられないというのが現実です。
去年までは、この暑い時期にはカイセン症に感染したタヌキさんはほとんど運ばれてきませんでした。冬に多い病気なのですが、最近では人間がタヌキさんに餌をやったり・・・ということで、感染を拡大させているのも事実です。
タヌキさんは、餌がある場所に集まってきます。そこに、カイセン症のタヌキさんがいれば体を触れ合い、感染してしまいます。
犬さんや猫さんにだって感染します。犬さんや猫さんの食べ残した餌に集まってくる、小屋に寝ている・・・ということで感染してしまいます。
なぜ、冬に多いか・・・といえば冬は寒いのでタヌキさんも体を寄せ合い温め合います。そこで接触により感染はどんどん広まります。
見た目には、タヌキさんには見えないくらい酷い状態のタヌキさんもいます鳥獣保護センターに連絡がある時には、『アルマジロがいる』とか『キツネがいる』『子供のタヌキがいる』とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます
人間も密な接触をすると感染します。ただ、タヌキさんのような症状はでませんが、しばらくは相当痒いそうです
タヌキさんに餌をあげることは、感染症を拡大することにつながります。それを考えて、タヌキさんに餌を絶対にあげないでください。

セキセイインコさんのお話し

2007年09月16日 | Weblog
セキセイインコさんを自宅で飼育する場合、よく羽を切って飼育をします。しかし、これを動物虐待だとおっしゃる方もいらっしゃいます〓 動物に対してはいろんな見方があるので、意見も様々かと思います。ただ、それは生活環境がその動物に適しているか…ということでもかなり変わってくるのではないでしょうか?確かにセキセイインコさんのような飼い鳥(もともと日本の野鳥ではないもの)は、野生での暮らしは死ととなりあわせなのです。外国では野鳥〓という表現をする方もいらっしゃいますが、日本の気候や生活環境に慣れることは大変なことです。そんな鳥さんを羽を切らず飼育して、もし逃げ出してしまったら、待っているのは死もしくは生態系まで狂わせてしまうこともあります。追求していくと羽を切らないで逃げ出させることの方が虐待とも考えられないでしょうか?羽を切ると言っても根元から切る必要はなく、風切り羽の先の方を切るだけなのですが〓人間が爪を切るのと感覚的には同じようなもの。それでも 虐待なのでしょうか?

オシドリさんのお話し

2007年09月15日 | Weblog
オシドリさんは、九州地方では冬鳥となっており暖かくなると北の方へ渡っていきます。しかし、熊本県鳥獣保護センターの池には、越夏するオシドリさんがいますだから、ここでは1年中オシドリさんを見ることができます
でも、夏は冬のように綺麗な衣装を身にまとったオシドリさんはみることができません。冬になると、綺麗な衣装を見せてくれます。
オシドリさんで、綺麗な衣装を身にまとっているのはオスです。鳥の場合、雌雄同色以外のものは大体オスの方が綺麗な色をしています。(もちろん季節にもよりますが・・・)雌雄の色が違うものは、判別も一目でわかるのですが、雌雄同色の場合はなかなかわかりません。特にスズメさんは難しく、山階鳥類研究所にもお尋ねしたのですが、素人ではまず無理ですというお返事でした。骨盤の形で判別することはできるようですが、たくさん触っていないと違いがわからない一番確実なのは、DNA検査なんだそうです
話しはオシドリさんに戻ります・・・
『オシドリ夫婦』仲のいい夫婦を現す言葉ですが
実は、オシドリさんは毎年相手を変えているそうです
その話しを聞いた、御婦人の中でうらやましい・・・とおっしゃった方もいらっしゃったそうです

ノラ猫さんのお話し

2007年09月14日 | Weblog
ノラ猫さんに対しては、いろんな考えをお持ちの方がいらっしゃいます
ノラ猫さんが、餌がなくてかわいそうだから・・・そうだ餌をあげようというのは、正しいことなのでしょうか?
ノラ猫さんの立場から言えば、そこに行けば餌がもらえるから。と最初は1匹、それからお友達も連れてきて、2匹が4匹・・・だんだんたくさんのノラ猫さんたちが集まってきます。
ノラ猫さんたちが集まってくる場所を管理している人の立場から言えば、どんどん増えてくるノラ猫さんたちに困ってしまいます。ここなら大丈夫と勝手に捨てて行く人だっています。動物の遺棄というのは、動物愛護法において50万円以下の罰金が課せられます。そのことを知ってか知らずか・・・みんながいるところで生活したほうが幸せなんて思いで捨てるのは法を犯しているのです。
ノラ猫さんが集まれば、感染症だって広まります。もともと病気に感染していなかったノラ猫さんは、他のノラ猫さんと密に接触することでいろんな病気や寄生虫などもでてきます。それにより、死に行く命のほうが本当の意味でかわいそうではありませんか?
栄養状態の悪い親猫さんから産まれた子猫さんだって病気にもなるし、小さい分体力もありません
ノラ猫さんたちに、軽い気持ちで餌をあげるのであればやめてください。
自分できちんと引き取ってお世話をするつもりがなければ、ノラ猫さんにもその場所の管理者にも迷惑をかけてしまいます。
そこの場所に餌がなくても、ノラ猫さんたちは餌を探して場所移動をします。
ノラ猫さんには、ノラ猫さんの社会があります。しかし、それ以前に遺棄(捨てた)人間が悪い・・・ノラ猫さんたちは捨てられても自分たちの社会を作り上げているのです。こんな不幸な動物たちが少しでも少なくなるように、考えるべきではないでしょうか?餌があれば、不幸なネコさんたちは子供を産み増え続けます。
どうか、一時の感情ではなくもっと深いところまで、考えてあげてください

