ツレヅレグサ

雑記と愚痴と、時々小説

ごくごく普通じゃない雑記

2006-05-31 22:11:29 | 日記
ごくごく普通じゃない雑記です。なぜならば・・・


実はテストまであと二日しかないんですw


マンマミーア!(マ○オ風に)な状態なんですよ。
てか物理わかんねーよ。マジやばいって。
このままじゃ過去に宣言した言葉が実現しない!これはヤバイ。
今回こそはがんばらなくちゃいけないのに・・・
とにかく粘ってみます。当たって砕けろ!(いや砕けるなって)
数学はちゃんと勉強してますから。多分だいじょーぶ。

これから小説をちょこっと書いて寝ます。それではおやすみ。
ではでは。

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5/28/2006

2006-05-28 21:24:22 | 日記
久しぶりの更新。
小説の発展状況を話しときます。

今のところ第二話の下書きをしてます。
HPの方は第3章のUPが進行中。
これからも小説を楽しみにしていてください。

そして、登場人物も結構決まってきた。
紅・・・刀匠、剣豪
蒼・・・軍事企業のCEO
という感じです。
出たい方がいたら、俺のHPの掲示板にひとことコメントしておいてください。
選考の結果、出すつもりです。

ではでは。

雑記 5/24/2006

2006-05-24 16:25:16 | 日記
とりあえず雑記を。

テストまで残り1週間と数日。もう勉強勉強勉強で、大変大変。
でも物理とか倫理とかはまとめプリントがあるので、比較的やりやすい。
問題は国語と英語、そして専門教科。
何勉強すればいいんじゃい!専門とか落とそうもんなら留年だし。
留年は絶対に避けたい。そして平均評価(十段階)8.2ぐらいを目指したいと思っています。
え?むりだって?
ふざけんじゃねえや、絶対にやってやる!
やると決めたらやるんじゃい!

で、小説のほうについて。
続編(というか次回作)のほう、下書きしてます。
今のところ第2話の大まかな下書きを始めたところなんで。
まあ、連載開始はテスト終わったらにします。
そのほうがちょん切れちゃったりしないですむので。
もう少し(二週間程度)お待ちください。
NCアナザーのほうはまとめHPにUPしています。
今のところ第2章ぐらいまで終わりました。
今後もよろしくお願いします。

akkiyの小説広場

それじゃあこの辺で終わります。
ではでは。

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5/23/2006

2006-05-23 15:40:30 | 日記
ヤベッ!テストまで2週間きった!
もうそろそろ勉強始めようと思います、はい。
現在の勉強時間は1時間弱なので、30分以上延長する形になると思います。
というわけでPCかまえる時間も減るわけで。
で、ブログの更新も滞っちゃいそうです。
見てくださっている皆さんごめんなさい!

まとめHPのほう見てくれている方、更新しときました。
具体的には第2話のフサギコのあたりまで更新です。
見たい方はどうぞこちらへ。

akkiyの小説広場

じゃあ今日はこの辺で終わりです。
ちなみに次回作のほう、下書き始めてますんで。

ではでは。

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HP作ったよ!

2006-05-21 21:32:18 | 日記
とりあえず早めですが小説のHP作りました。
仮開設状態ですがwww。
おそらく完全に開設するのはテスト後。
そして新作もテスト後に執筆&連載開始です!
しばらく時間空くのですが、皆さんこのブログの存在を忘れずに。
当分は雑記オンリーです。

仮オープンのHP
akkiyの小説広場

ではでは。

雑記-5/19/2006

2006-05-19 22:58:10 | 日記
今日も雑記をダラダラと・・・

テストまで残り2週間。そろそろ勉強はじめっかな・・・
てか始めないとやばいか。がんばるよ、うん。
特に数学とか苦手だしな・・・。
でも苦手とか言ってたら留年しちゃうので。

さて、次回作についていくつか設定も決まったので。
・まず、レモン屋が再登場する事に決定
・前回に引き続いてチャット友達数名登場予定
・敵(aaaを付け狙う)は名称を「死の仮面」に決定
その一方で、BGMに使いたい曲が見つからないので、いい曲を知っている方は
この記事にその曲の聞けるサイトのURLをコメントに書いてください。
もしかしたら使わせていただくかもしれません。

