田舎のエプロンおばさんのエッセー集(アキのあしあと集)

日常の生活記録や認知症の主人を抱え奮闘する私の日々の記録をエッセー風にしました。

215 手術のあくる日 

2007-05-31 17:58:28 | 認知症の夫を抱えて
 手術した日は外科病棟のICUに1泊、あくる日の午後2時に認知症の病棟に
移りますから!と説明を受けておりました。
麻酔が切れてから痛みで苦しんでいるのでは?心配で心配でなりませんでした。
手術することも何もかも分からずに外科に連れて行かれ麻酔をかけられ両足の
太ももを手術されベットに拘束さているのですから目が覚めたら相当混乱して
叫びまわったのでは!私の不安は募るばかり。
ICUに行ったらそこに主人は居りません。詰め所に聞きに行きました。
「主人は?」「あ~あご主人は夜中に大声で唄われて・・・個室に居られます
こちらにどうぞ!」私は耳を疑いました。痛くて喚くのではなく機嫌よく大声
で唄を唄って看護婦さんを困らせたなんて!顔を見てクスッと笑いが出ました。
やっぱり唄っています。時々痛さに顔を歪めて唄っています。
痛さで取り乱すより救われます。お父さん頑張ったのね!有難う。
せいぜい唄ってください!それで貴方は痛みに耐えているのでしょうから。

 平成19年5月31日 記 頑張った貴方に感謝する田舎のエプロンおばさん

       

214  手術日  

2007-05-30 20:54:38 | 認知症の夫を抱えて
5月7日予定だった主人の鼠径ヘルニア手術が体調不良でのびのびになっていま
した。今日5月30日手術が決行され無事に終わりました。
心筋梗塞を患い1年間血液サラサラの薬を飲んでいましたので普通の人より血液
が止まりにくかったようです。昨夜は心配で心配で中々眠れなくて・・・
2度寝したせいか朝は寝過ごして慌てました。娘2人と私3人分のお弁当を持っ
て10時に病院に駆けつけました。ベットに拘束され術前の点滴を受けながら不安
を感じたのか「俺は何処に行くのか?」「2階にいくのよ」「そうか」
又同じことを繰り返し言います。11時に2階へ移動です。
左右両方の手術が行われるので3時間の予定でしたが会えたのは4時間後でした。
元気な顔を見て私達3人ほんとにほっとしました。
後は1日も早く出血が止まることを祈っています。


 平成19年5月30日  記  ほっと1安心している田舎のエプロンおばさん

        

213  手術前日

2007-05-07 05:52:34 | 認知症の夫を抱えて
 5月7日の手術に備え娘2人を連れて面会に行ってきました。
仕事を持っている娘たちは中々面会に来ることが出来ません。
今回は都合をつけて来てくれました。所がどうでしょう!行って驚きました。
本人は寝りこけています。揺すっても大声で呼んでもひたすら眠るだけ。
手術に備え朝風呂に入って剃毛しても眠ったままだったそうです。
昼食の配膳が終わっても目覚めません。昏睡常態か?と心配になりました。
看護婦さんが胸に手を入れて何処かをギュッとつねったみたい!
「痛い!」大声で叫んで又寝ています。そこに居合わせた人皆で大笑い!
ただ眠っているだけと分かり私も一安心。
テーブルに着いている患者さんも興味津々!注目の的、そこえ1人の女性の
患者さんが来て「彼女が来たよ!起きて!」それでも白川夜船は続きます。
とうとう目を覚ます点滴をしましょう!と点滴が始まりました。
そこでお願いをして帰ってきました。夜の睡眠薬が効きすぎたのかしら?
今日が手術日!今日このように寝てくれたら痛く苦しくないでしょうに!


 平成19年5月7日  記  眠りこけた主人に呆れた田舎のエプロンおばさん