***BGM:403「Braze of life」***
原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」
Nightmare City Another Story
第六話『反撃』
前回のおさらい
外の世界に出たaaaとギコは、情報屋のレモン屋のところへ行き、秘密の抜け道についての情報を仕入れた。
二人は古くからの友人ユウマとMEGUMIの家に滞在し、しぃ救出のための準備をはじめた。
そして街では教授を中心とした反管理システム化のAAたちが自らの未来を守るために動き始めた。
ついにすべては動き始める。
外の世界に出て、二日目。俺はユウマの家の庭先を借り、エアバイクの改造を始めた。
「おい、ギコ。そこのドライバーを取ってくれ」
「これでいいか?」
「OK。あとちょっとここを押さえてくれないか?」
まず最初にエンジンのチューンアップ。そして武装の取り付け。外装を元に戻す頃には、
俺たちは油まみれになっていた。
「これで本当に大丈夫なのか?」
ギコが心配そうに訊いてきたので、俺はとりあえず走行試験をすることにした。
高速を突っ走った。武装分のパワーを上げただけなので、速さはさほど変わらない。
ただ、コーナー時が重くなったぐらいなので、さほど影響はないだろう。
走行試験のつもりが、いつの間にか臨海区域をうろついていた。
潮風が時々吹いてくる。
今頃街のやつらは大丈夫なのか、突然そう思った。もしあいつらまでシステムに組み込まれたら・・・。
いや、そんなことは想像しないほうがいい。あいつらはそんなに弱いやつらじゃない。
というよりはそう思いたい。
きっと自らと街のために戦うはずだ。そうなら俺も早く戻るべきかもしれない。
もしかすると戻る頃にはすべて片付いてるかもしれない。それだと俺の出番がない。
俺は再び高速に乗り、ユウマの家まで急いで帰った。
その頃、街の中では。
「本当にやるんですか、教授?」
「今行動しなければさらに事態が悪化します。これ以上被害を出さないためにも、
私たちが行動しなければならないのです」
「了解。各班所定位置へ移動」
武装したAAたちが次々と街の中心へ向かう。研究所の中には守備隊と教授が残った。
「兄者と弟者、妹者は幹線道路を封鎖せよ」
「こちら兄者、了解した」
幹線道路へと流石兄弟は向かう。その手には愛用の拳銃が握られていた。
「ときに兄者、もし相手がつーだったらどうするんだ?」
「決まってるだろ」
と兄者は答える。その目にはFMVを壊された怒りがみなぎっていた。
「あのヤローはこの俺がぶっ殺す!」
そしてレモナたちは>>1とオニギリが逃げ込んだビルへと向かっていた。
「ジエン、あなたは入り口を見張ってて!」
「リョカーイ!」
「はあ、何で僕まで動員されてるんだろ・・・」
ショボーンはいつものネガティブ思考を展開していたが、レモナに一喝された。
「何言ってるの!あんたもれっきとしたメンバーでしょ!ちゃんと仕事しなさいよ!!」
「はいはい・・・」
タカラギコは別の班にまわったので、代わりに二ダーが加わっていた。
「油断は禁物ニダ。一瞬の隙が命取り二ダよ」
「その通り。しっかりしなさいよ!」
そしてフサギコはモララーたちとともに中央広場へと向かっていた。
「何でモナーみたいなやつらがあんなことに・・・」
「それを俺たちが止めに行くんだろ?」
モララーはそう言って彼の日本刀を手渡した。地下鉄での戦いで落としたものだ。
「俺が拾っといた。お前が使わないと意味がないからな」
「サンキュー。これ以上街をやつらの勝手にはさせねえ!」
教授は指揮官として、講義室を改造した指揮所で指示を出していた。そして。
「これより、NightmareCity開放作戦を開始します。各班行動開始。
できる限り戦闘は避けるように。あくまでこれはシステムのダウンが目的です」
「了解。これより行動を開始する」
ついに己と未来のための、戦いが始まった。
そしてその数時間後。
俺とギコは街に戻る準備を始めた。一時的に偽装ポートを開放し、街に侵入する。
「ギコ、ひとつだけ言っておきたいことがある」
俺はギコに向かって言った。ギコが何だと言って振り返った。
「おそらく突入時は離ればなれになるが、お前は俺を気にせずしぃを探せ。
俺は・・・ちょっと他の所に用事があるんでな」
「わかった。でも気をつけて」
「んなことわかってるよ。お前こそしぃに会う前にくたばったりするなよ」
一通りおしゃべりを済ませたあと、俺はユウマとメグリンに別れを告げた。