それでは今日もこのあたりで寝ようと思うので、また明日。
ではでは。

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雑記-5/18/2006

2006-05-18 22:58:03 | 日記
はい、小説完結して最初の雑記です。
今は満足感と極度の疲労でいっぱいです。
というわけでいつもの雑記をダラダラと・・・

結構あの小説は人気があったようで、いつもよりたくさんの人が見に来てた。
やっぱり現代はこういうノリの小説が結構面白かったりして、
読んでるうちに書きたくなっちゃったりするわけで。
でも、いきなりオリジナルなんて書けないので、大好きなあのフラッシュを元ネタにして書いてみた。
それがあの作品のきっかけというわけです。
最終的には次回作に繋がるような結びで終われたのでまあOKかなと。
次回作は完全オリジナルで行きますので、また見に来てくれるとうれしいです。

で。
今日はもう遅いわけで。
なぜかというと今日は電車一本乗り遅れたわけで。
なんてこった。明日は追試があるのに。
全然勉強してないバカ。やっぱりやばいよね。
という事で、書き終わったら多少勉強して寝ます。
というよりもう書き終わるから。

では明日も雑記ダラダラの計画なので。
ではでは。

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Nightmare City Another Story(10)

2006-05-17 16:57:45 | 小説
       ***BGM:403「Northern Lights」***

原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」

         Nightmare City Another Story

   第十話『僕たちのユクエ』

 前回のおさらい
ついにぶつかり合うダークとギコ。しかし、その凶刃に恋人しぃが倒れる。
そして深い悲しみと激しい怒りが彼の力を覚醒させ、圧倒的な力でダークを葬った。
一方aaaもARKに極限まで追い詰められたが、真の力を発動させてシステムごと撃墜した。
戦いは終わった。しかし、彼らは同時に大切なものも失った・・・

 教授が工場に着いたとき、すでに戦いは終了していた。システムのダウンによって
管理状態の維持が不可能になり、操られていたAAたちは全員が気絶していた。
教授はそのまま車で2号棟のすぐ前まで来ると、そこで車から降りた。
目の前にはボロボロになったコンクリの建物が建っていた。果たしてあの人たちは大丈夫だろうか。
教授はそう思いながら中に入った。そこで、tカラたちにばったり出会う。
「よかった。無事でしたか」
「まあ何とか。それよりARKの手当てをしてやってくれ」
言われたとおり、教授はその奥のコンピュータ室に入る。そこに俺と気を失ったARKがいた。
俺は先ほどの覚醒状態で完全回復したが、ARKの方は「あれ」を食らってかなり大怪我をしていた。
俺が一応持ち歩き品のAA修復薬を使って傷を塞いでおいたが、それでも気休め程度でしかない。
とりあえず今はちゃんとした治療の行える場所―つまり教授の研究所―に連れて行かなくては。
「なあ、教授」
「はい?」
教授はいつもの調子で応えた。俺はとりあえず車までARKを運ぶのを手伝うよう頼んだ。
tカラがどっかから布と二本の鉄パイプを持ってきたので、それで即席担架を作って担ぐ。
本人には悪いが意外と重かった。10分ほどかかって車に乗せると、tカラと教授が車に乗り、
ほかは徒歩で戻ることにした。まあ俺的にはその方がけが人などを見つけ易いと思っていたのでそうした。
さてと、と俺はつぶやいた。ギコはしぃを見つけられたのだろうか。もしそうならいいんだが。

 ギコは地表へと落ちていく。その顔には涙を浮かべていた。
何で。何でしぃが死ななくちゃいけなかったんだ・・・。
地表が迫ってくる。ギコは目を閉じた。しかし、その次の瞬間にはネットの上に落ちていた。
「落下地点を計算して落下防止用のネットを張るとは、流石だな兄者」
「当然だ」
どうやらギコに気づいた流石兄弟がネットを張ったらしい。というより、
そんな短時間でネットをどうやって張ったのか小一時間問い詰めてみたい。
とにかく、ギコは間一髪で助けられたわけだった。

