揺れる奄美、その光と陰 (単行本(ソフトカバー))
稲野 慎 (著)
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内容紹介
朝日新聞の記者が、3年をかけて、地を這い、人と逢い、島々の今を描く渾身のルポルタージュ。 在宅死、長寿、洗骨、子宝の島、奄美史、自然、外来種、公共事業……。様々なテーマが、深められていく。――奄美は、日本を照らす光源である。
内容(目次より)
第一章 在宅死、長寿、スピリチュアリティー
第二章 子宝の島、日本へのヒント
第三章 奄美史のダイナミズム
第四章 自然、外来種、公共事業
年表
やはり買ってしまいました。奄美関連本。
この本はきょうの日付8月10日が発行日。
北京オリンピックの開会式、長かったです。
次回のロンドンは、簡素になるそうですが、Beijing Olympics open with lavish ceremony
やはり中国、すごかった。ん、千年の歴史の演出。
ああ、見せ付けられると日本がかすんでくる感じ。
そんな日本を奄美が照らす。そして奄美から問う。
揺れる奄美、その光と陰 (単行本(ソフトカバー))
奄美関連本といってしまうのはもったいないような?テーマが。
奄美に興味のある人にもない人にも読める。
目次からどんなイメージがわくでしょうか。
この本には
奄美の内実の紹介と分析という視点と、
もうひとつは奄美を通してこの国を再考するという二つの視点がある、と著書はいう。
後者の視点のキーワードのひとつ。
スピリチュアリティー
だれもがみな自分の家で死ねる島があるという/
家族に守られて魂の先立つ島だという/
↑ 小野綾子「たましいの島」google
YouTube 版へ
魂と癒しの島「ユンヌ&ヨロン島」 Healing Island - YORON, Japan
在宅死が8割を占めるという与論島(地図)でこの18年間250人余の最期をみとってきたという医師がつくった「たましいの島」
という詩
この医師がいう「スピリチュアリティー」とは何か。 spirituality 超俗性;霊性;崇高さ:ヒントがこの本にある。
また、奄美の歴史の本ではめずらしく?硫黄鳥島について、ちらっとだがふれているのも新鮮だ。その他の歴史の記述にも新聞記者らしい余談がたくさんあっておもしろい。
硫黄鳥島(いおうとりしま)google 地図
徳之島からも沖永良部島約65kmと近いのに
那覇市から約190kmもあるのに、鹿児島県ではなく沖縄県。
琉球王国の時代には硫黄の採掘が行われが現在は無人島
実は沖縄もそうだが、ほとんど知られていない奄美の歴史。近年奄美の中世、古代の歴史観の大きな転換をうながす考古学上の発見もつづいて注目を集めたらしいのですが、それも、まだまだ、あまりに知られていない。もう絶望的なほど、知られていない、と感じるきょうこのごろです。
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←こちらも副題に、揺れる奄美
同じ出版社
つたやで見つけられなかった。
奄美戦後史―揺れる奄美、変容の諸相 (単行本)
鹿児島県地方自治研究所