田舎のエプロンおばさんのエッセー集(アキのあしあと集)

日常の生活記録や認知症の主人を抱え奮闘する私の日々の記録をエッセー風にしました。

134  認知障害者が倒れたら・・・パート1

2006-04-07 09:32:31 | 認知症の夫を抱えて
4月4日夜中12時主人がトイレから帰ってきて部屋の入口の畳の上で倒れた。
胸をとんとん叩き苦しがっている。
顔面蒼白冷や汗びっしょり額は氷のように冷たい。私は慌てて娘夫婦を呼んだ
「父さんが倒れた」すぐに駆けつけた2人。「お父さんどこが痛いの?」転げ
回って苦しがる主人!「血圧計持ってきて!」婿が走って持ってくる。
(娘は看護士)「だめだ計れない」「救急車呼んで!」婿がすぐ電話する。
私はただオロオロして主人の手を握っているだけ。「救急車すぐに来ますよ
お父さん頑張って!」婿の声でハット我に帰った私。バックに印鑑、保険書
老人医療書を入れて外の犬を繋ぎに走る。担架が部屋の中へ。酸素10リッター
の指示。「病院は任せてもらえますか?」「お願いします。」救急病院へ搬送
「今夜は循環器専門の先生が当直です、良かったですね~。」病院の表では
ドクター、ナース、医事局の人10名位が待っていて下さった。テキパキと
応急処置が進み、レントゲン、心電図、CTの映像が出来上がりやっと本人に
会えてドクターの説明を受けたのは午前3時近かった。「今の段階では狭心症
なのか?心筋梗塞か?分かりません。」「血管造影剤で詳しく調べないといけ
ません。」「主人は認知障害者でどこまで理解出来るかわかりません。」
「困りましたね~検査には患者さんの協力がなければ実施出来ません。」
「何処まで家族がこれからの治療を望まれるか?が問題ですね。」「取りあえ
ず5Fのハイケア室に入院しましょう。ここには必ず看護士が1名24時間常駐し
ていますから。」命には別状なかったがこれから先の検査、治療をどうするか?
重い宿題がのしかかり家路に向かう足は重い。
続きはパート2にて又書きます。

  平成18年4月7日  記  家路に向かう足が重いエプロンおばさん