Renovation & Everyday

自分で改装の記録 &日々のこと

その奥にあるもの

2007-08-25 22:12:10 | voice
旅に出て くすみフタのとれた空き瓶にとても心惹かれ わけてもらい、大事に持ち運び、丁寧に梱包して海を渡り円山へ。100年程前のインク瓶、薬瓶、レモネードボトル、クロッテドクリームボトル、歯磨き粉ケース...
ある人にとっては ただのボトル、瓶にすぎない。

その人にとっては とっておきのガラス瓶。
どこか心に響き、気持ちにコトンと収まり 強く 部屋に置きたいと思う。

決して外見は派手でもきれいでもなく、通りすがり目にも止まらないようなものかもしれない。なのに そんなモノ達をじっくり選んでくださる人々に通っていただき長い年月がたつ。

今日、トイレから出るとカウンターの前に陶芸家 佐藤あかりさんが静かに立っていた。驚いた.笑。「こんにちは。」といつもの涼し気な顔のあかりちゃん。
販売品の打ち合わせの後、お買い物をしてくださった。

昨日、あかりちゃんの器と合わせアメリカCody Fosterの丸いフレームを飾った。
全く、違う場所でデザイン、製作されたフレームと器にどこかつながりを感じてのディスプレーだった。
一度帰りかけた あかりちゃんがふっと戻ってそれも購入してくれた。探し選び並べた人と、気に入ってくれた人。既に言葉はいらない。彼女とはその逆の関係もある。
「これだ...」と思う。

存在する感性に響いて その奥に隠れたモノに共感してくれている。
場所、時代背景、製作の経緯、意味...なのかはわからないけど何か。

好きとか嫌いとか ご来店者みんな全員には 伝わりにくい品揃えとわかりつつもご案内役をし続ける。
その奥にあるものに強く惹かれて。