 戦闘終了後5時間経過。ARKは教授の研究所のベッドで目覚めた。
「う・・・。何でこんなところに・・・」
そのときさぁが部屋に入ってきた。彼女はこの戦いの中で救護担当だった。
「・・・目が覚めたんだ。大怪我してるから立たないほうがいいよ」
彼女はそう言いながら彼の点滴パックの調子を見て、液の落ちる速度を調整した。
もちろんこれはAA修復薬だ。間違っても栄養剤とかじゃない。
「なあ・・・」
ARKはさぁに言った。さぁは顔を向けずに何?と聞き返す。
「俺・・・いったい何を・・・」
「知らないほうがいいよ」
彼女はひとことそう言って部屋を出て行った。ARKは思い出そうと考えるが、それは不可能だった。
全員管理されている間の記憶は消えていた。正しく言えば、消されていた。
それがシステムダウンによる機械的な処置だったのか、管理人が消したのかは知らない。
どちらにしろ、彼らは自分が何をやっていたのか思い出さずに済むわけだ。
 一時は指揮所として機能していた講義室も、今はけが人の搬送場所に変わっていた。
つーは相変わらずフサにつきっきりだし、流石兄弟はけがの箇所に包帯を巻いた状態で
FMVの修理にいそしんでいる。
で、俺とtカラ、それと教授は健康だという理由で部屋から追い出され、ベランダにいた。
「なあ、本当にこれがいい方法だったのか?」
と俺は二人に問いかける。それはまた俺に対しての問いでもある。
「確かに俺たちは街を守って、自由も守った。未来もだ。でも、この戦いで死んだ奴もいる」
「・・・」
二人は黙ったまま俺の話を聞いていた。俺はそのまま続ける。
「街にも大きな被害が及んだ。もしかしたら、俺たちが守ろうして破壊したのかもしれない。
 わかんねーんだよ、俺は何のために戦ってたのかが。もしかしたら戦う必要もなかったかもしれない」
これは俺の本音だ。あいつらが操られたとはいえ、俺は仲間をこの手で傷つけたんだ。
果たしてそれは正しいことだったんだろうか?こんな犠牲を払ってまで守るものだったのか?
秋のような涼しい風が通り抜けていく。実際には四季がないのだが。
「・・・何を言っても過去はもう変えられませんよ」
教授がしばらくして口を開いた。
「こうする事を決めたのは私たちです。だから、いまさら戦う意味を考えていてはいけません。
 私たちが選択した事なのです。過去を振り返るのは大切ですが、未来を見るほうが大切でしょう」
「・・・そのとおりだと思うよ。これまではいろいろとあったけど、俺たちが動かなきゃいけないのはこれからだ。
 失った分は確かに大きいけど、絶望的じゃない。今の俺たちには、前に進むことが大切なんだ」
二人ともいいこと言ってくれるじゃないか。そうだ。俺たちにはこれからがある。
だからまだ戦いを終えたわけじゃない。むしろこれからが戦いなのだ。
「・・・そうだな。それじゃあとりあえず武器を片付けるか」

