Atypicalが好きだー!!(あらすじネタバレ注意)

2019-12-14 11:03:47 | Weblog

夏にYouTubeでCazzieカップリングを見つけてからギャーギャー言っていたネットフリックスドラマ『ユニーク・ライフ(原題Atypical)』。

Atypical見たさについにネトフリ入りました。(入ってなかったんかい)

(YouTubeに上がっていたCazzieのシーンのだけ見ていた。)

(想像力豊かなので十分楽しめたけど)

 

Atypical Instagram edits

 

ドラマ自体が、まああなた、めちゃくちゃいい!!

Cazzie最高だけどAtypicalというドラマ全体が私の生きてきた世界に近くて(家族の関係とか)、やっと自分の世界をrepresentしてくれるドラマシリーズに出会えた。

CaseyにもSamにもIzzieにもElsaにもJuliaにもそれぞれの中に自分や自分の近しい人達を見る。

 

非常に簡単に説明すると、自閉症スペクトラム(カナーじゃなくてアスペルガーの方です。カナーの人のメディア表象はまだ少ないね...)の高校生(Season3で大学生になる)サムが主人公。

サムの両親が、Elsa(エルサ)とDoug(ダグ)。

Season 1で18歳のサムが彼女がほしいと言い始めていろいろと対策を始める。

それまで障害特性からできないことが多いサムの何から何まで面倒を見てきた母親のエルサはサムが自分から離れていくのを感じて空きの巣症候群になりたまたま出会ったバーテンダーと浮気してしまう。

Season 1の大きなストーリーラインはやっぱりその二つでしょうな。

...実はSeason 2とSeason 3を先に見てしまって(なぜならIzzieが登場するのがSeason2からだから)、Season 1はまだ途中までしか見てなくてまだエルサが不倫をする前なんだけど最初から彼女は不安定なキャラクターとして描かれている。

Season 3まで見ているとエルサと彼女の母親との難しい関係がわかって、つらかった子供時代が彼女の不安定な精神と関係していると思えてエルサばかり責めてもしかたないねと思わされる。

そういう一人一人のキャラクターの人となりがかなり丁寧に描かれている所が素晴らしい。

夫のダグは"You're the whitest man around here."(この辺りで一番白人っぽい白人)と呼ばれるような男性で、救急救命士の仕事をしている。

いかにも白人男性のルックスで仕事もしっかりしていてさ、ただもちろん自閉症の息子とのコミュニケーションはとても難しくサムと上手く関われないという悩みはずっとあった。

 

ケイシー(Casey)はサムの妹で陸上の短距離選手をしていて、思ったことを言動に表せる芯の強い人。

サムがケイシーのことを「ケイシーは誰にも僕を叩かせない。(自分が叩いてくる以外は)」と言うように学校でサムを守ることを自分の役割としていて(このあたり「きょうだい児」問題だと思うんだけど。ケイシーはかなり上手くやっているわけだが)、サムだけでなく弱い者いじめは許さずバカにして笑ってる子には手が出てしまう。

学校でベス(Beth)という女の子がロッカーに悪口を書かれて笑われていた時にケイシーが率先してバカにして笑っていた子の顔にパンチして停学になる。

ベスの兄がエヴァン(Evan)で、兄妹でケイシーの家にお礼にケーキを持ってきた時にケイシーを気に入って、のちにboyfriendになる。

 

イジー(Izzie)が登場するのはSeason 2から。

陸上で良い記録を出して私学に奨学生として入ることになったケイシー。

私学の陸上チームのキャプテンがイジー。

イジーは最初ケイシーに意地悪で、私学になじめないケイシーは落ち込むんだけど、コーチが二人に話し合うように時間を与えると、イジーも実は他の学生を違って苦労人であることがわかる。

境遇が似ていることがわかって意気投合してどんどん距離が近くなっていく二人(キャーキャー!!)。

ここからの二人のups-and-downsはもうゲイパニック(同性の相手が好きかもしれないと思って混乱すること)を起こしたことがある人ならBeen there, done thatの連続でしょう。

うふふふふふふふふふふふふ。(きもい私)

 

Izzieを演じているFivel Stuartは実際は彼氏がいるらしいんですが、Caseyを演じているBrigette Lundy-Paineは自身をノンバイナリーとして最近カミングアウトしています。

Brigetteのインタビューを読むと現在20代の彼女が10代のケイシーを演じるにあたり、自分が10代の時に女の子と恋に落ちたことや、その時ケイシーみたいに勇敢にふるまえなかったことなど語っていて、うおー!!!Brigette!!!!!わかるーーーーーー!!!!!!and you and casey are my heroes!!!!という気持ちになりました。

ケイシーはね、すごいんだよ。

あの人となり(フィクションだけど)は、サムをきょうだい児として守ってきた中で培われた部分も大きいのだろうなと思える。

何が正しいかとか何を守るべきかとかをちゃんと考えて、つらくても困難でも正しい道を進む。

I need a hero and it's Casey!という気持ち。

 

フィクションの登場人物って、どこかでちょっと超人的である部分は必要なのかもしれないね。

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