ツレヅレグサ

雑記と愚痴と、時々小説

Nightmare City Another Story(8)

2006-05-14 22:06:39 | 小説
       ***BGM:403「Northern Lights」***

原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」

         Nightmare City Another Story

   第八話『反撃』

 前回のおさらい
それぞれが未来を守るために動くなか、ついに戦闘が開始された。
狩人たちが牙をむき、戦士たちは応戦する。
果たしてこの戦いを制するのは?そしてaaaたちの運命は?

 レモナたちが突入したビルの屋上。そこには、八頭身たちに追いつめられた>>1とオニギリがいた。
「ついに>>1さんを追いつめたぞ(ハアハア)。これをつければ>>1さんも仲間になる・・・」
そう言って八頭身の一人が取り出したのはあの装置だった。
「させるかっ!」
オニギリが八頭身に殴りかかる。しかし、八頭身は鞭を出してオニギリを後ろに叩きつけた。
>>1は激怒した。こいつらはいつもの八頭身じゃない!こんなクソ野郎は俺が許さん!
「この野朗おおおおおお!!!!」
彼は叫びながら八頭身に向かって突進した。しかし、それはあまりにも無謀すぎた。
「ぐはっ!」
八頭身に蹴飛ばされて彼はオニギリの隣に落ちた。八頭身は邪悪な笑みを浮かべる。
「>>1サーン、おとなしくしてなくちゃいけないよお」
もはやいつものしつこいストーカーではなく、残忍な狩人の顔だった。
「もうだめか・・・」
>>1がそう思ったとき、下の階につながっているドアがふっ飛んだ。
「だれだ?」
八頭身が叫んだとき、レモナたちが彼らに突っこんだ。
「はあああああ!!!!」
ニダーは左の一体を華麗に蹴飛ばし、一撃で撃破した。
そしてショボーンは八頭身の攻撃をかわしてサマーソルトキックをかました。
二人の八頭身があっけなく床に倒れる。そしてレモナも残り一人に攻撃をかける。
「>>1さんとの仲を邪魔するなあアアア!!」
八頭身は鞭で叩き落とそうとするが、レモナはそれを軽くかわした。
そして彼のみぞおちに拳をかます。八頭身はフェンスごと上空に舞った。
そして落下。
「>>1さ~~~~ん・・・・・・・・」
彼はそう叫びながら地上へと落ちていった。レモナたちは残った2人を縛り上げた。
「あんたたち大丈夫?結構ひどい怪我してるけど?」
レモナは>>1たちの傷を診た。さほどひどいものではない。
「レモナさん、そろそろここから離れた方がいいよ・・・」
ショボーンは心配そうに言った。彼の言うとおり、ここが安全という保証はない。
「そうね・・・。じゃあショボーンはオニギリに肩貸して」
そうしてショボーンとレモナがオニギリを、ニダーが>>1を支えるようにして下に降りた。

 その頃、幹線道路のある場所で。
「つー、お前は下から攻撃するモナ。俺は上から攻撃して奴らをころすモナ」
「ワカッタヨ。タダシアニジャハアタシガコロス」
「よし。それじゃあ行くモナ」
二人は流石兄弟に向かって突撃を開始した。
 一方流石兄弟の方は。
「なあ、兄者。なんかつーらしいAAがこっちに来るみたいだが」
「何?ちょっと双眼鏡を貸してくれ」
兄者は双眼鏡を覗いた。そこにはつーの顔が映っている。
「銃を構えろ!敵が来るぞ!!」
三人は銃を構えた。程なくしてつーとモナーの姿が見えてくる。
そして発砲。つーたちの周りを銃弾が跳ねる。
すぐに弾倉内の弾を撃ちつくし、次の弾倉を押し込んだ。
「オマエライツモウザインダヨ!」
つーはそう言って包丁を展開する。そしていくつもの包丁を投てきする。
「うわあ!?」
「ぐっ!」
「きゃあ!」
包丁が彼らの腕に突き刺さった。三人のうめきや悲鳴が重なる。
「オマエラミタイナヤツハココデシネ!」
つーはそう言って再び包丁を投げようとした。そのとき。
「させないのじゃ!」
妹者が傷つきながらも銃を構え、発砲した。つーはよけきれずにそのまま撃たれた。
そしてバランスを崩し、地面に倒れる。しかしまだモナーがいた。
「氏ね!」
モナーが両刃剣を振りかざし、妹者の上から斬りかかろうとした。
「妹者、危ない!」
兄者の声で気づいた妹者だが、もう既に攻撃はよけられない。
彼女はそれでも両腕を頭の上にやり、頭をかばおうとした。そのときだった。
どこからかロケット弾が飛んできて、モナーに直撃したのだ。そして爆発。
モナーは何がぶつかったのかわからないまま四散した。兄者はロケット弾の飛んできた方向を見た。
「タカラギコ・・・!」
そこにはタカラギコがロケットランチャーを持って立っていた。
「やあ、助けに来たよ」
タカラギコはいつものスマイルでそう言った。その周りには4,5人の仲間もいた。
「ぬるぽ」
山崎が微妙な調子でいつもの台詞を言うと、タカラギコはロケットランチャーで殴った。
ガッ。
「こんなときにまでぬるぽ言うな」
・・・。とにかく彼らはつーを縛り上げると、教授と連絡を取った。

