AManTo天然芸術研究所

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印度暑いが人も熱い!中島君ひさびさ現る!

2004年10月26日 | Weblog
ひさしぶりに中島岳志君が、天人にやってきた。
彼はインドのヒンドゥーナショナリズムを研究している研究者で、よく天人で本を執筆している。
しばらく姿を見せないと思ったら、文部科学省の依頼で、この2ヶ月インドの現状を調査に行っていたらしい。
都市におけるナショナリズムが研究テーマだったと…寒くなったらインドにいくJと入れ替わりに一番熱いインドを彼は旅して帰っていた事になる。
最近はインドでも都市では血縁によるコミュニティーが消えつつあり、それによる伝統的な祭りも消えつつあるらしい。
それに伴って、又全然別の祭りが台頭してきていると。
つまりヒンドゥーナショナリズム(愛国運動、民族意識復古運動)のためのお祭りだ。

インドの場合、ナショナリズムが思想、アイデンティティとは凄く深い関係がある。
ムスリム(イスラム教徒)とヒンドゥーの対立はムガール王朝の時代にまでさかのぼるし、
ここでカシミール紛争から緊縛しつづけている印パ問題を論じるにはあまりにも僕は素人すぎる。

彼に率直に聞いてみた。
「印度って、クリスマスとかするの?」

最近ではカップルのデートや、クリスマスセールなどの消費としてのキリスト教が、浸透してきたらしい。

次の質問。
「印度で改宗する人はいないの?」

すると、実はヒンドゥーの人々の中で仏教徒になるのが流行っているらしい。
流行っているといっても日本のようなファッション的な意味ではなく、
アウトカースト、(被差別民)の人の中にヒンドゥーが多い事から
この差別と貧困を抜け出すために固定観点で見られない仏教徒になろうと、
運動する人が現れてきたそうだ。
(仏教とヒンドゥー教は神様共通してるし、親戚みたいなものだから受け入れやすい。)

ところがこの新仏教徒と呼ばれる人達も何故か仏教なのに過激な人が多く、
アヒンサー(非暴力)とはいかないらしい。
例えば、印度といえば、ダライラマのチベット仏教亡命政府がある、これが又仲悪いそうだ。

僕は聞いた。
「なんでそんなに喧嘩するのかなあ?熱いからか?」
タリバーンが石仏を破壊した時も中島君はRSS(民族奉仕団)のメンバーといた。
タケシは仏教徒なのに何故報復を考えないか!と協力に迫られたらしい。
ガンジーのやりたかった、価値観を超えた調和…とは程遠いようだ。

彼は今あるNPOと一緒に学校をつくろうとしている。
セルフビルドで作れば3~4万もあれば器は立つ。
しかし日本で、引きこもり、イジメなどの問題を生み続けている。
学校という制度をそのままもっていっても何の役にもたたない。
それは中島君もそう考えているようだ。

オルタナティブな学びの場、それは天人でも絶えず研究しているテーマ。
何か役に立ちたい!ちょうど彼は来年2月に行くという。
1月は毎年タイで過ごしているし去年もそこから印度に向かった。
そうだ2月僕も印度に行こう。そして学校つくりに協力できたらいいなあ。
場所はボンベイ(ムンバイ)だ。
日本の「輪を持って尊しとす」文化を是非是非印度に輸出したい!
ささやかながらお金をかけない改装技術も役に立つかも…。

そんな想いを彼に話している時、きな臭い噂を聞いた。
ビンラディンはこの1週間前後で捕まる可能性があると…
いや、むしろもう居場所も突き止めているブッシュは、
選挙の駆け引きの切り札として「ビンラディン逮捕」というカードを
隠し持っている…というだ
あー庶民の熱意は力の前に、無力なの?

いーや!そんな事ないよね!
信ずるものは救われる!
未来はキットきっと明るいぞ

JUNの日記[JUNgem]

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