日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2018-04-12 21:14:39 | 大分中央ウィークリー

創世記25章13節である。「イシュマエルの息子たちの名前は、生まれた順に挙げれば長男がネバヨト、つぎはケダル、アドベエル、ミブサム、」という。17章20節で、イシュマエルの子孫に与えた神の約束は、その通り実行されていくのであった。まず4人の子息が紹介される。聖書の中に出てくる名は、「ネバヨテ」と「ケダル」である。ネバヨテは3ケ所にある。創世記では28章3節と36章3節、そしてイザヤ書60章7節である。しかしこのイザヤの方は、その同じ名前が一か所だけで、結びつけるのは危険である。

 

「ケダル」はネバヨテと一緒にイザヤ書60章7節に出て来るだけでなく、同じイザヤに21:16以下、42:11、その他エレミヤ2:10,49:28、詩編120:5などに出てくるところによれば、その歴史的長さは不明であるが、有力な部族として存在したと推定される。

 

14節である。「ミシュマ、ドマ、マサ、」という。前節13節からイシュマエルの子孫に与えた神の約束通り、順次その名がここに枚挙される。きっと綿密に結びあった連合組織を持っていたのかもしれない。1節のケトラの子孫6人の名が挙がっているが、隊商の移動民族として活躍し、しかも特別に活動盛んなヨクシャンとミディアンの子孫の系図が紹介されているのに対して、こちら12の名はそうではない。

 

それぞれ12名が部族を形成していたらしく、先の4人に続いて、3名が紹介される。それぞれの子孫を個別に紹介するまで話を広げない意図が汲みとれる。それゆえここに何らかの連合関係を持った重々しく3名の名称の紹介であると思われる。一つの名称を取り上げつつ「ミシュマ、ドマ、マサ、」と報告するだけで十分とする、名称が屋号となるような部族連合体を形成していたと考えられる。


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