ダンテの「神曲 地獄」編 第13歌(カッコ内は筆子、その17)(原 光訳 2000年、沖積舎)
◯アッティラ(伝説ウンニ人の王)が残した灰燼の上にあの都市を再建した市民たちは、むだ骨折をしたことになるだろう。
おれはおれの家を自身の絞首台としたのだ。」
ダンテの「神曲 地獄」編 第14歌(カッコ内は筆子、その2)
◯湧きつのる故郷にたいする愛情に強ひられて、わたしは散らばつてゐた葉をかき集め、すでに声の弱つてゐたものに返してやつた。(前回ここまで)
◯やがてわたしらは第二(参照3月20日号、第13歌、その5)と第三環(かこい)を分つ境に来たが、そこでは正義の恐ろしい技術(たくみ)が見られた。
新奇なことがよく分るやうに言ふと、わたしらはいかなる植物も生え育たぬ荒地に着いたのだ。
悲痛な森はそこを取巻く環をなしてゐる、たぎる血の堀が森を取巻いてゐるやうに。まさにこの境でわたしらは立止まつた。(つづく)
◯本日は、2016年7月10日は第二十八主日、三位一体後第七主日となる。日聖協「聖書愛読こよみ」は「自然と歴史の主」という主題である。聖書はヨブ3
8・1~7、その4節、「わたしが大地を据えたとき お前はどこにいたのか。知っていたというなら理解していることを言ってみよ。」と、神はヨブに問う。果たして
ヨブは答え得たであろうか。
◯写真は、札幌北一条教会の小集会室に展示、大分県(豊後)のキリシタン迫害の立札(元禄2年、1689年閏正月)。7月6日撮影
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