摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

楯築遺跡(倉敷市矢部)~古墳時代の幕開け前に造られた孤高の大双方中円墳

2024年06月01日 | 山陽
[ たてつきいせき ]   こちら吉備・岡山に訪れる大きな動機となった重要遺跡です。古墳時代の前方後円墳や埴輪のルーツを語る時、必ずここ楯築遺跡とこの地域の特殊器台が取り上げられるような著名な地なので、訪問した時も複数の方々が入れ代わり立ち代わりで訪れて来られてました。この一帯は他に、王墓山古墳の地区や日畑赤井廃寺のある日畑赤井堂地区を含めた王墓の丘史跡公園として整備されていて、数十 . . . 本文を読む

三備一宮 吉備津神社(岡山市北区吉備津)~吉備津彦兄弟が対峙した「温羅」についての様々な説

2024年05月12日 | 山陽
[ きびつじんじゃ ]   今回は畿内から出て、遠方の大神社です。古代にはヤマト王権と拮抗した勢力を持ったことを偲ばせる大前方後円墳も存在するかつての吉備国こと岡山県を訪れ、全国的にも有名な「吉備の中山」西の山裾にある当社に参拝しました。当社自身は「三備一宮」を称していますが、本来は備中一宮であり、東の裾にある備前一宮の吉備津彦神社と併せて二つの一宮があるということで、地域では大変重 . . . 本文を読む

伊勢国一の宮 椿大神社(鈴鹿市山本町)~境内で出雲のセグロウミヘビ信仰を語る「土公神陵」の宮

2024年04月20日 | 伊勢、東海
[ つばきおおかみやしろ/つばきおおじんじゃ ]   当社も大阪からは遠方の神社ですが、鈴鹿市は十分に日帰り圏内で鈴鹿ICからも近い事から長らく参拝したいと思っていました。さすが伊勢国一の宮とあって、土曜日で天候も良かったせいか大勢の参拝者で賑わっているという感じでした。参拝後は椿会館で、かつて先代宮司夫人がふるまって有名になったという「椿とりめし」をおいしくいただきました。 &n . . . 本文を読む

金山彦神社/金山媛神社(柏原市青谷/雁多尾畑)~日本最古の金属守護神を祀った人たちとは

2024年03月31日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
[ かなやまひこじんじゃ / かなやまひめじんじゃ ]   この両社はかねてから参拝したかったのですが、二社が高低差を伴ってそこそこ離れているのと、金山彦神社は駐車場がないので、どう訪れようかと考え延ばし延ばしになっていました。今回、金山彦神社の方は、申し訳なかったのですが、堅上コミュニティ会館へ行く道路の入口に車を停めさせていただき参拝しました。府道183号線は、大和川から離れて神 . . . 本文を読む

多治速比売神社(荒山宮:堺市南区)~気になる転訛説もある謎のタジハヤヒメ

2024年02月17日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
[ たじはやひめじんじゃ/こうぜんのみや ]   泉北ニュータウンのある泉北丘陵の入口に位置するところの丘陵頂上に鎮座します。周囲は堺市の荒山公園として梅林などが整備されていますが、もともとは大部分が当社の社有地でした。俗に荒山(高山)の宮などと呼ばれていて、地元では「コウゼンさん」として親しまれているようで、参拝の時も、犬のペットの写真撮影をしているグループ等々常に参拝者が絶えない . . . 本文を読む

奈具神社(京丹後市弥栄町船木)~丹後の奥地に静かに鎮まるトヨ ウカノミタマと大弥生遺跡群

2024年01月27日 | 丹後・丹波
[ なぐじんじゃ ]   この日、小雨のぱらつく天候の中、気を揉みながらなんとか籠神社から比沼麻奈為神社とめぐって来て、最後この奈具神社に着くころには天気も落ち着いてきました。こうして、私の心もこの地でようやくナグしくなりました。小さな神社ですが、木々に取り囲まれたこんもりした空間に、苔むした敷地が良い感じに馴染み、しばしその境内を堪能させていただきました。神社の前は田圃が左右に広が . . . 本文を読む

比沼麻奈為神社(京丹後市峰山町久次)~天羽衣伝説の天女が舞い降りた「元伊勢」の論社

2024年01月13日 | 丹後・丹波
[ ひぬまないじんじゃ ]   参拝した日は天候が不安定で、当社へ向かう道中でも一時土砂降りになったりしてどうなる事やらと案じていましたが、当社に着くころには幸い雨もあがり、しっとりした雰囲気の中で参拝する事が出来ました。集落の細い道を通ってたどり着くような、谷間の奥の小規模な神社ですが、割と最近のものと思われる社殿が異様に大きかったり、砂の小山をまっすぐに掃き集めて参道を整えていた . . . 本文を読む