「もう行っちゃうのか・・・。まあ、今度また遊びに来いよ」
「ああ、そうさせてもらうさ」
これは俺の本音だ。果たして現実になるかは知らないが。
「じゃあ、いってらっしゃい」
「いってくる」
そして俺たちは庭の中心に向かう。そこには転送装置とでも言うべき機械が置いてある。
「よし、置いてかれたりすんなよ!」
「わかってるって」
そして俺は機械を起動した。その周囲数メートルが一瞬で別空間とつながり、
俺たちは来たときのように、光に包まれて街へと向かった。
飛行しているうちに、俺とギコはどんどん離れていく。俺はエアバイクにまたがった状態で、ギコに手を振った。
ギコも手を振り返した瞬間、ギコの姿はもう見えなくなっていた。
じゃあ、俺はあの場所へ向かいますか。俺はエアバイクのエンジンを始動させながら街に飛び出した。反重力エンジンが起動し、エアバイクはゆっくりと降下していく。
といってもかなり速いのだが。そして俺は工場から1キロほど離れた街の中心部に着地した。
体勢を立て直し、工場へと向かう。全武装の安全装置を解除し、いつでも撃てる状態にした。
そして無線を調整し、教授たちと同じ周波数に合わせた。教授の指示する声が聞こえてくる。
「こちらaaa。たった今こっちに戻ってきた。そっちの状況はどうなってる、教授?」
すぐに教授がいつもの調子で返事を返してきた。
「早かったですね。私たちはほんの数時間前に行動を起こしたところです。
工場にも数人が向かってますから、早く行ってあげてください」
なるほど、よくわかってるじゃねえか。どうやらtカラも工場へ向かったらしい。
「了解!直ちに工場へ向かう」
よし。俺がこの戦いをすぐに終わらせてやるよ。
次回予告
ついに動き出したAAたち。
それを迎え撃つのは管理人に従う者たち。
激しい戦いが起こる中、ギコはしぃを探す。
そしてaaaに襲い掛かる敵とは?
次回『戦火』
悲劇を終わらせるために戦え、AAたち!
作者のつぶやき
皆さんこんにちわ(夜ならこんばんわ)。
ただいま小説執筆中のaaaです。
元ネタがあるとはいえ、小説書くのは疲れます。マジで。
ホント今の自分はorzです。まあ、これが終わるまでは体力もたせますが。
では次回のNightmareCityAnotherStoryをご期待ください。
**お知らせ**
原作:みーや様「Nightmare City」「Nightmare City Catastrophy」
Nightmare City Another Story
第六話『反撃』
前回のおさらい
外の世界に出たaaaとギコは、情報屋のレモン屋のところへ行き、秘密の抜け道についての情報を仕入れた。
二人は古くからの友人ユウマとMEGUMIの家に滞在し、しぃ救出のための準備をはじめた。
そして街では教授を中心とした反管理システム化のAAたちが自らの未来を守るために動き始めた。
ついにすべては動き始める。
外の世界に出て、二日目。俺はユウマの家の庭先を借り、エアバイクの改造を始めた。
「おい、ギコ。そこのドライバーを取ってくれ」
「これでいいか?」
「OK。あとちょっとここを押さえてくれないか?」
まず最初にエンジンのチューンアップ。そして武装の取り付け。外装を元に戻す頃には、
俺たちは油まみれになっていた。
「これで本当に大丈夫なのか?」
ギコが心配そうに訊いてきたので、俺はとりあえず走行試験をすることにした。
高速を突っ走った。武装分のパワーを上げただけなので、速さはさほど変わらない。
ただ、コーナー時が重くなったぐらいなので、さほど影響はないだろう。
走行試験のつもりが、いつの間にか臨海区域をうろついていた。
潮風が時々吹いてくる。
今頃街のやつらは大丈夫なのか、突然そう思った。もしあいつらまでシステムに組み込まれたら・・・。
いや、そんなことは想像しないほうがいい。あいつらはそんなに弱いやつらじゃない。
というよりはそう思いたい。
きっと自らと街のために戦うはずだ。そうなら俺も早く戻るべきかもしれない。
もしかすると戻る頃にはすべて片付いてるかもしれない。それだと俺の出番がない。
俺は再び高速に乗り、ユウマの家まで急いで帰った。
その頃、街の中では。
「本当にやるんですか、教授?」
「今行動しなければさらに事態が悪化します。これ以上被害を出さないためにも、
私たちが行動しなければならないのです」
「了解。各班所定位置へ移動」
武装したAAたちが次々と街の中心へ向かう。研究所の中には守備隊と教授が残った。
「兄者と弟者、妹者は幹線道路を封鎖せよ」
