田舎のエプロンおばさんのエッセー集(アキのあしあと集)

日常の生活記録や認知症の主人を抱え奮闘する私の日々の記録をエッセー風にしました。

222 予定通り無事に

2007-06-27 20:32:31 | 認知症の夫を抱えて
 今日は主人が退院して次の病院へ入院の日です。9時半に医事で支払いを
済ませ病棟へ。私服に着替えさせてもらい薬を待っている間色んなスタッフ
の方が声をかけて下さいました。極め付きは「大きな声で唄って退院させら
れたら直ぐ戻ってきてね」これには笑いました。見送りを受け車に乗るのに
上手に足を上げてうまく乗れました。久しぶりの2人だけのドライブです。
「何処に行くんだ?」「ドライブよ」こんな会話が4回続きました。
次の病院へ着いたら看護長さんが玄関で待っていてくださいました。
まず先生の診察です。先生の質問には答えず手拍子で唄いだしました。
「問題の唄ですね」「なかなか陽気でいいじゃないですか」1人宴会です。
病室へ案内してもらいました。4人部屋です。「あの~他の人へ迷惑では?」
「な~に同じような人ばかりです、心配要りません」少の安心と不安を抱き
帰ってきました。主人はどんな夜を過ごしているのかしら?

 平成19年6月27日 記 少しの安心と不安を抱く田舎のエプロンおばさん

        

221 退院と入院

2007-06-24 11:31:10 | 認知症の夫を抱えて
 主人は6月27日に今の病院を退院してそのまま次の病院へ入院します。
退院を迫られて本当に困りましたが紹介してもらった病院に相談に行
って入院を引き受けてもらいほっとしています。家での介護も施設での
介護も無理後は精神病院で認知症の入院ベットが空いているところと狭
い条件しかありません。気の重い日々が続きました。
今度の病院は退院を迫ることはありません!との事。最後まで居れるそ
うです。最後!重たい言葉です。
家で二人でお茶を飲んだりご飯を食べることはない!
寂しいことですが現実を厳粛に受け止め出来るだけの時間を共有しようと
頻繁に面会に行きます。今度の病院は箸、箸箱、コップ、衣装箱、スプーン、
パジャマ、すべて用意がいります。
ある方が病院の良さは・一人ではない・足音がする・話し声がする・人の
姿が見える・なるほどと思いました。大勢の中に居るんだ、
孤立していない安心感。そこに救いを求め新たな入院生活が始まります。

 平成19年6月24日   記  新たな気持ちで頑張る田舎のエプロンおばさん

        

220 リハビリ開始 

2007-06-19 05:21:04 | 認知症の夫を抱えて
 今月一杯で退院しますので昨日からリハビリが始まりました。足腰が弱って
いますので訓練が始まったのですが本人は中々歩きたがりません。
大声で唄を唄ってスタッフの方達はビックリ仰天!皆さんドンビキです。
私も一緒に手を引いて歩くのですが直ぐ座りたがりとうとう職員の方は誰も付
いてくれなくなり10分位でリハビリ室を後にしました。いずらかったです。
どの程度の歩行能力なのか?調べることもなかったです。私が居ない方が本人
も甘えないだろうし職員の方も仕事がしやすいのでは!と感じました。
予定は30分なんですが・・・デイルームで待つことにします。
歩いてリハ室に移動するだけでも本人には気分的にも新鮮な感じだろうと思って
おります。

 平成19年6月19日  記  リハビリ頑張って!田舎のエプロンおばさん

        

