まず最初に野田聖子のトップページをあらためて現在のものと、キャッシュされたもので比較していただきたい。
キャッシュされたこちらのページ(29日追記ついにここも消えました。すいません。)と現在のこちらのページです。
これで分かるように、野田聖子は「これが私の選挙公約です」という項目を自分のサイトのトップに設けて郵政民営化法案に反対した理由などを発表していたのだがそれらを全て消してしまったのである。
そして先ほど野田のサイトを見たら、8月26日更新と書いてあったので、どこを更新したのか目をさらにして探したところ、「政策提言」のところの下のほうに以前「これが私の選挙公約です」として書かれていたページがずらっと並んでいる。
今度は「これが私の選挙公約です」ではなく、「私の主張」になっている。
そして最初のものには私も指摘した銀行のATM手数料ならびに簡易保険に関するくだりはごっそり抜け落ちている。
キャッシュされたもとのページも今はない。
これは明らかに選挙公約の改ざんと言うべきではないか。
こういう誤りがあったので直しましたといった説明も一切なく、サイトの中味を変えられたら逆にこちらが不当な批判をしているかのごとく思われる方もいないとは限らない。
これは自分にとっては事件であるが、野田にほぼ完全支配されたマスコミはこういうことを問題にする気配はない。
最近テレビで野田が「最後までうそをつかず、言い訳をせず」などといっていたが、これがうそでなくてなんだろう。選挙公約を一旦何の説明もなくサイトから消した時点で政治家としてあるまじき大罪を野田は犯している。
しかも消されたページには「今後、選挙公示日まで、このコーナーを更新しながら、構造改革の本丸である財政構造改革の具体的方法を説明してまいります」と書かれていたのである。
普通「更新」といえば新しいものを付け加えてゆくということだと思うが、野田はこのコーナーを廃棄したわけである。
今回の更新は一度消したものを問題部分の一部を消して、よそにこっそりアップしたということであるが、その事情は一切説明されていない。
政治家は公約を守るかどうかが非常に大事であるのにまったく説明もなく一部削除して目立たないように載せるというのは政治家としてもっとも恥ずべきことだろう。
国会議員というのは単に選挙区の代表ではなく全ての国民の代表であるはずだ。
こんな人物をマドンナ、あるいは「女性総理」の候補などとはやし立てるマスコミも恥ずかしくないのだろうか。
私は野田聖子個人が政治家として非常に問題のある人物だと思っているが、こういうマスコミの低俗さ、および国全体の政治風土というのもきわめて問題だと思っていて、今回の選挙は実はそうした政治風土こそが個々の有権者の中で、問題にされねばならないと思っている。
野田の選挙公約が一気に消されたことにかんして私はここで強い疑問を呈してきた。野田ならびにスタッフがここを読んでいるかどうかは定かではない。
私は自分の意見を「参考」にして野田が自分のサイトを改変したという証拠を示すことはできないが、それを否定する証拠も持ち合わせていない。ATM手数料や簡保の件に関しては私が指摘する前にすでにその誤りを指摘していた人もいたし、その前に野田は選挙公約を消していたのだから私の指摘に従って自分の公約を改ざんしたと言うことではないかもしれないが、一度選挙公約を消した後で私のサイトを見て「こことここは消そう」などと決めた可能性は否定できないだろう。
いずれにせよ、ほぼ全てのマス・メディアを野田が制圧している状況にあっていくら野田の公約を批判したり、選挙公約の改ざんを指摘したところで、野田に入れ知恵することになりはしても、世間一般に野田の政治家としての無能力、無責任さを訴えるという点においては誠に非力である。
非力なのは最初から分かってはいるが、やりきれなさが残るのはいたし方がない。
サイトの更新が禁止される公示日を過ぎてからその批判をすべきであったと悔やまれる。
野田もスタッフもあるいは鶴保も自分が悲しくないだろうか。
政策秘書を含む(弟や妹も秘書らしい)秘書がいて、鶴保も応援に駆けつけていて、このざまである。
国会議員には毎年多額の歳費が支出されているはずだが、これほど中味もなければ倫理観のかけらもない人物が国会議員でいていいのだろうか。
全く何の説明もせず自分の選挙公約を変えることがいかにあさましく醜いことかまったく恥じることはできないのか。
今日はワイドスクランブルとかいう番組についての感想を書くつもりでいたが、野田のサイトの改ざんのショックですっかり忘れてしまった。明日になれば思い出せる保証はない。
とにかく野田がここまで無責任で狡猾な人間だと思わなかった自分を恥じるばかりである。
野田はまたどんな改ざんをほどこすかわからないのが、とにかくあきれてものも言えない。
テレビでは各党のマニフェストを比較したりしているが、この有名政治家のやってることを少しは注目してほしい。
対立候補の方々に置かれても、ぜひ参考にしてほしい。
そのためにあらためて野田が消したものを復元することを引き続き検討していることもお断りしておきたい。
文中敬称略