田舎のエプロンおばさんのエッセー集(アキのあしあと集)

日常の生活記録や認知症の主人を抱え奮闘する私の日々の記録をエッセー風にしました。

183  主人の入院

2006-11-29 11:30:49 | 認知症の夫を抱えて
 11月22日主人は認知症専門の病院に入院しました。もう家での介護が困難
になり介護する私がボロボロになって・・・物忘れ外来を受診。長谷川式
スケールでのテストは30点満点で1点でした。質問の1つにこの紙を2つに
折ってください!これだけが出来ました。CTの結果は完全な脳の萎縮が認め
られ記憶を司る海馬が小さくなっている。典型的なアルツハイマーの進行し
た状態でした。今までは脳神経外科でCTやMRを3回診て貰いましたが脳の萎縮
はありません。立派な脳です、老人性の痴呆ですね!と言われていました。
娘や孫も分からず私だけを頼りにしていた主人を入院させて暫くは自分を責
めて泣きながら主人に謝ってばかりでした。今は少し違います。面会に行く
と歯も磨いてヒゲも綺麗に剃ってもらいこざっぱりとしてニコニコして迎え
てくれます。「私は誰?」「他所のおばさん」本心か?テレか?ほんとに分
からんのか?疑問ですがおやつを1口食べてはお前も食べるか?と何度も聞
きます。昔からこんな優しい気持ちの人でした。家では暗いか、欝の様な無
表情な毎日、そして私に怒られてばかりの日々。病院では怒る人もなく自由
な時間!がたっぷり。表情はとても明るいのです。主人のためには私と引き
離すことは良かったのでは!と思っています。
今日もデートに行ってきます。おやつと着替えを持って!

  平成18年11月29日  記  主人とデートにウキウキのエプロンおばさん

    

 

182  家族が揃いました

2006-11-13 08:42:51 | 孫の話題
 11月12日家族全員が揃いました。10月21日から主人はショートステイにお願
いし娘の入院と手術に備えました。1歳8ケ月の子と生後1ケ月の赤ちゃんを見
る為主人には手が回りませんでした。娘の手術も無事終わりある程度回復した
ので主人を家に迎えることが出来ました。24日振りに帰ってきた主人を家族全
員で出迎えです。他市から長女1家も4人で来てくれて帰りを待っていました。
主人はハイテンションで唄いながら一人宴会で帰ってきて賑やかなこと!
1番喜んだのは1歳8ケ月の心美でした。爺!爺!爺!とダッコをねだります。
爺も喜んで抱っこしますが重くてフラフラ!見かねてパパ、ママ、婆が手を出
しても爺にしがみついて離れません。爺は降ろそうとしますが心美はそうはさ
せじと・・・これってどういうことでしょうか?24日間家に居なかったのが幼
児に分かるのかな?1夜明けて明け方3時半頃トイレに行った気配に気づきあわ
てて飛んで行ったら遅かりし由良の介!トイレ前の廊下で放尿の真最中!
「お父さん!」あ~あやられました。施設でもしていたのかしら?家では始め
ての失敗でした。これからも何が起きることやら?認知症がどんどん進んで慌
てることが増えることでしょう。
でも家族は一緒に住むのが1番だとつくづく思いました。

  平成18年11月13日 記  家族が揃って喜ぶ田舎のエプロンおばさん

     

181  無事退院しました

2006-11-10 10:10:37 | 不良娘の成長
 10月19日から入院していた娘は11月8日無事退院してきました。
子宮全摘出手術を終え貧血の回復はまだまだですが・・・本人が1日も早く
帰宅したい!の願望が強く家で安静にするとの条件で退院の許可が出ました。
1歳8ケ月の子と生後1ケ月の乳飲み子を置いての入院・・・娘は子供が心配
で心配でベットで寝ていても泣いてばかりで辛かったようです。家ではパパと
婆の奮闘が始まったのでした。21日間戦場の様な戦いでしたが今になって思え
ば楽しさも喜びも忘れられません。いい経験をさせてもらいました。娘婿と姑
の二人三脚で乗り切りました。二人は絶えず相手の負担を軽減するように思い
やりの気持ちで家事をこなし全てがうまく行きスムースに段取り良く運びまし
た。戦場を潜り抜けた戦友とでもいいますか?何と表現したらよいのでしょう
か?役目が半減した今でもまだ乾杯もままならず・・・(婿は2人の子供の入浴
の大役がありますから今でもお酒は飲みません)私は1人で勝手に乾杯をして
飲みました。美味しいお酒でした。主人もショートステイから帰ってきて家族
皆での乾杯が出来るまで後2~3日楽しみに待つとしましょう。

  平成18年11月10日  記  戦友と乾杯したい田舎のエプロンおばさん

    

180  娘の手術は成功しました

2006-11-02 10:12:17 | 不良娘の成長
 11月1日午前11時から予定通り娘の子宮摘出手術は始まりました。4時間で
終了!婿が呼ばれてドクターから説明があったそうです。私は赤ちゃんを家
で見ている為病院へは行けませんでした。全てを婿に託し逐一連絡メールを
待っていました。子宮に癒着していた胎盤はやはり6cm位あったこと!子宮
筋腫も結構大きくて手術して取ってしまってよかったですよとの事。
出血は400位あって予想の倍でしたが輸血はしなくても良いでしょう!婿は切
り取られた子宮をデジカメで写真に撮ってきて後で私に見せてくれました。
手術の前日娘は旦那をデイルームに呼んで泣きながら話したそうです。
「男の子を産んであげられなくてごめんね!私に、もしものことがあったら
貴男再婚してね!子供のある人はだめよ!遺言も手帳に書いてるから読んで
ね」「何を馬鹿なことを言っているのか!お前は死なない!そんな危険な手術
ではないのだよ」本人は本気で死ぬかもしれない!と思っているようで・・・
私にもメールが来ました。「母さん私遺言を書いたよ。もし私が死んでも今の
家に父母さん達は一緒に住んでもらうこと!彼はそうすると思うから安心して
ね」私は娘を笑うことが出来ませんでした。私も泣きながら返信しました。
貴方の気持ちは良く分かりました、有難う!今になっては笑い話になりました。
家族の絆が確認できてシアワセを感じております。後は10日もしたら退院でき
るそうです。家族にも笑顔のゆとりが出来ました。

  平成18年11月2日 記  家族愛に包まれ安心したエプロンおばさん