「こちら兄者、了解した」
幹線道路へと流石兄弟は向かう。その手には愛用の拳銃が握られていた。
「ときに兄者、もし相手がつーだったらどうするんだ?」
「決まってるだろ」
と兄者は答える。その目にはFMVを壊された怒りがみなぎっていた。
「あのヤローはこの俺がぶっ殺す!」
そしてレモナたちは>>1とオニギリが逃げ込んだビルへと向かっていた。
「ジエン、あなたは入り口を見張ってて!」
「リョカーイ!」
「はあ、何で僕まで動員されてるんだろ・・・」
ショボーンはいつものネガティブ思考を展開していたが、レモナに一喝された。
「何言ってるの!あんたもれっきとしたメンバーでしょ!ちゃんと仕事しなさいよ!!」
「はいはい・・・」
タカラギコは別の班にまわったので、代わりに二ダーが加わっていた。
「油断は禁物ニダ。一瞬の隙が命取り二ダよ」
「その通り。しっかりしなさいよ!」
そしてフサギコはモララーたちとともに中央広場へと向かっていた。
「何でモナーみたいなやつらがあんなことに・・・」
「それを俺たちが止めに行くんだろ?」
モララーはそう言って彼の日本刀を手渡した。地下鉄での戦いで落としたものだ。
「俺が拾っといた。お前が使わないと意味がないからな」
「サンキュー。これ以上街をやつらの勝手にはさせねえ!」
教授は指揮官として、講義室を改造した指揮所で指示を出していた。そして。
「これより、NightmareCity開放作戦を開始します。各班行動開始。
できる限り戦闘は避けるように。あくまでこれはシステムのダウンが目的です」
「了解。これより行動を開始する」
ついに己と未来のための、戦いが始まった。
そしてその数時間後。
俺とギコは街に戻る準備を始めた。一時的に偽装ポートを開放し、街に侵入する。
「ギコ、ひとつだけ言っておきたいことがある」
俺はギコに向かって言った。ギコが何だと言って振り返った。
「おそらく突入時は離ればなれになるが、お前は俺を気にせずしぃを探せ。
俺は・・・ちょっと他の所に用事があるんでな」
「わかった。でも気をつけて」
「んなことわかってるよ。お前こそしぃに会う前にくたばったりするなよ」
一通りおしゃべりを済ませたあと、俺はユウマとメグリンに別れを告げた。
「もう行っちゃうのか・・・。まあ、今度また遊びに来いよ」
「ああ、そうさせてもらうさ」
これは俺の本音だ。果たして現実になるかは知らないが。
「じゃあ、いってらっしゃい」
「いってくる」
そして俺たちは庭の中心に向かう。そこには転送装置とでも言うべき機械が置いてある。
「よし、置いてかれたりすんなよ!」
「わかってるって」
そして俺は機械を起動した。その周囲数メートルが一瞬で別空間とつながり、
俺たちは来たときのように、光に包まれて街へと向かった。
飛行しているうちに、俺とギコはどんどん離れていく。俺はエアバイクにまたがった状態で、ギコに手を振った。
ギコも手を振り返した瞬間、ギコの姿はもう見えなくなっていた。
じゃあ、俺はあの場所へ向かいますか。俺はエアバイクのエンジンを始動させながら街に飛び出した。反重力エンジンが起動し、エアバイクはゆっくりと降下していく。
といってもかなり速いのだが。そして俺は工場から1キロほど離れた街の中心部に着地した。
体勢を立て直し、工場へと向かう。全武装の安全装置を解除し、いつでも撃てる状態にした。
そして無線を調整し、教授たちと同じ周波数に合わせた。教授の指示する声が聞こえてくる。
「こちらaaa。たった今こっちに戻ってきた。そっちの状況はどうなってる、教授?」
すぐに教授がいつもの調子で返事を返してきた。
「早かったですね。私たちはほんの数時間前に行動を起こしたところです。
工場にも数人が向かってますから、早く行ってあげてください」
なるほど、よくわかってるじゃねえか。どうやらtカラも工場へ向かったらしい。
「了解!直ちに工場へ向かう」
よし。俺がこの戦いをすぐに終わらせてやるよ。
次回予告
ついに動き出したAAたち。
それを迎え撃つのは管理人に従う者たち。
激しい戦いが起こる中、ギコはしぃを探す。
そしてaaaに襲い掛かる敵とは?
次回『戦火』
悲劇を終わらせるために戦え、AAたち!
作者のつぶやき
皆さんこんにちわ(夜ならこんばんわ)。
ただいま小説執筆中のaaaです。
元ネタがあるとはいえ、小説書くのは疲れます。マジで。
ホント今の自分はorzです。まあ、これが終わるまでは体力もたせますが。
では次回のNightmareCityAnotherStoryをご期待ください。
**お知らせ**