秋田住民

秋田美男に惚れ込んだ人妻のレシピ&グルメ

きりたんぽ鍋

2014-10-07 | 食・レシピ
寒い日の定番、秋田名物「きりたんぽ鍋」 
私が初めてきりたんぽ鍋に出会ったのは、20代前半に付き合っていた彼と訪れた乳頭温泉の宿でした。
秋田には漠然としたイメージしかなかった私ですが、スギの木の山々や美しい田沢湖はまるで北欧のファンタジックな世界を連想させとても印象深かったのを思い出します。
その時食べたきりたんぽ鍋がまさか我が家の定番鍋になるとは当時思いもよらなかったのですから、人生とはまことに面白いですね。
具は、きりたんぽ(ちくわ状のご飯)、にんじん、ごぼう、しらたき、まいたけ、長ネギ、せり、鶏肉、比内地鶏スープ(このスープが普通の鶏肉でも美味しくさせます。本格的に作る方は比内地鶏のガラを買って作ります。)


さて、きりたんぽ鍋にかかせないのが「根っこ付きのせり」です。
贈呈用のきりたんぽ鍋セットや首都圏の秋田郷土料理店では「せり」ではなく「春菊」で代用されていることがありますが本場は「根っこつきのせり」です。
春菊より食べやすく、根も癖が無く美味しい。



鍋のあとはオジヤ、お饂飩、お蕎麦でも。
しょうゆベースなのでお蕎麦にも合うのがこの鍋の優秀なところ。
今回はあまったお汁で炊き込みご飯にしました。

ちなみに「きりたんぽ」というのは切った状態のものを言います。
切らないものは正確には「たんぽ」
戦いに使う槍を入れる袋「たんぽ」が由来だそうです。
鹿角(かづの)・大館(おおだて)地域が発祥と言われておりますが、今では秋田市のスーパーでもきりたんぽ鍋コーナーがあるほど定番の鍋料理です。