元伊勢 籠神社(宮津市大垣)~「海部氏勘注系図」が引用する「丹後国風土記残欠」への議論

2023年12月30日 | 丹後・丹波
[ もといせ このじんじゃ ]   古代史ロマンにひたるうえで大変重要だと感じて来た当社へはさすがに遠いのでなかなか足が向かなかったのですが、良いタイミングを見つけて参拝に訪れました。通常の土曜日でしたが、そこは観光地、団体客ふくめ多くの参拝者がおられました。ただ、残念ながら籠神社と奥宮の真名井神社ともに、境内での撮影禁止である旨の掲示がされていたので、いつものように社殿・境内の様子 . . . 本文を読む

方違神社(堺市堺区北三国ヶ丘町)~方災除けに御利益がある三国の「境」と田出井山古墳

2023年12月17日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
[ ほうちがいじんじゃ ]   訪れたのが日曜日という事もあったかもしれませんが、特に行事が有るわけでもないのに、30台収容できる当社境内の駐車場にすぐに入れず、15分くらいは並んで待つ事になりました。これまで参拝でそんなことは無かったので驚きました。方災除けの神様というなかなか他では見られない(ニッチな?)御利益をお持ちで、住まいの新築・増改築や引越し・旅行という、方角に関わる人の . . . 本文を読む

伊賀一宮 敢國神社(伊賀市一之宮)~伊賀忍者服部氏も神事を務めていた、大彦命の信仰を伝える一宮

2023年12月03日 | 伊勢、東海
[ あえくにじんじゃ ]   高槻市からは遠方の神社になりますが、どうも高槻市の「阿武山」と当社名が関係あるらしいという伝承もあることから、参拝したいと思っていました。車で新名神の甲賀IC経由で訪問しましたが、所要時間は1時半弱と思ったより早かった印象です。甲賀から伊賀へと入っていく中で周囲を山に囲まれた上野盆地の景色になんとなく隔絶感を持ちました。帰りは別のルートで伊賀から西に向か . . . 本文を読む

近江国一之宮 建部大社(大津市神領)~ヒロインであるオトタチバナヒメを社殿前に祀らない不思議

2023年11月18日 | 滋賀・近江
[ たけべたいしゃ ]   瀬田西インターチェンジがらすぐのところという便の良い地に鎮座する、名前の通り規模の大きい大神社です。秋の涼しくなった日曜日、丁度七五三の季節で多くの着飾った家族ずれで賑わっていました。境内、社叢は良い雰囲気に整えられていて、撮影スポットも整備され、多くの参拝者に楽しんでもらえるよう心遣いが行き届いた神社だと感じます。御朱印を頂く際に、源氏再興の前途を祈願さ . . . 本文を読む

高良神社(打上神社:寝屋川市打上元町)~ご祭神が武内宿禰になる理由と石宝殿古墳

2023年11月04日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
[ こうらじんじゃ / うちあげじんじゃ ]   打上団地のコインパーキングに車を停めて、団地の敷地の間の小路を上に上に昇っていくと、見晴らしの良い打上展望台と当社の鳥居前にたどり着きます。少し迷いましたが、途中にある高良神社の表示の方向に少し歩いてすぐの、上り階段を登って行けば良いです。明治時代の初めに正式名称が打上神社になっていますが、昭和15年の石標には高良神社の名が刻まれて、 . . . 本文を読む

大名持神社(吉野郡吉野町)~社前の吉野川から「海水」が湧き出す、極位を叙せられた出雲系神社

2023年10月21日 | 奈良・大和
[ おおなもちじんじゃ ]   当社の鎮座する吉野地域は葛城や明日香村からも更に奥まったところで遠いという事もありまして、ようやくの参拝となりましたが、車で行ってみると飛鳥あたりからは案外に近く感じました。当社といえば、とにかく写真で見ていたご神体山・妹山の威容が印象的で、直にその絶景(見出し写真)を堪能することが出来ました。神社の前を流れる吉野川の対岸にある背山と並び建つ様を見て、 . . . 本文を読む

忍陵神社(津桙神社:四條畷市岡山)~鎮魂歌「阿知女作法」の豊ヒルメと天津瓊々杵神社の関係

2023年10月07日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
[ にんりょうじんじゃ / つほこじんじゃ ]   今の名称は忍陵神社。境内が前方後円墳・忍岡古墳の上に鎮座していて、竪穴式石室が見学できることで特筆する神社なのですが、奈良県の有名神社である多神社(多坐弥志理都比古神社)にまつわる平安時代の古文書に、当社の元である式内社・津鉾神社の事が書かれているとの話が気になっていた神社でした。   石標からの階段を登ったところに一 . . . 本文を読む

天香山神社(橿原市南浦町)~畝尾坐健土安神社と共に霊力の山に鎮まる古社

2023年09月23日 | 奈良・大和
[ あまのかぐやまじんじゃ/うねおにますたけはにやすじんじゃ ]   この二社は近接して鎮座していて、車での参拝であれば奈良文化財研究所藤原宮跡資料室の駐車場が便利です。往きは、香久山観光トイレ(ここにも駐車場があります)から香具山に向かうルートを取りましたが、少し登りが有り大和盆地の絶景も堪能できます。両社の参拝後は、資料室も見学し、飛鳥から藤原京時代の瓦や土器、木簡などの発掘遺物 . . . 本文を読む