 ギコは広場にいた。いまだ覚醒状態になっているギコは、シンボルの木の前に立っていた。
そういえば、最初にしぃと会ったのはこの木の前だったっけ・・・。彼は思い出した。
それからはいつもここを待ち合わせ場所にしてたな。いつも彼女のほうが先に来て、
俺が来ると手を振って合図してた。誘いを彼女は一回も断ることなくOKしてた。
・・・。彼はしぃのことを思い出すうち、涙が自然とあふれてきた。そのとき。
「よう、ここにいたのか」
俺はギコに声をかけて近くへ歩いていった。ギコはあわてて涙をぬぐい、シンボルのふちに座った。
俺も隣に腰掛ける。そのまましばらく黙っていた。
「・・・なんでここに?」
ギコの方から口を利いてきた。俺は通りかかったらたまたまいたからと嘘を言った。
「なあ、お前旅行してきたらどうだ?」
俺は彼にいきなり言った。ギコはびっくりして口をあんぐりあけた。
「まあ突然だからびっくりするか。お前さ、気晴らしに外の世界回ってきたらどうだ?」
「外の・・・世界・・・?」
「ああ。この街の外の世界。お前はまだ行ったことのないところがありすぎる。
 だからこんな状態だし、ちょっと旅に出てみればいいかもしれないぞ」
「そんなにお金持ってないよ」
ほらきた。金がない理由で拒否。そんなので俺をうまく撒けると思ったか。
「金なら心配するな。一応手はつけてある」
これは事実だ。レモン屋以外にも俺のコネはいっぱいある。
「でも」
「いいから行ってこいよ。そしてもっと強くなれ。
 今のお前には迷いがありすぎだ。そんなんじゃ今度彼女ができても守りきれないぞ」
「う、うるさい!」
ギコは半ば怒った顔をして立ち上がった。
「わかったよ!行けばいいんだろ、行けば」
「そのとおり。とりあえず要る物はお前の家に届けておいた。あとひとつだけ」
「なに?」
「金に困ったらこの口座を使え。別に返さなくていいぞ」
俺はそう言って預金通帳を彼に手渡した。ギコは俺を驚きの表情で見つめる。
「あんたいったい何者だ?」
俺は立ち上がり、彼に背を向けた。そしてこう言って歩き去った。
「さあな。俺の知り合いに会ったらきいてみな。・・・たぶん教えてくれないけどな」

 ギコと別れたあと、俺の携帯端末の着信バイブが作動した。俺は端末を取り上げてでる。
「もしもし?・・・ああ、俺だ。なんか用か?・・・OK。準備ができたらそっちに向かう。じゃあな」
そして通話を切り、俺は再び歩き出した。

 この先の話が聞きたいって?まあ落ち着け、今日はもう遅いしな。また今度話してやるよ。
俺はひと通りしゃべり終えると、俺の酒を飲み干し、店を出た。
その店の看板にはこう書かれている。

居酒屋「はにゃ~ん」。

                  Nightmare City Another Story   完



・・・and to be continued.

 作者のひとこと
いやー、ついに完結しました!長かった長かった。
何度か挫折しかけたけど、原作(元ネタ)とプロジェクト街の住人のおかげで
何とか書ききる事ができた!みんな、ありがとう!
NCアナザーはこれで終了しますが、今後もaaa系の物語はシリーズ化するかもしれません。
確実な事として1つ言っておきます。HP作ります(テスト終わったら)。
そしてNCアナザーを再編集し、載せていきたいと思っています。
これまで見てくれた皆さん、ひとまずしばらくはさようならです。
しかしっ!HPできたらこのブログ内で紹介するのでこれからもよろしく。
最後に、原作を作成されたみーや様、および「Braze Of Life」「Northern Light」を作曲された
403様、この作品はあなた方がいなかったら存在しなかった!ありがとうございます。

以上これをもって、「Nightmare City Another Story」の結びとさせていただきます。

                      2006年5月17日 akkiy

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Nightmare City Another Story(9)

2006-05-15 16:53:06 | 小説
       ***BGM:403「Northern Lights」***

原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」

         Nightmare City Another Story

   第九話『覚醒』

 前回のおさらい
各場所で戦いが巻き起こる中、aaaは工場に到着。tカラと無事合流して
システムの中枢に向かおうとしたとき、その行く手を古くからの友人、ARKがさえぎった。
そしてギコも、しぃと再会したものの、衝撃の真実を知ってしまった。
そのギコたちを狙う者が近づいてくる。果たして彼らは生き残れるのか?

