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建機もハイブリッドに、コマツがショベル発売へ

2007-02-04 12:21:46 | ちょっと 『気になる』 はなし
 建設機械世界2位のコマツは今秋、電気モーターとディーゼルエンジンを併用して動くハイブリッド型の建機を世界で初めて発売する。まず油圧ショベルと呼ばれる代表的な建機でハイブリッド型を国内外に投入。燃費性能を高め、最大手の米キャタピラーを追撃する。建機業界でも自動車のように、環境・燃費技術が競争力を左右する時代に入る。
 地面などを掘削するのに使う中型の油圧ショベルで、ハイブリッド型を開発した。ショベルの胴体の旋回にブレーキをかける際に発生する電気エネルギーを回収する。再び旋回を始めるときに電気を放出して、エンジンを補助する。ディーゼルエンジンだけを動力源にした従来機種に比べ、燃料の軽油の量が3割削減できる。

[2月4日/日本経済新聞 朝刊]

[私の意見]
燃料の軽油を3割削減出来ると、一般仕様とハイブリット仕様の購入価格差は何年位で回収できるのか?実際に購入するかどうかはその点で決まるのではないでしょうか。メーカーにとっては他社との差別化をする必要があり、技術力の宣伝効果も期待できる。環境の面では当然CO2の削減となるし、今まで捨てていたエネルギーを再利用できるわけで、「もったいない精神」からも意味のあることだ。
 「最大手の米キャタピラーを追撃」かつてのトヨタが「プリウス」を使って、アメリカの自動車業界に衝撃を与えたように、コマツもキャタビラーに迫ることが出来るかどうか注目したい。どこの国でもランニングコストを安くしたいと考えており、3割削減という数字は経営的にも十分メリットがあるのではないでしょうか。
 アメリカのブッシュ政権は石油産業の不利益になると思っているのか、国際的な枠決めである「京都議定書」の批准をしていない。この件と直接関係はないが、このような省エネ技術につながる開発のインセンティブを与える施策を遂行していかないと、アメリカの企業の国際競争力は低下っしていくのではと心配になる。もちろんアメリカの産業界も黙ってみているだけではないと思うが。


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