奄美 海風blog

写真。植物や本 ネットで映画感想。相撲見てツイート
04年4月~14年11月ブログ人
トップへはタイトルをクリック

『逆説の日本史:』明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎 (27) 単行本 – 2022/10/14

2023年08月14日 | 本と雑誌

逆説の日本史: 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎 (27) 単行本 – 2022/10/14
井沢 元彦 (著)
4.4 5つ星のうち4.4    46個の評価

久しぶりのジャンル「本と雑誌」。
書店で買った積読の本をやっつけるため、図書館にはご無沙汰が続いていた。

第一巻から通読しているこのシリーズ。最近は世界史も俯瞰する。見つけた以上もう読まないわけにはいかない。

”韓国併合”は分量も多く、井沢節炸裂。

”大逆事件”は、あまり内容が知られていないが、今に尾を引く事件の重大性に気づかされる。しかし分量は比較的少ない。1894年にフランスで起きたドレフュス事件(ユダヤ人のアルフレド・ドレフュスがスパイ容疑)における冤罪事件
に対する作家エミール・ゾラの公開告発状と、幸徳秋水らが天皇暗殺を謀ったとして、多数の被告が死刑や無期刑に処せられた大逆事件。それにたいする徳富蘆花の抵抗とが描かれている。
日本の知識人の沈黙。日本の裁判の推移。フランスとの対比が刺激的だった。

上記二つの項の間の、中華民国を建国した辛亥革命の孫文と袁世凱の意外な対比。こちらも朱子学の害毒、それに天皇に関する井沢節が光るがこの項は先の二つに比べると聞きなれない固有名詞もあって、やや面白みに欠ける。

 

amazon“井沢史観”で歴史を斬る日本史ノンフィクション第27弾。「大日本帝国」が確立した明治後半期について考察する。
比較的成功を収めた台湾統治に対し、大きな失敗に終わった韓国併合はなぜ強行されたのか? そこには「韓国併合の元凶」とされ、今なお韓国民に憎まれる伊藤博文はじつは当初併合に反対していたこと。韓国側から併合を推進し、現在も「売国奴」と罵倒される李完用や李容九こそ真の愛国者であったこと。そして“義士”と讃えられる暗殺者・安重根は、皮肉にも自分ともっとも近い考え方を持っていた伊藤を殺してしまったこと、といった埋もれた歴史の「真相」が見えてくる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。