219 ノロウイルスの疑いは晴れたが・・・ 

2007-06-14 18:26:25 | 認知症の夫を抱えて
 朝9時過ぎ主人の主治医の先生から電話がありました。便の検査の結果
ノロウイルスは陰性でした。どうぞ面会に来られていいですよ。良かった。
飛んでいきました。隔離された個室から開放されてみんなの輪の中に居ました。
喜んだのも束の間相談員の方が来られて疥癬の皮膚病も治りヘルニアの手術も
上手くいきましたからそろそろ退院して頂きたいのですが・・・ご主人の場合
家で介護は無理ですし、施設でも受け入れは難しいです。精神病院で認知症専門
の病棟を持っている病院なら比較的長く入院が出来ると思いますよ。
ご紹介しましょうか?2軒ほど申し込みしていたところは全て施設です。
紹介してもらうしかすべはありません。せめて今月6月一杯はここに入院させて
貰ってもいいですか?そうですね。それは構いませんよ。
これで決まりました。7月になったら又どこかに転院です。厳しいですね。
最初から3ケ月の約束でしたから・・・色々病気が出て入院してもう7ケ月に
なりますからほんとにありがたく感謝しております。
後2週間!名残惜しゅうございます。

  平成19年6月14日  記  病院に感謝している田舎のエプロンおばさん

        

218 ノロウイルス

2007-06-12 17:19:52 | 認知症の夫を抱えて
 今日主人が入院している病院に見舞いに行ったら会えませんでした。
同じ病院の別棟でノロウイルス患者が出ました。この病棟でも10人ほど下痢の
患者さんが出ています。便の検査結果が出るまで面会はご遠慮下さい。
主人は?下痢で今隔離をしています。何と言ううことでしょう!やっと1人で
歩けるようになったのに!隔離されたら又歩けない!でも仕方ありません。
会えないまま帰って来ました。どうかノロウイルスではありませんように!
祈るしかありません。手術後で抵抗力が落ちています。
先生どうかよろしくお願い致します。

  平成19年6月12日  記  祈るしかない田舎のエプロンおばさん

        

217 悲しい現実

2007-06-12 09:11:16 | 認知症の夫を抱えて
 主人は昨日手術後初めて車椅子から降りて自力で歩いておりました。
寝たっきりになるのでは?心配していましたが歩く姿を見て感動しました。
レクレーションに輪投げがあっていました。1.5M位の所から輪を投げるの
ですが主人は投げられません。投げて!投げて!と皆が声援を送るのですが
輪を持ってグルグル回ったり頭に載せたり・・とうとうリタイヤしました。
皆と一緒にレクレーションは無理なようです。どうするのか?理解が出来ません。
3時のオヤツに蒸しパンと牛乳がコップ一杯出ました。蒸しパンは一人で全部
食べました。牛乳を半分ほど飲んだところでアツッと言う間にテーブルと床に
捨ててしまいました。そばに居た私が静止する暇もありません。
誤ってこぼしたのではなく故意に捨てたのです。
慌てて拭き掃除している私を冷ややかに見ています。もう自分がしたことも
忘れてただ私の動きを見ているだけのようです。
1つ1つ新しく現れる現実に落ち込んでいます。

  平成19年6月11日  記  厳しい現実に直面田舎のエプロンおばさん

        

216 手術その後 

2007-06-06 11:17:40 | 認知症の夫を抱えて
 主人の鼠径ヘルニアの手術から1週間が経ちました。1時は右足右手に麻痺
が来て先生達は脳梗塞の疑で色んな検査をして見られましたが何処にも脳梗塞
は見られず取り合えず様子を見よう!と言う事になりました。
その後だんだん動くようになり今では安心して術後の傷の癒えるのを待ってお
ります。両足の太ももを切りましたので中々時間がかかっています。
まだ車椅子です。外科の手術室担当の看護婦さんが認知症の病棟に様子を見に
来られ「何かこの病棟でご不自由なこと又は要望はありませんか?何でもどう
ぞ」躊躇しながら「実は入れ歯の件ですが食事のとき入ってないんですよ!2
度ほど頼んで入れて貰ったのですが・・・それ以後は入っていません。何時も
常食が出ていますが丸呑みするしかないですよね」「分かりました」その2日
後から主人の入れ歯は綺麗に磨かれ口の中に入っています、ご飯のときは良く
噛んで食べれるようになりました。思い切って勇気を出して言ってみて良かっ
たです改善されましたから。外科の手術室の看護婦さんに感謝です。
そしてすぐに実行して下さったここの看護婦さん達に感謝。
お手数かけますがよろしくお願いします。

  
 平成19年6月6日 記 看護婦さんたちに感謝の田舎のエプロンおばさん