タヌキさんのお話

2007年09月13日 | Weblog
タヌキさんは、春先に生まれていよいよこの時期一人立ちをします。
しかし、この時期には巣立ちを喜ぶのもつかの間・・・
まだまだ人間社会を知らないタヌキさんが交通事故に遭う可能性の高い時期です
餌探しに必死になって、車が来ているのにも気がつかず飛び出してしまう・・・なんてことが増えてきます。
せっかく大人の仲間入りをすることができたのに、交通事故

かわいそうではありますが、人間と共生していくとはそんなことなのです。
人間に便利な社会は、動物にとっては住みにくく危険の伴う社会なのです。

しかし、人間社会に近い生活をすればタヌキさんも餌をとることが容易になるというのも現実です。
山で苦労して獲物を捕らえるより、飼い犬や外ネコが食べ残したご飯を少しだけ御裾分けしてもらったほうが楽なことをタヌキさんも知っています。

だから、危険が伴うのです。今年生まれのタヌキさんはそんな怖いことも知りません。社会勉強していくうちに学習するのですが、そこまで学習する前に事故・・・かなり多い事例です。

動物との接し方について

2007年09月12日 | Weblog
動物を飼育するときには、口移しでものをあげたり動物と同じお皿で食事をするなど、過度の接触はしてはいけません。
どんなにかわいくても、共通の感染症などを引き起こす可能性もあるのです。
某テレビ番組では、キツネさんと暮す・・・というのが放送されていたようですが、キツネさんにはエキノコックスという恐ろしい病気(人間と動物の共通感染症)を持っていることがあります。その番組をみた視聴者が、テレビで見たことにあこがれて・・・とキタキツネさんに過度な接触をする。他の野生動物に過度な接触をする。というのは極めて危険なのではないでしょうか?
動物を触った後には、必ず手を洗いましょう
おうちのペットは大丈夫・・・とは言えません。過度な接触はやめましょう。

伝書鳩さんやレース鳩さんについて

2007年09月11日 | Weblog
ハトさんはハトさんでも野鳥ではない、飼い鳥(いわゆる伝書鳩さんやレース鳩さんといわれるもの)がいます。
今日、衰弱して運ばれてきたのは伝書鳩さんでした。この、伝書鳩さんには足輪がついています。伝書鳩さんには、NIPPON 200○(生まれた年)と番号が書いてあります。レース鳩さんにはJAPAN アルファベットと数字が書かれています。このような鳩さんは、野鳥ではないのでケガをしたりしていた場合は、それぞれの協会へ連絡し、飼い主さんを調べることができます。各協会で、取り決めがありレース鳩さんを保護した場合はその場所から移動できないので、飼い主さんに連絡して宅急便で着払いにて飼い主さんにお返しするようなシステムがあります。宅急便の方が鳩用の箱を持って迎えに来てくれますただ、飼い主さんがお引越しをされたり、譲渡された場合に登録変更の手続きをされていないことがあり、こんな時はとても困ってしまいます伝書鳩さんやレース鳩さんは、高額で買われたものもあります。どんなに高額でも、どんなに大切にされていても、飼い主さんが分らなければどうすることもできません。
だから
鳩さんを飼っていらっしゃる方はきちんと登録をして、変更があった場合は手続きをしてください。
今日運ばれてきた伝書鳩さんも、登録状況を確認しましたが購入した店舗での登録になっており、飼い主さんとまだ連絡がとれていません。動物愛護法改正により、店舗で販売した顧客も台帳として5年間の保管が必要になりました。販売するお店も、飼い主さんも責任を持ち取り扱って欲しいと願います
特に、レース鳩さんの場合は外に放すので、事故などの可能性は高いんですから。