AManTo天然芸術研究所

大地のため、時代のため、消費されないアートを求めて…
EART(天然芸術)の今を紹介するブログ

伊藤君と出会う(^^)

2005年08月28日 | Weblog
今日は三重大学の伊藤良君の取材があった。
建築学専攻の彼はさわやかな好青年で、
町屋や古民家のリノベーションやコンバージョン(用途変更)について
レポートを書いているらしい。
僕はこの町の歴史や、僕が何故この町にCAFEをつくったか等を話した。

僕はどんな人が訪ねてきても、その人の職業や肩書きではなく
その本人と出会えるよう話すことを心がけている。

だから先方が営業や取材で来たとしても、ほとんど関係なく、
その人が自分を必要としてくれているなら、
そのことに対してできる限りの事をする。
その肩書きを持つ前にその人は様々なバックボーンを持った一個人であるからだ。

そして極端な話、彼も僕も明日死ぬかもしれないし、
今伝えたい事は伝えきらないと後悔するかもしれない…
そこまで極端でなくても、
その時、その人が自分に不必要な内容の提示をする人だとしても
その人が職業をいつまでも続けていない場合は結構多い。
自分を見失い不本意でつらい仕事をしている人ほどその傾向は高い…。

人生は色々あるから…。


僕の話は脱線するかもしれないし、関係ない話をする事も多いと思うけど
その人との一期一会の方が僕にとっては遥かに大切な事。
だからその人に伝えたいと感じた事を全力で話す。
みな面食らう人も多い。
しかし、その事の大切さは体験的によく知っている。

おかげで、
今まで雑誌やメディアの取材に来た人が、何年たっても連絡くれたり、
未だに色々な相談を持ちかけてくれる人も多い。

あの時はお世話になりましたと訪ねてくる人…
今度は僕の役に立ちたいといって戻ってくる人もいる。

こんな事もあった。
セキュリティーの営業をしにきた人がいた。
僕が「ここは貴方のいう誰も入れないようにするセキュリティーではなく
誰でも、いつでも入れるという事でセキュリティしています。」といった。
そして僕の考える新しい未来のセキュリティーについて様々な提案をした。
最初は目を丸くしていた彼も僕が本気でいっているのを知り、
どうやら彼らの仕事に僕が本気で役に立ちたいと
思っているかもしれないと感じたようだ。

次第に丸い目の置くから穏やかな光が見えてきた。
「本当に楽しい話だけど一営業マンの自分には
そこまで踏み込んだ権限がないのです」彼は寂しそうだった。

ノルマもあるだろうし、売らないといけない商品も当然あるだろう…
サラリーマンとして当然の事だ。
僕の色んな提案に彼は終始、本当に申し訳なさそうだった。

そして色々な個人的な話になった時、
このCAFEに手作りの暗室があるという話になった。

彼の父親が元気なとき写真が趣味だったらしく熱心にその話をしてくれた。
後日、ある晴れた日曜日だった…彼は自分の父親の手を引いて訪ねてこられた。

「人と人との出会いを出会いきる。」
そこからが全ての天然芸術の始まりであると思っている。
自分の人生自体を芸術にしていきたい…そう願う僕にとってそれは、
互いの目標は目的、利害より遥かに優先される事大切事なのだ…。

(とはいえ伊藤君!取材と関係ない話をかなりしたけど記事はちゃんと書けた?
聞けてない話あるならいつでもきてね!^0^)