Hiroの雑記帳

日常興味を引いたことを気ままに書き込みます。

水害-2

2019年12月07日 | 一般

土屋信行氏のもう1冊「水害列島」を読んだ。

東京都東部低地帯に位置する江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)が作成した「洪水浸水想定区域図」が下図。 浸水の深さは最大約10mにも達する。

洪水が発生すると長いところでは2週間以上浸水が継続する可能性があるとしている。

更に「江戸川区のハザードマップ」では「ここにいてはダメです」と書かれているが、江戸川区民68万人を収容できる避難所はないので区域外に逃げろというのです。

行政ではこの「広域避難」計画を考えているようだが、まずは「自分の命は自分で守る」ことが重要だと思う。

 


水害-1

2019年12月06日 | 一般

土屋信行著「首都水没」を読んだが、スイスの再保険会社「スイス・リー」が2013年にまとめた「自然災害リスクの高い都市ランキング」では東京・横浜地区が世界第1位になっているとある。

最近水害のニュースを聞くことが増えたが、地図を見ると東京は関東平野の一番低いところにあるのが判る。

江戸時代までは利根川も渡良瀬川も荒川もすべて江戸湾に注いでいたが、徳川家康が利根川の付け替えを行い銚子に流れていくようにした。

叉、荒川の流路を変えたりして舟運による物資の大量輸送が可能になったが、治水上は弱点となった。

川は上流から運んでくる土砂で川床が上昇するので堤防を高く作らねばならず、河床が周りの土地より高い「天井川」になった。このような天井川が氾濫すると洪水が起こることになる。