 しぃたちのいる広場から500メートルほど離れた路上に、ダークモララーがいた。
その左手には血の色に染まった剣を持ち、前方にいるしぃたちを睨みつけていた。
「やっと見つけた・・・」
その言葉には怒りと残酷さがこめられていた。ダークは拳を固める。
「今度こそあの裏切り者を葬ることができる・・・」

 一方、しぃはダークの気配に気づいて立ち上がった。
「ダークは私が引き付けるから、ギコは早く逃げて」
「だめだ。俺はしぃを守るって誓ったんだ」
ギコがしぃにそう言うと、しぃはわかったというようにうなずいた。
「これ、見てもびっくりしないでね」
しぃはそう言うと、両手を広げた。その手の先に光の玉が現れた。
光はやがて弓の形になり、彼女は光の弓を構えた。
「すごい・・・」
ギコは彼女の能力に驚いてつぶやく。しぃは弓を引き絞った。
ヒュンッ。光の矢が次々とダークのいる方角へ放たれていく。ギコもいつでも攻撃できるように身構えた。
 ダークはしぃの攻撃をかわしつつ、走っていた。そして跳躍。
「くらえっ!」
しぃが矢を五つほどまとめて放つ。しかしダークに直撃していたはずの矢は、ダークの攻撃で落とされた。
「そんな攻撃は効かん!」
ダークは着地し、そのままこっちに向かってくる。ギコはダークを止めるために走り出した。
「バカ、丸腰で戦う気か!?」
フサは叫ぶが、次の瞬間黙ってしまった。ギコが能力を開放したのだ。
水のような剣が現れた。そのままダークの剣を受け止める。ぶつかり合う二つの力。
「どけ、このザコが」
「そうはさせるか!」
双方同時に後ろに下がり、再びぶつかり合う。しぃは矢を放とうとしたが、このままではギコに当たってしまう。
ギコはビルを壁走りし、すでに飛び上がったダークに向かって跳躍した。
空中では方向転換は不可能だから、そのまま行けば確実に直撃コースだ。
「もらったあ!」
ギコは全力で剣を横に一閃した。しかし、そこにいるはずのダークの姿が消えた。
「なに?」
「甘い!」
ダークは瞬間移動をしたのだった。ギコは完全に後ろをとられ、防ぐことができない。
そのまま叩き落され、地表に激突した。ギコの剣が消え去る。
「終わりだ」
ダークはそう言って剣をギコに向かって投げた。ギコは立ち上がろうとする。が
「だめだ、力が入らない!」
なぜか自分に向かって飛んでくる剣がスローで見える。もうだめか・・・。
ギコは目をつぶった。そして。ドシュッ。剣が体に刺さる音がした。
あれ?痛みがない!それどころか刺さってないぞ!ギコは違和感に気づいた。
そして目を開けると、そこにはしぃの顔があった。その背中には剣が深々と突き刺さっている。
「しぃ!?まさか・・・」
そう。しぃはギコをかばって盾となったのだ。剣が消え去った。
「ギコ君・・・よかっ・・・た・・・・」
彼女はそう言ってこときれた。その亡骸は光のかけらとなって散る。
AA崩壊。完全に破壊されたAAは自然に崩壊する。それがAAたちの死。
「・・・バカなやつだ」
ダークが笑った。彼は両手を上に掲げ、笑った。そのとたん空が血の色に染まる。
「所詮お前たちはわれわれに管理される身でしかない。捻じ曲げることは不可能なのだよ」
逃げ遅れた母子が不安そうに空を見ている。このままではやがて彼らもシステム化されてしまうだろう。
「くそっ・・・」
フサは悔しそうに空を見上げている。そしてギコは彼女の死と自分の無力に涙を流した。