 一方しぃは枯れてしまった街のシンボルの前に腰を下ろしていた。
私のせいだ。彼女はそう思った。私が管理人たちに背かなければこんな事にはならなかったのに。
私が彼らに背いたからみんなを犠牲にしてしまったんだ・・・。
ふと思った。ギコはどうしてるんだろう。とっくの昔に逃げたはずなのに。
こんなところにいるはずないのに、なんでまた会えるかもしれないって思うんだろう。
「しぃ!」
そのときギコの声が聞こえた。え、空耳だよね?だってギコは街の外にいるはずじゃなかったの?
「しぃ!良かった・・・」
やっぱりギコの声だ。じゃあ、もしかして。しぃは声のする方をチラッと見た。
やっぱりギコだ。でもなんでここに戻ってきてるの・・・?
ギコはその間にも彼女に駆け寄ってきた。
「無事だったんだね、しぃ!」
そのとき、フサギコが現れた。右腕からは血を流している。
「ギコ!そいつに近づくな!」
「え・・・?」
「そいつはシステム化されてる!気をつけろ!」
うそだろ?ギコはそう思った。なんでしぃがシステム化されたって言い切れるんだよ?
「ギコ!こいつも奴らと同じなんだ!管理人の手下なんだよ!」
手下・・・?なんで?なんで彼女が管理人の手下なんだ・・・?
そんなの嘘だ、うそだ、ウソダ・・・。
「やめて!」
突然しぃが叫んだ。二人が驚いて口をつぐむ。
「確かに私はシステム化されてる。私はダークと同じ。でも、私は彼らとは違う」
「・・・」
「でも、私のせいでみんなを苦しめてしまった・・・」
彼女が首をうなだれる。ギコは彼女の言葉に驚愕してしゃべる事ができなかった。
 そのとき。しぃはダークの存在を感じた。
「くる・・・!」

 そして俺は、やっと工場の入り口まで来た。見張りのAAがいたが、そんなのは完全無視して通り過ぎた。
奴らの機械があるのは新しくできた2号棟だ。俺は2号棟の扉をグレネードで破壊し、中へ進入した。
2号棟は関係者以外立ち入り禁止、奴らにとっては絶好の隠し場所だ。
おそらくシステムの中枢は奥の開発室にあるはずだ。
というのもギコから聞いただけなのでどこにあったかわからないのだ。
そのとき、tカラたちの姿を確認した。隣の部屋で物陰に隠れている。
それで俺は何かいることを察知した。扉をマシンガンでミンチにし、そのまま突っこむ。
そして急ターンを決めた。そこには軍用の武装ロボットがいた。なるほど、そういうことか。
俺はマシンガンをぶっ放しつつヤツに突っこんだ。そして飛び降りる。
エアバイクだけがヤツに突っこみ、爆発した。ざまあみろ。
「aaa!?どうしてここに?」
tカラが驚いて言った。その手には俺の渡した武器が握られている。
「やっぱりこの会社は俺がつぶしてやりたいんでな。元社員だし」
「お前らしいな」
とりあえずこんな会話している暇はない。早く先に進まなくては。
俺たちは次の扉を開けた。その先には得体の知れない機械が並んでいる。
「なんだこれ・・・?」
仲間の一人がきょろきょろしながら言う。大体わかっている。これが手術台だ。
こいつに横になったら最後、そいつは管理人の手先にされてしまう。
そのとき、奥の闇から笑い声が聞こえてきた。
「誰だ?そこにいるのは?」
「やっぱり戻ってきたか、aaa。しかしここでお前も終わりだ」
この声には聞き覚えがあった。それどころか会った事がある。
「ARKWINGか・・・」
ARKWING。通称ARK。こいつは確か居酒屋の常連だったな。
「その通り。そしてこの場所の番人でもある」
ARKはこっちに歩きながらそう言ってきた。じゃあこいつもシステムに組み込まれたのか。
「tカラたちは下がれ。こいつは俺がねじ伏せる」
俺は海燕を抜くと、仕掛けを起動させる。所詮ダークよりは弱いやつだ。
「ねじ伏せる?馬鹿なことを言うな。お前は俺に勝てないよ」
「いつからそんな自信家になったんだ?俺の知るARKはもうちょっとわきまえてたはずだぜ」
「ふん、なんとでも言うがいい。そしてこの力の前にひざまずけ!」
その瞬間、ARKの周りに八つの剣が現れた。それは空中に浮き、周りを回っている。
「いくぞ!」
俺はそう言ってヤツに斬りかかった。

 次回予告
迫り来るダーク。猛攻のARK。
追いつめられるギコとaaa。
そのとき目覚めるのは真の能力。
次回『覚醒』
真の力 発現しろ、aaa!

 作者のひとこと
さすがに疲れてきた。果たして10話で終わるんでしょうかね!
このままだと11話までいっちゃいそうだ!でも書き終えるまではへたれない。
今後も応援よろしくお願いします。

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