摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

高鴨神社(たかかもじんじゃ、上鴨社:御所市大字鴨神)~阿遅志貴高日子根命(アヂスキタカヒコネノミコト)以外のご祭神の諸説

2020年11月28日 | 奈良・大和
  鴨都波神社と共に、京都の上賀茂・下鴨をはじめとする全国の賀茂社の総社の一つとして著名な、古代豪族、鴨氏の氏神社です。鴨都波神社からは、結構南に位置しますが、こちらが昔の゛葛上郡゛の上鴨社です。社地は、かつての葛城山である金剛山(今の葛城山は鴨都波神社の東)の東麓の台地上に鎮座し、神社に通じる県道30号線(山麓線)からは畝傍山を始めとする奈良盆地の絶景が望めました。   . . . 本文を読む

保久良神社(ほくらじんじゃ:神戸市東灘区)~神戸に「灘の一つ火」を灯した古代海部の椎根津彦命

2020年11月21日 | 兵庫・西摂津・播磨
(2022.12.02. ヘボソ塚古墳出土銅鏡写真追加)   兵庫県の神社を初めて取り上げます。阪急岡本駅からも歩ける距離ですが、この日は閑静な住宅街本山北町のコインパーキングに車を停めて参拝しました。   ・登り坂の手前に掲示   【鎮座地】 六甲山を背後に控える金鳥山の中腹、保久良山と呼ばれる平坦な地に鎮座します。金鳥山一帯がハイキングコースとし . . . 本文を読む

磐手杜神社(いわてもりじんじゃ:高槻市安満磐手町)~安満宮山の夜啼き石は古代海士(アマ)氏の別れの地を偲んだのか

2020年11月14日 | 高槻近郊・東摂津
  高槻市の有名な遺跡、安満宮山古墳から見下ろした麓の位置に鎮座する、何とも気になる神社です。記録で見える限りでは南北朝から存在が確認される安満村の鎮守社でした。゛安満゛の由来については、北接する成合村にあった金龍寺の旧称安満寺にによる(大阪府全志)とか、古代淀川の海士(アマ)が居住したことによる(高槻市史)という説が言われています。゛磐手杜゛とは境内の社叢の事で、古来より歌枕(和歌の . . . 本文を読む

天照大神高座神社・岩戸神社2(八尾市大字教興寺)~太陽女神が伊勢神宮に至る途上の地

2020年11月01日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
1の記事では、神社のご由緒や伊勢神宮との関係、女陰岩窟信仰などについて触れました。引き続き、濃厚に関係するとされる比売許曾の神の話に続けたいと思います。   【姫島の比売許曽神】 新羅上古の王室系譜で、実在の王名とみられている十七代奈勿(nar)王は、太陽の意味だそうです。谷川健一編「日本の神々摂津」で、大和岩雄氏は、大阪の別称ナニハはnarから来た地名と推察されています。比売許曽 . . . 本文を読む