2010年2月14日(日)
松任文化会館
ベートーヴェン エグモント序曲
交響曲第9番ニ短調「合唱付」
年末に聖響さんの第9をきいたばっかりなのに!この日は、ずっと以前から
大変お世話になっているアルトの串田先生と、4年前、神戸でモーツァルトの
オペラのお仕事でご一緒したテノールの松岡さんがソロ、ということで、楽しみに
していってきました。
年末は、フィルハーモニーシリーズだったので、客席左側の1番前でしたが、
今回は中央でききたかったので、補助席を設けての満席の会場でしたが、早め
にいったので、前列2番目中央席できけました
この日もコントラバスが、客席から見て左側にドーンと並び、今野さんがチューニング
していらっしゃって・・・
韓国の方たちも加わって、チョロも数も増強?いつもの聖響さんの古典的配置で、
弦が左側、トランペット、トロンボーンが右側、ホルンが左側という位置。
「エグモント」いい演奏でした。
聖響さんの第9は、著書にもあるとおり、本当に変わっていますが、
年末にきいて、非常に面白いと思い、今回は中央できけて大正解でした。
年末よりも、弦がさらに厚くなっており、特にチョロの響きがすごかった。
カンタさんの音が、一層おおらかに響いています。
木管もさらに引き締まった感じ。特によかったのがホルン。
この日は、プレコンサートで、カンタさんと、韓国のヴァイオリンの方と、ヴィオラの
方、あとスイス?のホルンの方4人でのホルンの4重奏で、カンタさんも初めての曲
とおっしゃっていましたが、全部唇で音程を作るフレンチホルンを目の前で きけて
大満足。
第9でも、ホルンの方、大活躍で、3楽章は立って演奏され、きかせどころも
バッチリ!いい音ですね。フレンチホルン!
聖響さんの目指している第9の音にぴったりだったのでは?
第9は、学生時代、その頃は毎年、わが国立音大の声楽科のメンバーが
年末の第9N響公演に必ず共演で、私たち教育科は、学内オケ一緒にやって
いて、
私はソプラノだったので、合唱をした経験からも大好きなのです。
この日は合唱は白山市第九特別合唱団の皆さんで、知り合いもいたし、
頑張ってましたね。
この本は、聖響さんがベートーヴェンにかける想いを、交響曲1曲ずつ、
非常に詳しく書いてある本で、特に当時の演奏スタイルにこだわる聖響さんの
ものすごいこだわりが、全編にわたり書かれており、非常に興味深い本です。
これは随分前に購入し、昨年6月に6番、7番の定期の時と、年末第9の時、
両方とも、本にサインしていただきましたが、
1回目→本を見られて、完全にうしろにひかれたご様子
2回目→「出た~本や~」「2回目や~」という完璧関西弁アクセント
で、盛り上がってくださり、うれしい限りでございました
今回も持参しましたが、会場が違って、サイン会もなし。仕方ないですね。
県立音楽堂と違って、この舞台は、完全にDED状態の音で、しかもノン・
ノン・ビブラート奏法で、ますますかっちりした音でしたが、OEKの演奏も
年末より引き締まっており、すごくいい演奏でした。
同じ交響曲を、違う場所できくのもすごくよいですね。
聖響さん、ラ・フォル・ジュルネも楽しみにしてお待ちしております
さて、アルトの串田淑子先生は、ヤマハの講師時代から随分お世話になっていて、
もう大好きな先生。リサイタルもお互い行き来しており、随分前ですが、
東京で皇太子様のおききになったコンサート、モーツアルトの「魔笛」に
ご出演の時も、上京してきいていたのでした。
よかったです、この日も。コンサート後、パーティーの前にお茶もご一緒できて、
いろいろお話できてうれしかったです
さて、テノールの松岡重親さんですが、2006年に神戸でモーツァルトの
オペラ「バスティアンとバスティエンヌ」で共演して以来でした。
これはベルギーに住む友人、ソプラノの正木さんからの依頼で、彼女の演出、
脚色で実現した公演だったのですが、コンサート形式の出演、12年ぶりで、
しかも1回の公演が3時間近く、ピアノの私だけ出ずっぱりの2回公演という超
ハードな本番だったのでした。
メンバーは、関西二期会の方々に元宝塚の方お2人も加わって、メヌエットなどの踊り
や、パフォーマンスもふんだんの大変華やかな舞台でした。
その時以来の再会で、パーティーの前にお話も出来、またこれからの展開も
ありそうで、本当にこういうとき、音楽をしていてよかったなあと思います。
今週は、この日を先頭に、4回も演奏会があります!
1日ピアノをずっと弾けて、夜はコンサート、という1番うれしいスケジュール
来週はOEKの定期もあり、12月同様、いつも金沢駅前にでかけるという日々です
ね(笑)