2018年初場所初日のあいさつを八角理事長がしたとき,そのすぐ「うしろに並んで立っていた役力士」が映っていたが,この力士たちの「体格(身長・体重)」と「得意技」は下記の通り。
『白 鵬』 身長 192.0cm,体重 156.0kg 右四つ・寄り
『稀勢の里』 身長 188.0cm,体重 177.0kg 左四つ・寄り・突き
『鶴 竜』 身長 186.0cm,体重 155.0kg 右四つ・下手投げ
『豪栄道』 身長 183.0cm,体重 160.0kg 右四つ・寄り
『高 安』 身長 187.0cm,体重 182.0kg 突き・押し
『御嶽海』 身長 180.0cm,体重 164.0kg 突き・押し
『玉 鷲』 身長 189.0cm,体重 170.0kg 押し
『貴景勝』 身長 175.0cm,体重 170.0kg 突き・押し
『阿武咲』 身長 178.0cm,体重 155.0kg 突き・押し
高安以下5人の得意技は,いずれも「突き・押し」ばかりである。身長と体重を参考にすればさもありなんの得意技であるが,「これしかない」と形容したらよい得意技なのかと感じてもおかしくはない。
ちなみに歴代の横綱でも体格のいいほうだった大鵬は,身長 187cm・体重 153kg(BMI 43.75)であり,鶴竜に近い。また,柏戸は 188cm・143kg(BMI 40.46)であった。もう少し世代をさかのぼると,初代若乃花は,身長 179cm・107kg(BMI 33.40),栃錦は,身長 177cm・体重 132kg(BMI 42.13)であった。
2015年の1月場所から2016年の11月場所までの全12場所の取組である約3600を集計している。どんな決まり手が多いのかをみると,第1位は「寄り切り」の32.4%。全取組の約3分の1が「寄り切り」で決まっていた。
これに対し「うっちゃり」は計算はさておき,前後のあれこれの統計と照らして判断すれば “3千回に1回” しか「最近は観られない技だ」という。
(出典:ブログ「社会科学者の随想」から)