(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第13歌(カッコ内は筆子、その12)
◯どのやうにして霊がこの節だらけの木に縛りつけられるか、また出来れば、いつか霊がこんな五体から解き放たれることがあるのか。」
すると幹は激しく喘いで、やがてその風はこんな声に変つた、「そなたには簡単に答へよう、(ここまで前回)
◯残忍な霊が肉体から自身を引抜いて離れると、ミノス(神話のクレタの王子)によつて第七圏(第七地獄)に送られ、この森に落ちるが、
選ばれた所ではなく、偶然によつて投げつけられた所で、霊はオート麦の粒のやうに発芽して、
若枝と伸び野蛮な潅木となる、するとアルビア(神話の牛頭身人怪物)たちがその葉を食つて苦痛を与へ、苦痛に吐け口を与へる。(つづく)
◯2016年5月22日は第二十一主日、三位一体祝日という。日聖協「聖書愛読こよみ」は「愛し合う交わり」という主題。聖書は使徒8章
14節以下は父と子と聖霊がそれぞれ独立した神の人格を持っているということを教える聖書の箇所である。サマリアでは、キリストの教え
を聞き、人々は洗礼を受けた。しかし、聖霊は、まだだれの上にも降っていなかった。ペトロとョハネがエルサレムから遣わされて、「聖霊を
受けるようにその人々のために祈った」。17節、「ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。」という。聖霊を求める祈
りが大事である。
◯写真は、「陥没している家屋」、阿蘇三久保町付近。日本アライアンス教団・永井一匡先生提供。