 一方、工場内では俺とARKが戦いを繰り広げていた。
ARKの能力は自在に飛び回る八本の剣。俺はそれを紙一重で回避しつつ、攻撃しようとする。
しかしその攻撃は飛んできたほかの剣に邪魔され、ARKまでは届かない。
「くそ!ちょこまかと!」
「ハハハ。どうだ、この力は!」
そして飛びかかる剣を弾くが、そこには別の剣が待ち構えている。このままでは確実に俺が不利だ。
どうすればやつに決定的な一撃を食らわせられるか?そのとき、俺はいい事を考えた。
「くらえ!」
俺はARKにではなく、剣そのものに斬撃を加えた。海燕の破壊力は半端じゃない。
剣は簡単に砕け散った。
「よし、いける!」
しかし、次の瞬間には剣が完全に修復されてしまった。なんてこった。
「いい考えだったが、この能力には意味がないぞ」
ARKは俺をあざ笑うように言った。そして今度は剣が二倍に分裂した。
「何!?」
「お返しだ!」
一斉に剣が突っ込んでくる。俺はそんなものよけきる気はない。
何とか大事な部位だけ守るようにして攻撃を防いだ。剣が俺の腕や足を切り裂いた。
「くそっ!」
はっきり言ってほとんど勝ち目がない。だがここで負けるわけにはいかない。
その瞬間、今度は確実に俺は突き刺された。そのまま後ろの壁に、磔にされる。
「意外と弱かったな。なに、苦しめるようなことはしないさ。一撃で終わらせてあげるよ」
ARKは笑って、さらに剣を出現させた。万事休す。
仕方ない。使いたくはなかったが「あれ」を使うしかないな。俺はその力を使うことにした。
「死ね!」
無数の剣が飛んでくる。そして俺を串刺しにしようとした瞬間、俺は力を解放した。

 俺は、彼女を守るって言った。それなのに、僕は彼女を殺させてしまった。
ギコの頭の中で、さまざまな思いが駆け巡る。俺は無力だった。守りたい者さえ守れないなんて・・・。
「・・・目を覚ませ。お前はそれであきらめるつもりか?」
またあの声が聞こえた。もう、俺はあきらめてしまいたい。でも。
「・・・お前は彼女の思いを無駄にする気か?彼女がお前をかばったのはなぜだ?」
それは。彼女が俺を好きだったから。守るべき人だったから。でも、僕は。
「・・・お前はこの戦いを終わらせなくてはならない。皆のためにも、彼女のためにも」
彼女のためにも・・・。そうだ!俺は彼女のためにも戦うべきだ!
「お前が戦うのなら、私の力を与えよう」
俺の力・・・。あんたは一体・・・?
「私は、お前の・・・」
その瞬間、ギコの体を光が包んだ。

 突然閃光が走り、ダークはびっくりしたようにギコのいる場所を見た。
「一体何が!?何が起こっている!?」
その光が収まったそこには、真の力を解放したギコがいた。
擬人化した彼の右手には光の剣が握られている。それは、まるで十字架のようだった。
「・・・ダーク!俺はお前を絶対に倒す!!」
これ以上誰も傷つけさせない!ギコの瞳に迷いの色はなかった。
「何てことだ!まさかこいつが覚醒するとは!」
ダークはあせった。そのダークに向かってギコの剣が牙をむく。
「ハアアアアアアアア!!!!」
ダークはその斬撃を受け止めたが、その瞬間、周囲の空間が崩壊を起こした。
「なんて破壊力だ・・・!」
激しい爆発が巻き起こる。ダークはそれにまぎれて逃げようとしたが、ギコに行く手を阻まれた。
「逃がすかっ!」
ぶつかり合う刃。しかし、ダークは完全に押されていた。
「くっ!」
ダークがなぎ払おうとしたときには、ギコはダークの背後に回っていた。
かろうじて防ぐものの、もう既に追いつめられていた。そしてギコとぶつかり、崖の下に落ちていく。
そこには巨大なビルがあった。そのガラスの天井を突き破り、吹き抜けを落ちていく。
バカな。この私が負けるというのか。ダークはその事実に唖然とする。
そしてギコは剣を構え、とどめの一撃を放つ。

サザンクロス。

ビルに十字の亀裂が入り、強烈な衝撃波が辺り一帯を吹き飛ばす。ダークはその攻撃をまともに食らい、消滅した。
そしてギコ自身もその衝撃波によって吹き飛ばされ、宙を舞った。

