先日の全日本フィギアスケートを見て、男子も女子も自分の持てるすべての力を出していると感じた。同時にフィギアスケートの魅力について考えてみた。極限まで練習してきた成果を4分間の中で表現する。そこにその選手の人生そのものが表現されるので人々は感動するのだろう。そこには物語が静かに流れている。
安藤選手は2年間のブランクの後、出産して再びアスリートとして復活した。試合後のインタビューで「私は2年前に一度燃え尽きた。」世界の頂点を極め本当ならそこで引退してもよかった。では、なぜ再び挑戦したのだろうか?私は自分の可能性をもう一度確かめてみたかっのだと思う。ある意味それは達成されたのだろう。
鈴木選手は全日本ですばらしい演技を行った。会場には彼女のお母さんが来ていた。いつもは娘の試合は見れないというが、今回は最後との事で会場に来た。お母さんにとっては最高の日になった。彼女は今回の演技をお世話になった人々に感謝するために演技したと言う。
村上選手はショートプログラムから一種独特の気迫薄が感じられた。12月に入り曲目を2年前のものに変え演技した。以前の不振を打ち消すすばらしい出来だった。
浅田選手は大本命でオリンピック確実で、今回も優勝すると誰もが思っていた。結果は3位で調整の難しさを感じた。本番のソチでは頑張ってくれると信じている。私たちは一観客として物語を見ているわけだが、彼女たちの心は私たちにも届いている。感動をありがとう。