ツレヅレグサ

雑記と愚痴と、時々小説

Nightmare City Another Story(2)

2006-05-04 22:39:57 | 小説
       ***BGM:403「Braze of life」***

原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」

         Nightmare City Another Story

           第二話  『戦い』

 俺は工場を飛び出した後、すぐに自分の家へと向かった。
そして完成したばかりの剣と友人に頼まれていたハンマー、非常用の乾燥食料と
当分生活できるだけの金を持って家を出た。当分家に帰ることはないだろう。
俺は誰にも見つからぬよう、裏道を通って友人の家に向かった。
住民のほとんどは暗くて不気味という理由で全く寄り付かないが、
気づいたときから裏道を使っている俺にとっては、いつもの通勤路でしかなった。
10分ほど歩いたと思う。何事もなく友人宅についた。
「どうしたんだaaa。今日の仕事はないのか?」
姿を現した俺の友人、tカラは俺の突然の訪問に驚いた。
「仕事?あんなクソ工場、朝一番にやめてきたぜ」
「www」
tカラは笑いながら俺を家の中に入れた。
 早速お茶を勧められたが、逃亡中の俺にそんなものを飲んでいる暇はない。
丁寧に断った。
「で、一体なにがあった?」
tカラはいつものペースだ。テーブルには描きかけのイラストが置いてあった。
「お前が頼んでたものが出来たんで、持ってきた」
「・・・それだけじゃないな?」
「・・・」
「お前が自分から剣持って歩き回るなんておかしいと思っていたよ。追われてるのか?」
さすがだ。コイツはいつもこんな感じで鋭いところを言い当てる。
俺は何も隠さずに見聞きした事をtカラに話した。隠したところでいつかしゃべってしまうだろう。
「で、お前はこれからどうするんだ?」
「決まってんだろ。ギコを援護する」
「そうか。でも絶対に死ぬなよ」
まったく、いつもいい事言いやがって。
俺はtカラにハンマーを渡し、彼の家を後にした。そろそろ追っ手が動き始めるはずだ。

 いよいよ戦闘開始だ。

 そのころ。
「>>1さーん(ハアハア)」
「ウワーン!キモいよー!!」
>>1は3匹の八頭身に追いかけられていた。どうやら八頭身の習性は変更できないようだ。
「>>1さーん!!!」
脚の長い八頭身は、必死に逃げる>>1に確実に近づいてきていた。そのとき。
「どけどけー!!!!」
八頭身の後ろから軽トラックが走ってきた。運転してるのはオニギリだった。
「オニギリ!?」
軽トラックが八頭身たちをふっ飛ばした。その隙にオニギリは軽トラックを
>>1のすぐそばに寄せた。
「>>1!早く後ろに乗れ!!」
「お、おお!」
>>1が荷台に乗るのを確認すると、オニギリは軽トラックを急発進させた。
「・・・>>1さーん・・・逃がさないよおおおおおおおお!!!!!」
八頭身たちは再び追跡を開始した。

 その頃、また別の場所で。
兄者は壊れていたFMVを受け取りに行った帰りで、単車に乗っていた。
「今度こそソニンタンの画像(ry」
などと言いながら単車を走らせていると、バックミラーにつーの姿が映った。
「ん?」
不思議に思った瞬間、バックミラーがふっ飛んだ。残骸が道路に転がる。
「オマエミタイナヤツハシネエエエエ!!!」
つーが絶叫とともに赤い包丁を投げつける。兄者は正確な投てきを危うくよけると、
単車のスピードを上げた。つーは壁伝いに跳躍し、それを追撃する。
兄者は弟者に電話をかけた。
「もしもし」
「俺だ、弟者」
「兄者!?運転中の通話は犯罪だぞ!!」
「そんな事より、俺の話を聞け!妹者は一緒か?」
「ああ、そばにいる」
「これからお前のとこに行くから拳銃の用意よろしk」
そのときつーが再び投てきした。そのうちの一本がFMVに突き刺さった。
「ああ、俺のFMVがっ!?」
「落ち着け兄者!!わかった。兄者はそのまま向かってくれ!!」
「FMV・・・」
「あにじゃー、ちちじゃが新しいパソコン買ってくれるのじゃー」
「・・・」
こちらも命がけの戦闘が始まった。