 一方、工場のほうも閃光に包まれた。
ARKの放った無数の剣がその光で消滅する。俺に突き刺さった剣も消滅し、傷が回復する。
俺はその覚醒状態を現した。擬人化したその背中には、二枚の翼が生えている。
擬人化とギコエル化が同時に起こってしまうがために起きる現象。あまりこの姿は見せたくなかった。
「そんな・・・バカな・・・!!」
ARKが驚いた表情で俺を見つめる。当然だ。覚醒状態になれるヤツはほとんどいないからだ。
「・・・これだけは使いたくなかったんだが」
別にもったいぶってたわけじゃない。あまりにも強力すぎるから使いたくなかったのだ。
「なめるなっ!」
ARKの周りに再び無数の剣が出現する。そして再び俺に向かって突っ込んできた。
しかし、今の俺にとっては遅すぎる。俺は軽くかわすと、海燕の斬撃をお見舞いした。
辺り一帯の機械が一刀両断される。その奥の扉も破壊された。
おそらくシステムの中枢はあそこだ。そのとき、ARKが斬りかかってきた。
「おっと」
俺はそれを事も無げにかわし、扉の向こうまで一気にダッシュした。
そこには思ったとおりシステムの中枢サーバーがあった。側面に「MONORIS」と刻まれていた。
モノリス。「2001年」のへんてこ野郎じゃないんだから。そう思ったとき、剣が飛んできた。
それを破壊し、俺は剣を収めた。ここから剣は必要ない。ARKがすぐに無数の剣とともに入ってきた。
「丸腰で戦う?俺をバカにしてるのか?」
ARKは俺の行為をヤツへの侮辱と受け取ったらしい。実際には管理人がだが。
「いいだろう。あまりなめてかかると後悔するぞ!」
そして再び剣が飛んでくる。今度は回転しながらだ。俺はそれをすばやくかわしながら力をためる。
「くそ、ちょこまかと!」
ARKも二刀流で切りかかってくるが、俺は紙一重でよける。あと少し。
俺は目標をロックし、ARKに狙いを定める。
剣が飛んできたが、右手から衝撃波を出して破壊した。準備完了。オールターゲットロックオン。
俺の左手から10センチほど離れたところに光の玉が現れる。その玉が輝きを増す。
「いくぞ!」
そして突進。ARKは剣を集めて防御しようとする。そんなんじゃ駄目だ。
そして俺は発射した。

カノン。

激しい光の束が剣を破壊し、ARKの胴を貫く。そしてそのすぐ先でいくつもの光のすじに分かれ、
モノリスを焼き尽くした。そして周囲の機械が爆発し、俺とARKを衝撃が包んだ。

 教授は工場に閃光が走るのを見た。その直後、激しい爆発が巻き起こる。
あそこにいるtカラやaaaは大丈夫だろうか。教授は車を飛ばして工場に急ぐ。

 ギコは地上に向かって落下し始めた。彼はさっきの衝撃で気を失っている。
と、彼の中から光が抜け出る。光は一瞬しぃの姿になり、擬人化した。
「しぃ!」
ギコは彼女に気づいて手を伸ばす。彼女もギコのほうに手を伸ばした。しかし。
あと少しで手が届くというところで彼女が崩壊を始めた。ギコが目を見開く。
彼女は一瞬驚いたが、すぐに笑顔でギコを見た。その目尻に涙が光っている。
「・・・ありがとう」
彼女はひとこと言って、消滅した。
「うわああああああああ!!!!」
ギコが絶叫する。その悲しい叫びは、街の隅々まで響き渡った。

  次回予告
ギコとaaa、そしてAAたちの活躍によって戦いは終わった。
しかし、大切なものを失ってしまった。
彼らはそれでも未来を描く。
次回「僕たちのユクエ」
自らの明日、つかみ取れ、ギコ!

 作者のひとこと
よっしゃー!後1話で終わりそうだ!さらば楽しき戦闘シーンwww。
後一話だけになりましたが、もうそのあたりはオリジナルなので。
そして次回策も検討中(おそらく定期テスト以降)。
これからもよろしくお願いします。

 **お知らせ**
小説完成後、再編集の後ホームページを作成して載せることにしました。
タイトルは「akkiyの小説広場(仮)」です。
今後情報載せてくのでよろしく。

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