 街の地下鉄で。
フサギコはいつものように車内でタバコをすっていた。脇には愛用の日本刀が置いてある。
「ふう、平和ってのも暇すぎだな」
そのとき、モナーが車内に入ってきた。
「見つけたモナー」
「なに?」
「お前も俺たちの仲間になるモナ」
モナーの細い目がフサを見据える。それはいつものモナーとはかけ離れた表情。
「何のつもりだ?いつものお前とは違うじゃねえか」
「なるほど、あくまでも逆らうモナね。それならねじ伏せるまでモナ」
モナーがエメラルド色の双刃剣を手に取る。そしてフサに突進した。
「ちぃっ!」
フサは攻撃をかわすと、日本刀を抜いた。そして天井を破壊して外へ飛び出す。
それを追うようにしてモナーも外へ出た。
「なんとつもりかはしらねーが、容赦しねーぞ」
フサは刀を中段に構えた。モナーもフサを睨んだ。
「いくぞっ!!」
フサが屋根を走る。ぶつかり合う剣と剣。

 そして、俺もまた。
ビルの屋上にヤツの姿を見つけ、ヤツを追跡する。
そしてあるビルの屋上で対峙した。ヤツは剣を構えるように左手を伸ばした。
と同時に赤い広刃剣が姿を現した。まるで血のように真っ赤だった。
「これがわれわれの能力だ、愚か者」
ダークは俺に向かって残忍な笑みを浮かべた。まったく嫌なヤローだ。
「はん、お前みたいなバカ正直には言われたくないね」
「後悔するぞ」
「そんなこと言ってないで、来たらどうだ」
俺はそう言いながら剣を抜いた。俺の剣。銘は海燕。
「よかろう」
やつは広刃剣をかまえた。
「お前は一度ねじ伏せねばならん存在のようだ」
「こっちのセリフだ。いくぞっ!!!!!」
そして俺はヤツと激突した。

  次回予告
追いつめられるaaa。
そしてギコたちに襲い掛かるダーク。
果たしてギコはしぃを守りきれるか?
次回「抵抗」
蒼刃の輝き 見せつけろ、aaa!!




Nightmare City Another Story(1)

2006-05-04 18:47:15 | 小説
ついに小説計画始動!

原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」

   Nightmare City Another Story

 俺の名はaaaだ。ネットワークの中に存在する街、Nightmare Cityの住人だ。
片耳が多少欠けてるが気にすんな。生活には何も支障はないからな。
俺の誕生日?知るかよそんなもの。気づいたらこの世界にいたんだよ。
それよりこれから話すことを聞いてくれ。
この話は実際にあった話なんだが、内容がちょっとな・・・。
まあいいか。ここにいるヤツはみんな口が固そうだし。
いいか?眠らずに聞けよ。

  あれは、まだ俺の片耳が欠ける前のことだった。・・・

 俺は、街のとある工場で働いてたんだ。ここではそこの名前はださねえ。
毎日毎日、俺は工場の機械でよくわからない部品を作ってたんだ。
こんなもの街に要るのか?って正直思ったよ。そういう物だった。
仕事のないときは、自分のために剣を作ってた。この剣だ。
個人の武器としては結構やばい部類に入るな。ってそんな事はどうでもいい。
 その工場にはギコっていうヤツがいてな。まじめなヤツだった。
それに何かを守ろうとする意思はかなりのモンだったぜ。
で、そいつはしぃってヤツに恋してたわけだ。正直うらやましいと思ったよ。
しぃのほうもヤツの事が好きで、あいつらが街で仲良く歩いてるのを何回も見た。

 でも、それが突然ぶっ壊れちまった。
ギコのヤツが真実を見てしまったんだ。
工場では兵器として通用するぐらいのAA管理システムが作られてたんだ。
そして俺たちが作っていたのはそのための装置だったんだ。
そいつに操られたヤツはシステムの手足として行動する。狂ったようにな。
その実験を目の前で見ちまったんだよ。あいつは。
今まで普通だったヤツが殺人鬼に変貌するのを。
おそらくそれで感ずいたんだろうな。俺たちが管理される運命に乗りかけてる事を。
 それで、ヤツはすぐに恋人の元へと向かった。
そこまでは見てるから知ってる。後でどういう話があったかどうか知らんが、
二人は街からの逃亡を図る事にしたんだ。
まったく、最初はバカかと思ったよ。武器1つ持たずに、徒歩で逃げ始めたからな。
 案の定管理人はそれを知って怒ったらしいぜ。それでヤツは一匹のAAを生み出した。
ダークモララーだ。
あいつは管理人の思想そのままだ。全く逆らうことなく動くからな。
しかも限りなく残酷だった。アイツは直ちに俺たち従業員のうち、
モナー、つー、八頭身(3匹。まじでキモい)をシステムに組み込み、仲間にした。
それで街に放ったんだ。
その後俺がどうしたか知ってるか?
「やめてやるよ」とひとこと書いた辞表を投げつけてやったのさ。

  次回予告

放たれた「狩人」たち。果たしてギコとしぃは無事に逃げられるのか?
そしてaaaのとった行動とは?
次回『戦い』
己の意志を貫け、ギコ!